老後資金2000万円を貯めるには?
老後資金2000万円問題が浮上して以来、老後資金に対しての意識がとても高まったように感じます。「漠然とした不安」から、より「リアルな不安」となったことで、具体的にどうすればよいか考え始める人が増え、老後資金に関するセミナーなどが人気を博しているようです。しかし、2000万円貯めるには「時間」が必要です。数年でどうにかできることではなく、10年、20年という時間をかけて準備していくことが求められます。つまり、若い頃からどのようにお金と向き合ってきたかの集大成が、老後資金の額ともいえます。
老後資金2000万円を貯めるポイントは、以下3つの全てが必須要件となります。
- お金に関する知識を身に付ける
- 長期のライフプラン、マネープランを立てる
- 先取り貯蓄と資産運用でコツコツ資産形成
夫婦でお金と向き合い豊かな老後を
1. お金に関する知識を身に付ける
豊かな生活を送りたいと思うならば、「お金に関する知識」は絶対に必要です。知識があれば選択肢も増え、経験値が上がれば知恵も働き、豊かになるスパイラルが生まれます。反対に、知識がなければ選択肢は少なく、判断基準もないので、間違った選択をしてしまったり、身動きがとれないまま時間だけが過ぎていってしまったりするかもしれません。そして、「もっと若ければ」「もっと早く知っていれば」「もっとお金があれば」と、悔いの残る人生になってしまう可能性も。
まずはファイナンシャルプランナー(FP)3級を勉強し、受験してみるのはどうでしょうか? ライフプラン、タックス(税金)、資産運用、リスク(保険)、不動産、相続贈与と、生まれてから亡くなるまでに必要なお金に関する知識を「体系的」に学ぶことができます。
お金の仕組みや流れの全体像が理解できると、自分自身のマネープランも客観的に捉えることができるようになり、よりベターな判断ができるようになります。
一般の人がお金のことを調べる時は、自分にとって必要なことだけ、興味のあることだけをネットで検索し、自分にとって都合のよい情報ばかりをキャッチしやくなります。お金の世界には嘘や詐欺も多く紛れています。そのようなリスクから身を守るためにも、まずはひと通りお金に関することを学ぶことがとても大切です。
2. 長期のライフプラン、マネープランを立てる
目の前のことだけではなく、10年後、30年後と長期において、どのような人生を送りたいのか? そのためにはいつ、いくらお金が必要なのか? しっかり考えて、計画を立てておくことが大切です。まず、現在の家計がどうなっているのかを数字で把握します。毎月の収支や貯蓄額、負債額など、現状把握することができれば、おおよその未来予想図が描け、問題点を見つけることができます。
可能であれば、キャッシュフロー表を作ることができれば尚よいでしょう。この部分はファイナンシャルプランナーに相談し、プロの視点からアドバイスをもらうことをオススメします。
お金・健康・スキル・人脈といったものは、すぐに持てるものではなく、コツコツと積み上げて得るものです。若い時から長期の視点を持つことができれば、今やるべきことに気づき、それに向けて行動することができるようになります。
3. 先取り貯蓄と資産運用でコツコツと資産形成
お金を貯めるには時間がかかります。若い時から先取り貯蓄の習慣を身に付け、コツコツと時間をかけてお金を貯めることができるかどうかが、お金の世界ではとても重要といえます。また、現預金だけではなく、資産運用も大切です。投資信託や会社の持株会をコツコツ買う、iDeCoやつみたてNISAを始めるというのも資産運用です。老後資金に困らない人は、間違いなく資産形成を若い時から意識して取り組んできた人といえます。
老後資金をしっかり確保している人は、決して宝くじが当たったわけではありません。早いうちからお金に関して学び、計画を立てて行動している人ということなんですね。
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