貯蓄、奨学金の返済、生活費などのバランスがわかりません
皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。今回の相談者は、奨学金返済のため、本業の他に家庭教師のアルバイトと夜間勤務を掛け持ちで行っている38歳の会社員女性。しかし、その結果、疲れが蓄積し、身体的にもつらいとのこと。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。 ※マネープランクリニックに相談したい方はコチラのリンクからご応募ください。(相談は無料になります)■相談者
みかんさん(仮名)
女性/会社員/38歳
九州/賃貸住宅
■家族構成
一人暮らし
■相談内容
学生時代の奨学金の返済が続いています。昨年どうにかアルバイトを追加して100万円程度を返済。今年中には完済したいが、車検も控えているので手持ちもないのも困る。夜勤のバイトだったり、短時間だが拘束される家庭教師は身体的負担も多く、どのタイミングで辞めるかも悩んでいます。奨学金が返済し終えたら辞めようと思っています。月3万円の貯蓄は車購入のために頑張っています。欲張りかもしれないけど、音楽のライブなど趣味も削りたくないのでバイトも辞められないのが現状です。貯蓄・返済・手持ちのバランスをどうしていいか分からないのでご相談しました。
■家計収支データ
■家計収支データ補足
(1)ボーナスの使いみち(昨年例)
奨学金返済(繰上返済)37万円、自動車コスト13万円、旅行8万円、生活用品購入6万円、貯蓄8万円、雑費(寺へのお布施)2万円、他
(2)加入保険の保障内容
・本人/傷害保険(65歳払い済み、事故死亡500万円、事故入院5000円)=毎月の保険料2700円
・本人/個人年金保険(60歳で10年確定、年金額45万円)=毎月の保険料1万円
(※)5年前に病気で手術し、以来、医療保険に加入できず。2年前に自動車事故に遭い(本人に過失なし)、ケガだけはと傷害保険に加入。
(3)アルバイトについて
・夜間勤務
現在と同じ勤務先で本業以外に夜勤のアルバイトをしている。月1回ないし2回。1回2万4000円。相談者コメント「以前は夜勤明けからそのままバイトという流れで月4入っていたが疲労が半端なく月1~2にしてもらっている。回数を減らしたので、以前に比べそこまで辛くはないが、辞めたいとも思う」
・家庭教師
週1回、1回90分・1時間/1800円
自宅近くに住む受験生。今年度で終了だが、受験が終わるまでは辞めるわけにはいかないとのこと。
(4)奨学金について
・月2万円返済/残12万円
・月6万円返済/残38万円
(5)住宅について
ずっと賃貸を希望。
(6)実家、相続について
親が一人暮らししているのでいずれは一緒に同居を考えている。過去に自己破産しているので、相続は放棄。今後介護となれば、それに対応出来る程度の年金はもらっているので、その点での不安はない。
(7)車購入について
相談者コメント「買い替え予定です。古くなって来たのでそろそろ買い替えたいですが、下取りは期待出来ません。ローンも組めないのでほぼ全額キャッシュを考えています。今は毎月3万ですが、奨学金返済が終わればこちらに回したい。欲しい車は280万円」
(8)定年と退職金について
定年60歳、再雇用制度あり。
退職金制度もある。金額は勤続年数×基本給×0.7~0.8(勤務年数は今年で丸7年)
(9)結婚について
考えてはいないが、絶対したくないというわけではない。
■FP深野康彦の3つのアドバイス
アドバイス1 健康最優先に考え、副業は辞める
アドバイス2 奨学金は今すぐ完済してしまう
アドバイス3 しっかり貯蓄目標も決め、趣味も楽しむ
アドバイスの詳細はこちら>>