HSDPAに対応したハイスピードケータイ・N904i(NEC)
フルブラウザや着うたフルダウンロードに威力を発揮するN904i |
ダウンロード速度を重視するならN904iだ。
904iシリーズのなかでは、唯一のHSDPA端末として、最高3.6Mbpsの通信速度に対応し、快適にフルブラウザを閲覧できる。さらに大容量のコンテンツのダウンロードもスムーズに行える。
3インチのワイドVGA液晶を搭載し、他機種で採用のQVGA液晶と比べて5倍の表現力を持つ。フルブラウザやドキュメントビューア利用時は、パソコンに近い情報量を表示できるので、使い勝手はとても良い。新たに開発されたフルブラウザを搭載し、ページの拡大や縮小など、サイト閲覧がしやすくなっているのも特徴だ。
端末のデザインは、イタリアのステファノ・ジョバンノーニ氏が担当。これまでのNEC端末にはない、印象に仕上がっている。
メールの内容に合わせて、自動的にデコレーションメールをつくってくれる「おまかせデコメ」も、ケータイの操作にいま一歩、慣れない年配のビジネスマンにも最適だ。
16.8mmという薄型が魅力のD904i(三菱電機)
操作性に変更はあったが、薄型で使いやすいD904i |
薄型スライドでシェアを伸ばしつつある三菱電機のD904i。今回は、モーションコントロール(加速度センサー)を搭載し、携帯電話を振ったり、傾けたりすることで、機能を操作できるようになった。例えば、D904iを左ヨコに倒すことで、自動的にヨコ向きワイド画面表示に切り替えことができる、といった具合だ。
ただし、従来機種と比べると、操作性の面で変更点があるのが気になるところだ。
D903iなどでは、本体側面のボタンを押すことにより、スライドが自動的に開くような機構が採用されていた。しかし、D904iでは、9シリーズ最薄となる16.8mmを実現するため、側面ボタンの搭載が見送られてしまった。新たにD904iを購入するユーザーには全く問題ないが、これまでDシリーズの操作性に慣れていたユーザーにとっては、初めはとまどうかもしれない。
ただ、FMラジオを聞きながら、楽曲情報を取得できる機能や、カーステレオなどに着うたフルの音楽を転送して聴くことができる「FMトランスミッター機能、さらに高速に操作できるように改良された「スピードセレクター」など、これまでのDシリーズの良さも継承している。
ブルートゥースを搭載したP904i(パナソニック)
カスタムジャケットなしが標準状態となったP904i |
904iシリーズのなかで、唯一のブルートゥース対応となるのがP904iだ。
ブルートゥースにより、ワイヤレスイヤホンを使って、音楽を楽しむことができる。さらに、「あんしんキー」により、携帯電話から離れると自動的にロックがかかり、近づけば自動的に解除できる機能を備えるなど、置き忘れた時でも安心できるようになっている。904iでは、カスタムジャケットがない状態が、標準となっているのも見逃せないポイントだ。
また、背面ディスプレイの表情が変化する新しいコンセプトや、ケータイの背面にヒカリで不在着信など各種情報が浮かび上がる「ヒカリアイコン」といったものも搭載する。
デザインと機能がうまく融合した端末に仕上がっていると言えるだろう。
904iシリーズの5機種を比べた上で、買いの判断をすると、ガイドのオススメとしては、ワンセグに対応し、質感の高いF904iをイチ押ししたい。対抗馬といえば、パソコンのような操作性を実現したSH904i、HSDPAとワイドVGA液晶でフルブラウザが使いやすいN904iを候補になるだろう。
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