auが2006年秋冬モデルの最終兵器として投入したのがW44S(ソニー・エリクソン)だ。初のデジタルラジオ対応、しかも特徴的なデザインで売れ行きも好調だ。早速、購入したので、使い勝手を検証していきたい。

ワンセグは見やすいが機能は見劣り


液晶画面がヨコに開く画期的なデザインを採用

ます、注目はその機構だろう。メールや電話をするときは、普通の折りたたみ型と同様に縦方向に液晶画面が開く。さらにこのW44Sが優れているのが、ワンセグなどの映像を視聴する際には液晶が横方向に開くのだ。ソニー・エリクソンではこの開き方を「モバイルシアタースタイル」と呼んでいるが、まさにその名称がしっくりなじむデザインといえるだろう。しかし、この独特な機構は、これまで折りたたみ型を使ってきたユーザーにとって、かなり「操作の慣れ」が必要なデザインといえる。実際、左手だけで端末を開こうとすると、縦方向と横方向の両方に開こうとしてしまい、素早く開けることができないのだ。これは、W44Sの独自機構による影響が大きい。思わず壊してしまいそうになるので、注意が必要だろう(右手で開ける分には問題はない)

液晶画面は3インチとなっており、大きな画面でテレビが見られるのは嬉しいところ。ワンセグを「見る」という点では、他をリードするW44Sだが、「録る」という面ではやや非力な印象は否めない。秋冬モデルで売られている他のワンセグケータイは、すでに外部メモリーへの録画が可能になっている。そのため、1時間番組もまるごと録画できるような使い勝手を実現している。
その点、W44Sは外部メモリーへの録画には対応していない。本体メモリーの録画も最長38分しかできず、予約録画などにも対応しないなど、スペック的にも不満が残る。
番組を見るだけならば、W44Sは充分に満足できるものだが、録るといった用途は不向き。録画もしたいと考えるなら、auユーザーの場合、W43H(日立製作所)を選んだほうが良さそうだ。


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