年収1000万円以上なのにお金が貯められない、貯金が増えない家庭の特徴
家計相談を受けていると、世帯年収が1000万円以上あるのに、いつもギリギリの生活をしていて、貯蓄がほとんどない家庭や、反対に世帯年収が400万円~600万円と多い方ではないのに、幸せそうに暮らしてしっかり貯蓄額を増やしている家庭があることに気付きます。年収の多寡が必ずしも「貯蓄額」や「豊かさ」と比例するわけではないようです。今回は、年収が1000万円以上でも貯蓄ができない理由をお伝えしましょう。理由その1:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
パーキンソンの法則に「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」というものがあります。多くの人は、年収が増えると、高級ブランドに身を包み、高級車に乗り、高級な家を買い、日々の生活費も節約することなく高額になりがちです。その結果、1000万円稼いでもその分生活レベルは上がるので、手元にお金が残ることがありません。理由その2:使途不明金は年収の増加に比例して増える
使途不明金はどこの家庭にでもありますが、家計管理をしっかりしていない家庭で世帯年収400万円~600万円の場合、約100万円から200万円の使途不明金が見られることが多くなります。しかし、世帯年収が1000万円台になると、使途不明金が年間300万円から500万円あることも決して少なくありません。つまり年収の増加に比例して使途不明金も増えるということです。このように年収が増えても生活のレベルを上げ、使途不明金も増えれば、当然「貯蓄額」も増えません。理由その3:夫婦別財布でお金の自由度が高すぎる
年収が1000万円以上になる世帯は、夫婦で正社員ということが多くなります。その結果、夫婦別財布でお金をそれぞれが自由に使うため、節約意識が低くなりがちです。家計全体が把握できず、貯蓄の計画を立てることができません。理由その4:ローンが組みやすいため、借金が増えがち
貯蓄額が少なくても、年収が高いとローンは組みやすいものです。貯蓄が無いため、当然ながら家も車もローンに頼りがち。結果的に借金が増えやすい環境を自ずと作ってしまうのです。金利負担が増えれば貯蓄も難しくなります。理由その5:お金に対して無頓着
世帯年収が1000万円台になれば日々の生活に困ることは少ないでしょう。しかし、結果的に家計に無頓着になり、節約や貯蓄に対する意識も高まらず、お金を散財してしまい、40代・50代になっても貯蓄額が200万円~300万円から増えないということになりがちです。これでは、子どもが大学に進学すればすぐに貯蓄は底をつき、年齢を重ねる毎に老後の不安は募るばかりです。年収が1000万円台になったら「資産」を築こう!
年収が1000万円台になれば、日々の生活にもゆとりは出るでしょう。ゆとりの部分を先取り貯蓄しお金を貯めたら、「資産」を築くことに目を向けます。現預金だけではなく、株式や債券、投資信託といった金融商品、価値のある不動産といった「資産」を築きましょう。「資産」から生まれる「お金」があれば、更に豊かさは拡大していきます。お金は稼いで使うだけではなく、金銭感覚を整え、「節約」「貯蓄」「増やす」ことにも意識を向ければ、豊かさは手に入ります。
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