ねねの寺・高台寺の立地と歴史
慶長11年(1606)、豊臣秀吉の菩提を弔うために正室・北政所が創建した寺院で、「ねねの寺」とも呼ばれています。伏見城の一部を移築して完成した造営時には伽藍は壮麗を極めましたが、度重なる火災に遭い、現在は、秀吉と北政所の廟所である霊屋(おたまや)、開山堂、高台に立つ茶室の傘亭・時雨亭や観月台などが創建当時のままに残されています。これらは国の重要文化財に指定されています。
<目次>
高台寺の見どころ1. 小堀遠州が作庭した2つの池を有する池泉回遊式庭園
東山の山々を借景にしたこちらの庭には、開山堂を挟むように、偃月池(えんげつち)と臥龍池(がりょうち)2つの池と、観月台のある渡り廊下と臥龍廊の2つの渡り廊下が配置。
北に亀島、南に鶴島が造られた、桃山時代を代表する庭園で国の史跡・名勝に選ばれています。新緑の時期は青もみじが美しく、秋は鮮やかな紅葉が素晴らしく、それぞれが水面に映り込む様子は、えも言われぬ美しさです。
北に亀島、南に鶴島が造られた、桃山時代を代表する庭園で国の史跡・名勝に選ばれています。新緑の時期は青もみじが美しく、秋は鮮やかな紅葉が素晴らしく、それぞれが水面に映り込む様子は、えも言われぬ美しさです。
高台寺の見どころ2. 霊屋の贅を尽くした高台寺蒔絵
臥龍池に架かる臥龍廊の先にある霊屋(おたまや)には秀吉とねねの坐像が安置され、須弥壇(しゅみだん)や厨子(ずし)に施される蒔絵は「高台寺蒔絵」と呼ばれています。
黒漆を背景に、金の平蒔絵(ひらまきえ)に絵梨地(えなしじ)針描(はりがき)、描割(かきわり)付描(つけがき)といった技法が組み合わされ、斬新さも兼ね備えた桃山様式の蒔絵。ちなみに須弥壇に施される花いかだは人間の命を表現。止まることなく、たえず流れているというのはお釈迦様の教えなのです(2019年夏~冬は改装のため正面からではなく側面からの拝観に)。
黒漆を背景に、金の平蒔絵(ひらまきえ)に絵梨地(えなしじ)針描(はりがき)、描割(かきわり)付描(つけがき)といった技法が組み合わされ、斬新さも兼ね備えた桃山様式の蒔絵。ちなみに須弥壇に施される花いかだは人間の命を表現。止まることなく、たえず流れているというのはお釈迦様の教えなのです(2019年夏~冬は改装のため正面からではなく側面からの拝観に)。
高台寺の見どころ3. 春・夏・秋にはライトアップイベントも
例年、春の観桜期や夏、紅葉時期などには定期的にライトアップイベントが行われていて、勾配と奥行きのある境内が幻想的な雰囲気に包まれます。2019年夏は8月1日(木)~18日(日)にライトアップを実施。
枯山水庭園の方丈前庭「波心庭」は波紋がより立体的に見え、風情たっぷり。同時にプロジェクションマッピングも行われ、さらに艶やかな情景が目の前に広がります。 臥龍池は水鏡のごとく周囲の新緑を映し出し、夏の夜を彩ります。
枯山水庭園の方丈前庭「波心庭」は波紋がより立体的に見え、風情たっぷり。同時にプロジェクションマッピングも行われ、さらに艶やかな情景が目の前に広がります。 臥龍池は水鏡のごとく周囲の新緑を映し出し、夏の夜を彩ります。
さらに進むと、庭園の東側に広がる竹林にも足元を照らし出す照明が灯り、幻想的な空間に一変! ライトアップに先行して、7月15日(月・祝)~8月31日(土)には高台寺と秀吉の死後、北政所が亡くなるまでの19年間余生を送った圓徳院で「百鬼夜行展」を開催。所蔵の百鬼夜行絵巻や河鍋暁斎の掛け軸、藤井湧泉氏の襖絵「妖女赤夜行進図」が特別公開されます。
拝観時間も延長。妖怪の描かれた特別御朱印(書置タイプ。枚数限定)も授与されるほか、高台寺天満宮での限定グッズ、門前の湖月茶屋では限定メニュー「妖怪ソーダ」も販売予定です。
御朱印は
- 高台寺の拝観受付(9:00~16:30)
- 高台寺天満宮の天満宮売店(9:00~17:00※夜間拝観中は~21:00)
- 高台寺利生堂(9:30~16:30)
の3ヶ所で、それぞれに異なる御朱印を授与しています。高台寺オリジナル御朱印帳は高台寺の拝観受付で販売しています。
2019年9月30日(月)まで、「苔と青もみじの名所/御朱印めぐり」キャンペーンを実施中。ツアー参加特典として、青もみじの名所と呼ばれる高台寺をはじめ、対象11社寺で季節限定の青もみじのデザインが施された特別御朱印を2枚受けることができます。
【参考サイト】
・JR東海「そうだ 京都、行こう。」苔と青もみじの名所/御朱印めぐりキャンペーン
TEL:075-561-9966
拝観時間:9:00~17:30(17:00受付終了)※「百鬼夜行展」期間は~18:30(18:00受付終了)、ライトアップ期間は~22:00 (21:30受付終了)
拝観料:大人600円
アクセス:バス停「東山安井」から徒歩7分
サイト:https://www.kodaiji.com/
・JR東海「そうだ 京都、行こう。」苔と青もみじの名所/御朱印めぐりキャンペーン
高台寺へのアクセス、拝観時間、拝観料など基本データ
住所:京都府京都市東山区高台寺下河原町526TEL:075-561-9966
拝観時間:9:00~17:30(17:00受付終了)※「百鬼夜行展」期間は~18:30(18:00受付終了)、ライトアップ期間は~22:00 (21:30受付終了)
拝観料:大人600円
アクセス:バス停「東山安井」から徒歩7分
サイト:https://www.kodaiji.com/
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