借金総額が80万円ほど。ローン返済しながらゼロから貯蓄したい

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、借金返済に悩む23歳の会社員女性。バイク購入とカードローンでかさんだ借金をなんとか早く返済して貯蓄体質にしたいとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)
 
バイク購入とカードローンで膨らんだ借金をどう返済する?

バイク購入とカードローンで膨らんだ借金をどう返済する?


■相談者
さっちゃんさん(仮名)
女性/会社員/23歳
千葉/借家
 
■家族構成
一人暮らし
 
■相談内容
現在、カードローンが49万円とバイクローン残高が38万円あります。毎月の返済は、最低1万円以上で、現在約4万円返済しています。バイクは売却済みで、貯金がゼロです。なんとかして、借金を返済したいのですが、節約方法が分かりません。バイクのローンは3年になっています。携帯は、本体の契約とSIMのみの契約があるのですが、仕事柄これ以上減らせません。また、持病のため整体には月1で通わないといけないことになっています。どのようにやりくりしていったらいいでしょうか。よろしくお願い致します。
 
 
■家計収支データ
相談者「さっちゃん」さんの家計収支データ

相談者「さっちゃん」さんの家計収支データ




■家計収支データ補足
(1)ご家族について
両親は地方在住で会社員。お金を貯めるために、実家に戻る選択肢はなし。実家に戻る場合、最低賃金が安く今より手取りが下がる。
 
(2)借金について
【リボ払いについて】
・現時点での借入残高は、49万円。新卒で入社した会社の給料日が遅く、昨年4月、5月の生活費として借入。
・現在はリボ払いではなく、カードローン。
・毎月の支払額は最低1万円。約4万円を返済。
・リボ払い分の借金を両親にお願いし、一括返済することは不可能。
 
【バイクローンについて】
・変動金利2.1% 返済期間3年
・借入額 55万円
・借入時期 2018年
・頭金 なし
・ローン残高 38万円
バイクを購入したのは2017年でその際にはディーラーのローンだったが、金利が高かったため借り換えをした。
 
(3)お仕事について
・正社員(営業職)で勤続年数は3年。
・業務形態が合っているため、今のところ転職は考えていない。
 
(4)食費について
・自炊をする時間の余裕はあるが、興味はなく、自炊道具が全くないため自炊はしたくない。
 
(5)趣味娯楽費について
・趣味娯楽費2万円の内訳:娯楽費は最近減らしているが、主な利用方法はソーシャルゲームの課金と同人誌の購入費用。友人との旅行や、飲み会代など。
 
 (6) 持病について
・整体に通わないと、背骨の筋肉が硬くなって呼吸がしにくくなり、仕事に支障が出る。整体に通うことで完治はしないが、楽にはなる。
 
■ファイナンシャル・プランナー深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 生活改善による節約は無理なので収入を増やす
アドバイス2 健康が心配なので早めに共済に加入
アドバイス3 ボーナスはローン返済ではなく貯蓄に回す
 

アドバイス1 生活改善による節約は無理なので収入を増やす

家計内容を拝見すると、かなりカツカツの状況で、現状からはここを切り詰めればいいというのが残念ながら見当たりません。食事は1日1食とのことですが、健康を害しかねないので、食費もこれ以上減らすのは危険です。

減らせそうな費目は趣味娯楽費ですが、これを減らしてしまうと心のバランスが取れなくなってしまうかもしれないのでお勧めはしません。

現在月に4万円をカードローン返済に回しているとのことですが、家計の内容をよく見ると支出合計が15万3402円となっているので、実際に返済に回っている額は1万6000円程度の計算です。自分で思っているよりも借金の減りは少ないと認識したほうがいいでしょう。

家計の状況を見ると現状から生活を改善して支出を減らすことは非常に難しいでしょう。ですから今やるべきなのは、少しでもいいから収入を増やすことです。そのためには転職するか副業を考えたほうがいいでしょう。
 

アドバイス2 健康が心配なので早めに共済に加入

食費を抑えるためか1日1食で済ませているとのことですが、これを続けていくのは、健康面から考えると大いに不安です。今はまだ若いから大丈夫かもしれないですが、この先、年を重ねていったときに健康を害する可能性が高まります。

しかも今の状態で病気で入院するなど何かあったら、生活もしていけなくなってしまうので、最低限でいいので医療保障を確保しておくことが急務です。医療共済への加入を検討するといいでしょう。月々2000円程度で加入できるので、その分の支出増は何とかやりくりして出しましょう。
 

アドバイス3 ボーナスはローン返済ではなく貯蓄に回す

今、貯金がゼロとのことなので、共済に加入すると同時に少しでも貯蓄を増やしておかないと何かあったときに大変です。少なくとも50万円は貯蓄を持っておくべきでしょう。

ボーナスはローンの返済に回しているとのことですが、ある程度お金が貯まるまではローンの返済に回さず、貯蓄をしたほうがいいでしょう。今、年17万円もらっているボーナスを全額貯金に回せば、3年で約50万円の貯蓄ができます。何かあったときにまたローンを借りてしまわないためにも、貯蓄を持っておくことが大事です。

そしてこれ以上ローン残高を増やさないようにすることも重要です。実家に戻る選択肢はないということですが、実家に戻れば家賃や光熱費などの負担がなくなり、かなり家計は改善できるので、これ以上借金が増えてしまうとか体を壊しそうだとか厳しい状況になったら、最後の手段として実家に帰ることも考えておいてください。
 

相談者「さっちゃん」さんから寄せられた感想

FPの先生からのアドバイスを拝見しました。一刻も早く借金を返済することばかり考えており、
貯金を優先すべきだとは思いつきませんでした。自分でも試算してみているのですが、やはりこれ以上の節約は難しいですよね。参考になりました、ありがとうございます。


教えてくれたのは……
深野 康彦さん
 
 

 


マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。近著に『55歳からはじめる長い人生後半戦のお金の習慣』(明日香出版社)、『あなたの毎月分配型投資信託がいよいよ危ない!』(ダイヤモンド社)など




取材・文/堀内玲子

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