ハイアット リージェンシー 東京に鉄板焼がオープン
「2018年上半期 話題のホテルレストラン」にもまとめられていますが、2018年は東京の一流ホテルで多くのレストランがオープンしました。オープンは上半期に集中していましたが、下半期にも注目のレストランが新しく生まれています。2018年10月1日、ハイアット リージェンシー 東京に「鉄板焼グリル」が満を持して開業したのです。 「鉄板焼グリル」の料理長を務める大谷勇氏は1990年9月に前身であるセンチュリーハイアット東京に入社し、洋食を中心にして2009年3月にオープンした「カフェ」の立ち上げに携わるなど、料飲部門を導いてきました。
その大谷氏が2017年5月から翌年オープンする鉄板焼について構想を練り始め、最終的に神戸ビーフと並んで採用することになったのが、自身の出身地である埼玉県の黒毛和牛である武州和牛。大谷氏の学生時代の後輩が武州和牛の生産者であり、育成状況や飼料の話を聞いて素晴らしいと感動したことから、話が進んだといいます。
2つの鉄板台と個室
店内には28席があり、鉄板は10席と6席の2台が設けられています。6名用の個室は2つあり、記念日や接待はもちろん、他の客を気にせずに過ごせる空間が提供されています。2つの鉄板焼カウンターのうち1つは個室としても利用でき、前述の個室とともにランチタイムは無料なので、非常にお得です。 写真の鉄板台はメインのカウンターで、熱源が4つ備えられています。鉄板は3ミリの厚みがあり、熱量も安定しています。最新の設備が設けられている鉄板はCO2を排出せず、油煙も少ないので、匂いもほとんど気になりません。アプローチの長い落ち着いた内装
店内のインテリアは炎や熱をイメージした赤銅色をテーマカラーにしたスタイリッシュなデザインが目を引きます。黒を基調とした壁や床と、赤いイスとのコントラスト。エントランスを入ると落ち着いた長いアプローチがあり、そこを抜けると赤と黒が織りなす鉄板台に辿り着きます。 エントランスの扉、箸置き、メニューブックの表紙に銅板が用いられており、テーマカラーがさりげなく随所に散りばめられています。お勧めは武州和牛のコース
神戸ビーフを食べられるコースも用意されていますが、お勧めしたいのは他ではなかなか食べられない武州和牛を体験できるコースです。■武州和牛 ディナーコース A(12000円、税・サ別)
- 先附
- 前菜 盛り合わせ
- ミックスサラダ
- シェフのおすすめ 焼野菜
- 武州和牛 サーロインステーキ(150g) または 武州和牛 フィレステーキ(120g)
- 御飯 赤出汁 香の物
- デザート&コーヒー
武州和牛を堪能できるコースとソムリエが料理に合わせてくれたワインの魅力を詳しく紹介しましょう。
ヴーヴ クリコ イエローラベル(1900円、税・サ別)
黄色いラベルがスタイリッシュなシャンパーニュの名門です。ピノ・ノワール 50~55%、シャルドネ 28~33%、ピノ・ムニエ 15~20%。爽やかな辛口で、繊細でフレッシュ、果実とブリオッシュの香りが感じられます。サン ヴェラン リュー(アンテル) ディ(2000円、税・サ別)
ブルゴーニュの白ワインで、シャルドネ100%。アプリコットのようなしっかりとした香りがあり、熟成感があります。和食の前菜類ともよく合うでしょう。シャトー ベルフォンテーヌ (1900円、税・サ別)
ボルドー・サン・テステフの赤ワインで、カベルネ・ソーヴィニヨン50%、メルロ35%、カベルネ・フラン10%、プティ・ヴェルド5%。熟したカシスやブラックベリーが感じられるしっかりとした赤ワインなので、旨味たっぷりの黒毛和牛にも負けません。先附
最初の一品は柿の白和え。イクラ、カダイフをあしらっており、様々な食感を楽しめます。前菜 盛り合わせ
和前菜を盛り合わせています。チーズ豆腐、サツマイモのカステラ、蒸し海老、ミョウガ、干し柿、煎餅をまとわせたカレイの唐揚げと、バラエティに富んでおり、全く飽きません。ミックスサラダ
シェフのおすすめ 焼野菜
ミックスサラダは品目の多い、さっぱりとしたフレッシュなサラダ。焼野菜は淡路島産のタマネギ、エリンギ、紫芋、小松菜と、味も色合いもバランスがとれています。焼野菜はこれからも、キノコ、イモ、青菜を入れる構成にするということです。武州和牛 サーロインステーキ(150g) または 武州和牛 フィレステーキ(120g)
コンディメントは藻塩、オリジナルの胡麻辛子味噌、ポン酢、わさび醤油。様々な角度から武州和牛の味わいを楽しめるようになっています。武州和牛は埼玉県のブランド和牛で、武州とは埼玉県の古い呼び名のひとつ。この日はA4相当の肉質で、鮮やかな紅色をしており、キメが細やかでサシがきれいに入っていました。柔らかくて、口溶け感があり、噛めば噛むほどに深みがでます。
御飯 赤出汁 香の物
米は丹波のコシヒカリ。ガーリックライス(+1000円、税・サ別)も選べるのは鉄板焼ならではの嬉しいところでしょう。ガーリックライスは卵、鮪節を加えたオリジナルの一品。卵のまろやかさと鮪節の旨味が折り合っています。デザート&コーヒー
最後のデザートは転卓して、のんびりと寛げます。アシェット デセールが提供されており、洋梨のソルベとマロンのパルフェが美しく盛り合わされています。栗のピューレとクランチチョコレートが散らされており、食味に広がりをもたせています。■鉄板焼グリル
住所:東京都新宿区西新宿2-7-2 ハイアット リージェンシー 東京 3F
TEL:03-3348-1234(代表)
営業時間:11:30~14:30、17:30~21:30
定休日:なし
アクセス:「都庁前」駅から徒歩1分
地図:Yahoo!地図情報
URL:http://www.hyattregencytokyo.com/restaurant/teppanyakigrill/tabid/417/Default.aspx
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