各機種とも音楽関連、2in1などは共通機能として搭載されているが、その他の特徴的な機能は、各機種によって異なるからだ。それぞれの個性を充分に理解して、購入するのが望ましいだろう。
ワンセグを搭載し、質感の高いF904i(富士通)
液晶をヨコにすることでワンセグが起動するF904i |
今回、904iシリーズでワンセグを搭載した機種はF904i(富士通)のみとなっている。
3.1インチの大型フルワイド液晶を採用。
液晶を横に倒すとワンセグ機能が起動するなど、使い勝手は上々だ(フルブラウザやドキュメントビューアも起動可能)。F903iでも液晶を横にできる機構を採用していたが、必ずしも「必然性」のあるものではなかった。しかし、今回のF904iでは、きっりとワンセグ機能と連携している。しかも、F903iよりも機構部分が薄型化されており、高級感もアップしている。
新機能の2in1に対応しただけでなく、特定の人やグループ単位で隠したい情報を非表示にできる「プライバシーモード」を備えている。浮気をしていて奥さんにバレるとまずいといった男性には最適な機能に仕上がっている。従来機種同様に指紋認証を搭載しているため、セキュリティ面では申し分なし。
904iシリーズのなかでは最も「買い」といえる端末に仕上がっている。
パソコンに近い操作性を実現したSH904i(シャープ)
高級感のある外観デザインも特徴的なSH904i |
操作性で選ぶならSH904iが選択肢となる。
4方向キーの上部にパッドを搭載し、パソコンのタッチパッドを操作する感覚で、ポインターを自由に動かすことができる。フルブラウザやiモードなどを利用している際、ポインターを簡単に動かし、リンクを選択できるようになるのは、かなり便利だ。これまでも、様々な携帯電話で、ポインターを自由に動かす機構を搭載してきたが、SH904iは、直感的に「使いやすい」と思える機構に仕上がっている。
液晶は3インチのワイドモバイルASV液晶を搭載し、周囲の環境に応じて明るさを自動調整する機能を備えている。
名刺をカメラで撮影して、名前や住所、メールアドレスを読み取り、電話帳に登録できる「名刺リーダー」機能も内蔵した。携帯電話を傾けて操作する「直感ゲーム」にも対応。
遊び甲斐の端末に仕上がっている。
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