2019年ドル円相場の動きはどうなる?
2019年1月、日本の株式市場が年末年始で休場している間にドル円が大きく動きました。節目である1米ドル105円を割り込み、一時は104円台まで円が買われました。ドル円相場で円高が進むと、日本を代表する輸出企業の業績にも影響を及ぼします。「これからどう動くのだろう」と考えている人も多いでしょうから、ドル円相場の今後の動きを考えてみました。ドル円相場の現状を把握する
ドル円の2018年1年間の日足チャートを見てみましょう。米国経済の好調ぶりから利上げが続いていたこともあり、ドルが買われていました。しかし、米国経済への不安などファンダメンタル等の要因などからリスクオフが進み、大きくドルが売られた様子がわかりますね。
2018年10月の時点の記事「円安進むドル円は今後どうなる?まだドル買いが進む?」で、トレンドライン分析では、ドル高円安のトレンドが転換したことがあることを解説しました。ドル円はその後、ドル安円高に大きく動く結果となりました。
底打ちのチャートパターンを確認
株価が底を打つ時には、代表的なチャートパターンに「二番底(ダブルボトム)」があります。株価が下落すると、必ず株価は上昇します。底打ちは一回だけという時もありますが、株価がその後また下落し、一番目につけた安値あたりまで再び下落することがあります。この時のチャートの形状がアルファベットのW(ダブル)に似ていることから、二番底(ダブルボトム)と言われています。
Wの真ん中の部分から横に引いた線のことを「ネックライン」と言います。ネックラインを株価が上に抜けることで、株価のトレンドが下落トレンドから上昇トレンドに転換した可能性が高くなります。
ドル円相場、今後の動きはどうなる?
ドル円のチャートをもう一度見てみましょう。2018年春に1米ドル104円台までドル売りが進んでいることがわかります。二番底のチャートパターンとしては、二番底になる価格としては妥当な水準ではありますが、ネックラインがいまだ完成していません。今後は、株価位置とネックラインの関係を見ながら、チャートパターンが完成したのかを確認していく作業が必要になるでしょう。いまだ底を打ったといえる状況にはありませんから、当面は逆張り戦略の短期売買がいいかもしれません。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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