30代は女性にとって病気リスクが増える年代
「シングルと結婚してからと、保険はどう変わりますか?」とたまに質問されますが、ずばり答えは「変わりはありません」。結婚するしないにかかわらず、まずは長く続けられる医療保険に入っておきましょう。養う家族がいないなら、死亡保障は不要です。
30代は女性にとってリスクの高い年代です。30代女性の厄年は、前厄、本厄、後厄がそれぞれ2回ずつやってきます。10年のうちなんと6年が厄年なんです。出産が多い年代ですし、乳がんや子宮頸がんなどの女性ならではのがんの罹患率も30代から増えていきます。また、働き盛りの30代は重い仕事も任されがち。頑張りすぎて体が悲鳴を上げることも少なくありません。
健康なときには「どうぞ!どうぞ!」と入れてくれる保険ですが、ひとたび健康診断で指摘を受けたり、病院にかかったりすると、保険選びは一気に難しくなります。指摘のあった病気や体の部位に関しては、数年間保障の対象から外れたり、保険料が上乗せされたり、場合によっては加入を拒否されることもあります。
元気なうちに入っておくって、意外と重要なのです。
「日額5000円」「60日保証」がポイント!
ずばり、私のおすすめの選び方は
●入院日額5000円、60日保障、手術給付金あり
●女性疾病特約付き
●保険料の安さ(健康祝い金は不要)
医療保険で元を取るって実は意外と大変です。大きなサイズの保険に入ると、健康な人ほど損をする可能性が高まってしまいます。でも、入っておかないと、病気になったときに後悔してしまう……そのため、無理なくずっと続けられる「日額5000円、60日保障」がおすすめです。
女性疾病特約は、多くの場合、ひと月数百円でつけられます。女性ならではのリスクが高まる30代、40代にはわずかな負担で、手厚く備えられるためおすすめです。
女性向けの保険となると、なぜか「健康祝い金」などのプレゼント付きの保険もありますが、こうした制度があると、短期入院をしたときに、「入院給付金を請求するとお祝い金がもらえなくなる」というジレンマが生じます。それよりも、祝い金などのプレゼントはないけれど、最初から保険料が安いシンプルな保険の方が気持ちよく保険として活用できます。
「基準」になる保険を知っておくと比較しやすい
そんな視点で、医療保険を比較すると、価格と保障内容のバランスがよく、わかりやすいのはオリックスの「新キュア・レディ」。そこを基準にして、「保険料が少し安いけれど、どこが違う?」「保険料が高くなるけれど、ここが手厚い!」なんて、気になる複数社を比較してみるといいでしょう。がんの保障や死亡保障は、暮らしの変化や年齢の変化、心配度合いによって、医療保険にあとからプラスしていくと考えるといいと思います。
30代女性が知っておきたいお金のこと
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