ちなみに、MMD研究所の調査(2)によると、スマートフォン利用者のうち約75%が1日2時間以上利用しているのだとか。したがって、スマートフォン利用者の7割以上が、使い過ぎのせいで不幸になっている可能性があります。
スマートフォンを使い過ぎると貧乏になる
僕は「マネー」の専門家です。とはいえ、「スマートフォンを使い過ぎると不幸になるぞ!」などという、一見無関係な話をしたのには理由があります。その理由とは、ディーキン大学の研究(3)で「不幸な人ほど貯金ができない」ことが分かっているからです。つまり、スマートフォンを使いすぎると不幸になり、不幸が貧乏に結びついてしまうのです。
スマートフォンは無駄遣いの元凶
また、スマートフォンの長時間利用は無駄遣いにもつながります。多くの場合、利用しているスマートフォンを通じて、アプリの購入や通販サイトを利用しています。つまり、スマートフォンは、いつでもどこでも利用可能な「買い物かご」なのです。スマートフォンを長時間利用すればするほど、無駄遣いの欲求に負けてしまうリスクも高まります。
そこで、僕は「買い物アプリは、スマートフォンに入れない」「スマートフォンの利用時間は1日2時間以内に収める」といったルールを設けています。欲求に負けないためにも、「スマートフォンの利用時間に制限を設ける」「スマートフォンで買い物はしない」といったルール作りをするのがオススメです。
まとめ
スマートフォンとの付き合いは、お酒との付き合いと似ています。ほどほどに飲むお酒は楽しいかもしれませんが、度が過ぎると不幸を招くものです。何事も「やり過ぎ」がよくありません。何かと便利なスマートフォン。しかし、本来「利便性」や「楽しみ」が魅力のはずが、使い過ぎで不幸になってしまう可能性も。
あなたが本記事をきっかけに、スマートフォンとの付き合いが上手になり、幸せになり、貯金できるようになってくれたら、嬉しく思います。
【参考文献】
- 論文:Andrew K. Przybylski and Netta Weinstein, 2017, "A Large-Scale Test of the Goldilocks Hypothesis: Quantifying the Relations Between Digital-Screen Use and the Mental Well-Being of Adolescents", Psychological Science, 28(2), pp. 204-215
- 調査:MMD研究所, 2020, "2020年版:スマートフォン利用者実態調査"
- 論文:Cahit Guven, 2012, “Reversing the question: Does happiness affect consumption and savings behavior?”, Journal of Economic Psychology, 33(4), pp. 701-717