苔と青もみじがきれい! 祇王寺の立地と歴史

ご住職の伊勢俊雄さん

大覚寺のご住職も兼ねているご住職の伊勢俊雄さん

奥嵯峨にひっそりと佇み、青もみじと苔に覆われるようにある草庵。『平家物語』巻第一『祇王』にも登場しています。平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛の心変わりにより都を追われ、母刀自(とじ)と妹祇女(ぎじょ)とともに出家、仏門に入りました。その後、清盛の心変わりの相手であった仏御前もこの地を訪れ、仏の道を極め、余生を送りました。
   

祇王寺の見どころ1. 草庵の仏間に安置される木像と吉野窓

仏間にある仏壇には、4人の女性とともに平清盛と本尊大日如来の木像が安置されています。そのなかで祗王、祇女の像は鎌倉末期の作で、作者不明ではあるものの、目が水晶で(玉眼)当時の特徴を反映しています。
また、草庵の控えの間に設えられた大きな丸窓は「吉野窓」といわれ、窓の格子と外の竹やぶが交差し、影が色づいて見えることから「虹の窓」とも呼ばれています。
祇王寺の見どころ吉野窓

草庵の控えの間にある「吉野窓」

 

祇王寺の見どころ2. 夏は緑、秋は赤に染まる青もみじが競演する苔庭

草庵の前には、美しい苔に覆われた苔庭が広がり、頭上を青もみじが覆い尽くします。初夏から盛夏にかけては、みずみずしい緑一色に染まり、うっそうとした木々の奥に草庵の茅葺き屋根が垣間見えます。
祇王寺 初夏の苔庭

苔と青もみじで緑一色に染まる初夏の苔庭

苔庭の周りをひと回りする散策路を歩けば、苔に覆われる石燈籠やつくばいを望むことも。しっとりとした風情に心まで潤うように感じられます。
石燈籠

苔庭には石燈籠も

祇王寺の苔は約30種類あり、苔の種類を紹介する小さな鉢植えが苔庭の一角に展示されているので、じっくり観察してみるのも良さそうです。
祇王寺の苔庭の上に散った青もみじが

ふかふかのじゅうたんのような苔の上に青もみじが

祇王寺の苔の展示

祇王寺の苔庭で見られる苔を展示

秋になると一変して、真っ赤に染まった散り紅葉が苔を覆い尽くし、境内は深紅に包まれます。夏と秋の色彩が劇的に変わるのが、祇王寺の魅力と言えるでしょう。
2019年8月31日(土)まで、JR東海ツアーズでは苔の美しいお寺を巡る個人型フリープランを販売中。奥嵯峨の祇王寺と常寂光寺の入場整理券に、京都の苔庭をイメージした特製のMOSSプリンのいただけるチケットなどがセットになっています。
【参考サイト】
「JR東海ツアーズ」京都で出逢う足元の世界~苔を巡る~」
 

祇王寺の見どころ3. ギャラリーでは京都ならではの展示が

祇王寺門前にある「ギャラリー祇王寺」では、不定期に京都ならではの作品の展覧会が開催されていて、こちらも立ち寄っておきたいもの。
2019年6月17日(月)AMには、いけばな嵯峨御流の華務長・辻井ミカ氏のライブ生け花が行われ、その後、作品を展示予定(入館無料)。水の源流から海へと続く連続した流れが作り出す自然の景趣七景をいけ表す「景色いけ」を提唱、オリジナリティ溢れる作品を創作しています。

 

祇王寺の御朱印について

祇王寺の御朱印は拝観受付で9:00~16:30に拝受でき、書置きタイプ(300円)が基本となりますが、オリジナル御朱印帳(1800円)を購入すると御朱印が書かれたものが授与されます。また季節限定の御朱印が数量限定で授与されることもあります。
 

祇王寺へのアクセス、拝観時間、拝観料など基本データ

・住所:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
 
・TEL:075-861-3574
・拝観時間:9:00~17:00(16:30受付終了)
・拝観料:大人300円
・アクセス:JR山陰本線(嵯峨野線)嵯峨嵐山駅、または嵐電(京福電車)嵐山駅より徒歩20分
・サイト:http://www.giouji.or.jp/



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