・IHクッキングヒーターのメリット
・IHクッキングヒーターの種類
・IHクッキングヒーターの施工について
・IHとラジエントヒーター
・IHクッキングヒーターを選ぶ際のポイント
・ビルトイン型のおすすめIHクッキングヒーター
・据置型を検討しているなら
IHクッキングヒーターのメリット
ガスコンロにするかIHにするかで迷われているという声をよく聞きます。そこでまず、IHクッキングヒーターならではの良いところをご紹介します。■メリット1:安全性
年配の方に多い事故に、調理中に衣服に炎が触れ、やけどなどをしてしまうというものがあります。IHは炎がないので、衣服やコンロ廻りのふきんなどに火が燃え移ることがありません。安全機能として、空焼きや切り忘れなどに対し自動でOFFしてくれる機能やチャイルドロックがついている商品も多くあります。
■メリット2:熱効率の高さ
熱効率約90%なので、無駄なく加熱できます。お湯があっという間に沸くのはIHならでは。
■メリット3:操作が簡単
タイマー調理や温度設定などの操作が簡単にできます。
■メリット4:清掃性
ゴトクがないので、フラットな天板をさっと拭くだけでお掃除ができます。
IHクッキングヒーターの種類
IHクッキングヒーターにはビルトイン型と据置型があります。各メーカーの主力商品はビルトイン型ですが、基本的に設置工事が必要になります。据置型は名前の通り、コンロ置き台に置くだけの商品です。賃貸などでコンロ置き台を使われているかたは、据置型を選ぶとよいでしょう。IHクッキングヒーターの施工について
IHクッキングヒーターは、200V30Aの電源を必要とするものが多くなっています。IH設置場所に200V30Aの電源がある場合を除いては、ほとんどの場合で配線工事が必要となります。また、マンションにおいては、一戸当たりで使用できる電気の量が決まっている場合があるため、必要な電源が確保できるかの確認が必要となります。
今はガスコンロが使いたいけれど、将来的には安全性の面でIHに変えたいという方は、内装などをやり替えるタイミングで、分電盤からIH設置予定位置までの配線を先にしておくという方法もあります。
IHとラジエントヒーター
IHは電磁誘導加熱(Induction Heating)のことで、磁力線の働きにより鍋自体を発熱させる仕組で、トッププレート自体は発熱しません。それに対し、ラジエントはトッププレート下のニクロム線が発熱体となり、トッププレートを熱することにより、鍋やフライパンなどの調理器具を加熱します。熱効率は断然IHのほうがいいので、使い勝手もIHのほうがいいですが、使う調理器具に制限が少ないのはラジエントになります。IHクッキングヒーターにはラジエントが1口付いているものがありますので、お手持ちの調理器具を考慮しながら、IHだけでいいのか、ラジエントも1口入れておいたほうがいいのかを検討されるとよいでしょう。
IHクッキングヒーターを選ぶ時のポイント
各社から色々なIHクッキングヒーターが発売されていますが、どれを選んでいいかわからないという意見をよく聞きます。そこで、選び方のポイントをいくつかご紹介します。■操作パネル
各社色々な操作パネルになっています。火加減をボタンで操作するもの、昔ながらの回して操作するもの、加熱の度合いが色で分かりやすく表示されるもの、などなど、たくさんの工夫がされています。その中で、ご自身が使いやすそうだなと思うものを見つけてみてくださいね。
■清掃性
IHは基本的に掃除がしやすい構造になっていますが、グリルの掃除のしやすさには各社ばらつきがあります。グリル皿や扉の洗いやすさ、フラットさはもちろん、グリルを外したグリル庫内のフラットさもしっかりチェックしてみてください。
■グリル機能
最近では、ガスコンロもIHクッキングヒーターもグリルに魅力的な機能を付けた商品が多く出ています。付属の調理器具を使ってパンが焼けるもの、専用フタを使用して蒸し料理ができるもの、ケーキが焼けるもの、などなど。グリル庫内の高さも重要で、高いほど調理できるものの幅が広がります。
ビルトイン型のおすすめIHクッキングヒーターはこれ
ここからは三菱電機・パナソニック・日立の3社から出ているビルトイン型のおすすめIHクッキングヒーターを紹介します。三菱電機 びっくリングIH PT316Hシリーズ
MITSUBISHI PT316Hシリーズ びっくリングIH CS-PT316HNSR 【出典:Amazon】
■IHコイルの大きさが特徴!
通常、IHコイルのサイズは直径20センチほどであることが多い中、このびっくリングは、なんと26センチ。IHは、鍋やフライパンの真ん中だけが焦げて周りの部分は火が通りにくいという意見をよく聞きますが、そういった悩みにも対応できるサイズのコイルです。調理器具で一番大きなものとしては、フライパンがあげられると思いますが、フライパンでの調理も問題ないコイルですね。
びっくリングコイルPを搭載したこの商品は、対流煮込み加熱機能がついていて、コイルの火加減調節により対流を起こして自動でかき混ぜてくれます。焦げ付きや煮崩れを抑えておいしく煮込み料理ができます。
■グリルにアルミホイルが敷ける
グリルにアルミホイルを敷いて使うことをメーカー側で推奨していますので、安心して使えます。掃除が面倒なグリルも、アルミホイルが敷けることによって、だいぶ掃除が楽になるはず。
パナソニック IH&遠赤ラクッキングリル搭載Wシリーズ
■IH&遠赤のラクッキンググリル
グリルにもIHを搭載。下ヒーターのIHでグリル皿を一気に過熱。高温で食材を包み込み、表面をすばやく焼き上げて旨味を閉じ込めます。
■エコナビ
パナソニックの家電ならではのエコナビ搭載。使用状況に応じて温度調節をしてくれます。
日立 IHクッキングヒーター「火加減マイスター」 HT-L300Tシリーズ
■ラク旨グリル&オーブン
独自のラク旨グリル&オーブンで多彩な料理を手軽においしく!ラク旨グリルは、裏返す手間なく表面をパリッと焼き上げるので、魚焼きやノンフライ、加熱水蒸気などのグリル料理に最適。ラク旨オーブンはじっくり火を通すローストビーフなどのオーブン料理が手軽に楽しめます。
据置型のIHクッキングヒーターを検討している人は各社のHPを参照
ビルトイン型ほどではありませんが、各社、据置型のIHクッキングヒーターも展開しています。据置型を検討されている方は各社のHPを参照してみてください。・三菱電機の据置型IHクッキングヒーター
・パナソニックの据置型IHクッキングヒーター
・日立の据置型IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターのおすすめをいくつかご紹介しましたが、いかがでしたか。
毎日の調理がおいしくできるよう、お気に入りの一台を見つけられますように!