今回は読者の方からいただいたお問合せにお答えする形で、コラムを書かせていただきますね。お題は、”高齢者向けの携帯電話”。シニア世代のケータイ利用は、連絡をとる手段だけでなく、近頃は位置情報機能を活用することにより、居所や安否を確認する手段としても有効です。それでは実際、どんなケータイがあり、どんなサービスが提供されているのか、一緒に見ていきましょう。
読者の方からのお問い合わせ内容:(40代 女性)
70代の両親が使えるメールなし、簡単操作、という携帯電話があれば、ご紹介くださいませんか? 高齢者向けの携帯ってありますか?
携帯電話会社としては、このところ”シンプルケータイ”を他社との差別化として大いにアピールしているTU-KAグループも要注目です。その中でも東芝製『TT22』(右写真)という機種は「でか文字モード」という表示画面の文字を大きく見やすくする機能があったり、大型ボタンで押しやすい、簡単操作で使いやすいなどが考慮されています。加えて、よく利用する機能の取り扱い方を分かりやすく解説した冊子「カンタンマニュアル」が同梱されているのも嬉しい心遣い。ご年配の方や携帯初心者の方に好評だと聞きます。高齢者の方でも使い勝手のよい機種の一つではないでしょうか。メール(EZweb@mail)は契約しなければ、基本料もかかりません。
また、NTTドコモの『らくらくホンシリーズ』、『F671iS』(左写真:ストレート型)や『F671i』(左写真:折りたたみ型)は、シニア世代を意識して一つ一つの機能を簡易化。「音声サポート機能」など使う人にやさしい配慮が各所で施されたケータイです。メール機能(iモード)を不要と思われるなら、契約しなければOK。なお、注目したいのは、NTTドコモでは利用方法を実際にケータイを手に取りながら講習してくれる『ドコモショップ電話教室』を開催している点。ケータイを初めて利用する方にとっても、実に安心のサポートですね。
PHSでも良いということであれば、DDIポケットの「安心だフォン」(通話を3箇所限定にするサービス)に対応する『ぴぴっとフォン』(Pipit店での販売)も候補になり得るだろうと思われます。メールもなく、通話が3箇所限定で、余分な操作ボタンがありません。
(詳しくは、コラム「新色も登場『ぴぴっとフォン』」もご参照下さい)
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