ひとり暮らしの部屋に恋人が転がり込む同棲はNG

 

いよいよ彼氏と同棲。2人で暮らす部屋を探すことから楽しめる一大イベントです。

恋人と同棲をスタートする場合、彼氏彼女とも親と同居という場合を除き、最も多いのは「ひとり暮らしをしているどちらかの部屋にもう一方が転がり込んでくる」ケース。

正式な同棲前のお試し期間、というのであればそれもいいですが、一緒に住むと決めたならば、きちんと2人で住むのにふさわしい部屋を借りること。それは一種のけじめでもあります。

金銭的な事情を除き、節約のために狭い一人暮らしの部屋で同棲するのはお勧めしません。手持ちが少なく部屋を借りる際の初期費用が足りないのであれば、目標金額が貯まるまで、現状のままおつき合いすればいいのです。

そもそも、ひとり暮らしの部屋は「居住者1名」という契約になっているはず。大家に内緒で同居人を増やすのは契約違反となり、部屋を追い出されないとも限りません。
今借りている部屋が「2名可」の物件であれば一緒に住むことはできますが、居住者が増える旨は必ず大家に報告しましょう(その場合、賃料がアップする可能性もあります)。
 

愛が深まる間取りは「広すぎず、狭すぎず」

 

引越しの時に助かるのは男手。彼氏がいつもより2割増しでカッコよく見えます(笑)

いざ同棲するための部屋を借りることになった場合、最も重要なのは予算(家賃)です。

同棲の場合、家計を一緒にすることはまれですが、家賃をどちらが負担するか(折半の場合は割合や上限金額など)は、予めきちんと話し合っておかなければなりません。
生活する上で、お金は切り離せないもの。将来の結婚生活への予習として、お互いの経済力や生活費についてもすり合わせしていくようにしましょう。

予算の次に重要なのは居住エリア。2人とも通勤仕事をしているのであれば、出勤時間や帰宅時間などを加味し、一方にばかり負担がかからないエリア(沿線)を選びましょう。
たとえば彼女が家事を担当するのであれば、彼女の勤務地から近いエリアにしたり、彼氏の残業が多い(帰宅が遅い)ならば、彼氏の勤務地の近くにするといった配慮です。

「予算が許すなら、できるだけ広い部屋がいい」とあなたは思うかもしれません。しかし、2人で暮らすことに慣れていないうちは、できるだけ「常に相手の気配を感じていられる」程度の広さに留めるのが賢明です。

ベストは2LDK。主に2人で食事をしたりテレビを見たり語り合ったりする広めのLDKと寝室、あとはオールマイティに使える予備の部屋(物置兼用)があれば充分。そしてスペースが無駄なく使え、相手がどこにいても視界に入りやすい「振り分け」の間取りがお勧め。

振り分けとは、廊下を隔てず部屋の間が壁のみで区切られている間取りのこと。各部屋への移動はドアや襖や引き戸だけなので、開け放せば広く使えるのも特徴です。

あまり広くない部屋は、家賃が抑えられるだけでなく、相手の気配を感じやすい(相手の留守中に独りでも怖くない)などのメリットがあります。予備の部屋は、万が一ケンカしたとき「適度に距離を置き頭を冷やす」などの用途にも使えます(笑)。
 

水回りだけは妥協しないこと!

 

2DK(振り分けタイプ)の一例。「バストイレ別」と書いてあっても、脱衣所にトイレがある物件は避けたほうが賢明です。

筆者は過去、トイレとお風呂がカーテンで仕切られている外国風バスルームの部屋で同棲したことがあります。
普段はタイミングをずらせばいいのですが、お腹を壊したときまでは制限できません。自分が風呂に入っている最中、相手がカーテン越しにトイレで音や臭いを発するのは、いくら恋人同士でも気まずくなるものです(苦笑)。

ファミリー向けの物件であれば、まずトイレと風呂は別になっていますが、中にはスペース有効活用で「脱衣所にトイレがある」物件(上図参照)もあるので、必ずチェックしましょう。いくら仲良しでも、最低限のプライバシーは守りたいものです。

脱衣場に洗面台があるのも大事なポイント。バスルームの中に洗面台があるタイプ(2点ユニット)では、出勤前の忙しい朝の時間に2人では使えずストレスになります。
 
 

対面のカウンターキッチンなら、料理中も顔を見て会話が楽しめます。

また、同棲の楽しみのひとつは、手料理を一緒に食べること。カウンターキッチンならば、料理の最中も向き合って会話ができるのでお勧めです。
 

パーフェクトを望まないほうがいい

経済的に余裕があるとしても、同棲スタートの際は、それぞれの個室がないくらいのミニマムな間取りから始めるのがベストです。
せっかく同じ部屋に帰ってくる生活になったのだから、できるだけ会話を楽しみ、お互いのプライベートを少しずつ重ね、一緒に眠る安心感をめいっぱい味わいましょう。

ふたりで一緒に過ごす時間に慣れてくると、相手が出張や帰省などで長時間留守にした際、独りでいるのが寂しくなるかもしれません。部屋数が多く室内が見渡せない間取りだと、死角になったスペースが怖く感じてしまうことも。

逆に「ひとりの時間が欲しい」「ひとりになれるスペースが欲しい」と感じる人もいるかもしれません。だけど相手の外出時など、ある程度ひとりの時間は保たれるもの。

「ふたりで居ると疲れる」のだとしたら、それはまだ一緒に住むことが当たり前になっていないから。
一緒に住んでいる以上、そこがあなたの部屋です。そして同じ部屋に住む恋人は、お客様ではなく同居人です。緊張したり気を遣い過ぎたりせず、少しずつ「素の自分」をオープンにし、リラックスした関係を目指しましょう。

同じ部屋にふたりでいて別々のことをする──そんな時間が当たり前になった頃、「結婚して家族となる」未来が近づいてきます。 
一緒に住み始めてから感じた住居への不満や要望は、同棲から結婚へと進み、次に引っ越す時に叶えればいいのです。


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