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アラフィフの誕生日にすぐするべき3つのこと

アラフィフの仲間入りするのは45歳の誕生日。そろそろ誕生日が嬉しくなくなる頃ですが、アラフォーから卒業したあなたがすぐするべきことは3つあります。それは自分の将来への備えを始めるデッドラインかもしれません。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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45歳の誕生日おめでとう、と言われても嬉しくない!

30歳の誕生日はちょっと特別な感慨があります。自分はもう大人になっちゃったのだなあとしみじみ思う区切りではないでしょうか。同様にアラフォーと呼ばれるようになる35歳も40歳の誕生日も「区切り」を感じると思います。

そしてついにやってくるのはアラフィフの仲間入り、45歳の誕生日です。「45歳の誕生日おめでとう!」なんて友人に祝われてもあまりうれしくないかもしれません。

マネープラン的に考えると、アラフィフの仲間入り、45歳というのはちょっと意識をしたほうがいいタイミングです。

ここで3つばかり人生とお金の問題を整理しておくべきだと考えるからです。
 

45歳になったら、3つのことを考えるべき

アラフィフの仲間入りをしたら考えるべきテーマを3つあげてみましょう。

1.シングルなら「生涯おひとりさま」の覚悟をすること
50歳時点での未婚率を統計的には生涯未婚率といいますが、40歳代後半に突入して未婚である人の多くは50歳でも未婚であることが多いようです。言い換えれば45歳で未婚の人は「生涯おひとりさま」の覚悟を早めに固めたほうがいいと思います。

出会いのチャンスはないとはいえませんが、可能性としておひとりさまの人生が高まってきたことを受け入れ(それは悪いことではないので堂々と受け入れればよい)、その後の生き方を整理しておくべきです。

もし親の実家に戻るような持ち家のあてがなければ家を買うことを考えるのもそろそろタイムリミットです。45歳なら20年ローン(65歳返済終了)でなんとか家を買うこともできますが、50歳以降にローンを組むとかなり返済には苦労することになるでしょう。

2.70歳まで働くくらいの覚悟は決めておくこと
今、そしてこれから45歳を迎える人が65歳まで働くのはもはやデフォルト設定でしょう。15年先の日本は相当の人材不足の時代なので、正社員か正社員に近い扱いで65歳まで働ける可能性はかなり高いと思います。定年そのものが65歳になると期待してもいいかもしれません。

その延長として、希望する人は70歳まで働ける社会になることは間違いないでしょう。こちらについては希望者は70歳まで継続雇用するよう法律改正することが考えられます。

70歳まで働くのはそう悪い話ばかりではありません。老後の生活資金の貯蓄が5年長く取り組め、公的年金は繰り下げ受給で年42%増額できるため、老後の家計は一気に改善します。100歳時代になると思えば、老後が35年から30年に短くなってもあまり支障はないはずです。むしろ実際の老後を5年短くできるので1年あたりの取り崩し金額も増やせる効果も期待できます。

健康である限り、70歳まで働くつもりを今から持っておき、できれば自分のビジネススキルをここから極めておきたいところです。少なくとも、65歳になってはじめて「え、あと5年まだ働くの」とうんざりすることのないようにしておきたいものです。

3.自分の老後のことも考えるならここがそろそろタイムリミットであること
最後のテーマも老後に関連しますが、お金を老後に向けて貯める、という意識を高め、また実行するのが45歳の最後の、そして最大の課題です。

今お金を貯めていても、子供の学費だったり住宅ローンの支払いに支障が出ないためだったりします。しかし45歳になったら「自分の老後」のための貯金をスタートするべきです。

45歳からなら60歳まで15年、65歳まで20年あるので毎月1万円、ボーナスごと6万円ずつでもがんばればそれなりの金額になります。15年なら360万円、20年なら480万円が確保できます。

毎月2万円+ボーナスごと12万円ならその倍額になりますから、これに運用益なども加味すればちょっとした財産をもって引退生活をスタートできます。

しかし55歳になって慌てて始めても、残された時間が短すぎるので毎月のノルマを2倍、3倍にしなければいけません。
 

行動に移すならすぐ、iDeCo口座開設をしておきたい

自分の老後のお金を少しでも増やしておきたいと思うなら、iDeCo、個人型確定拠出年金の口座を開設しておくのがオススメです。

公務員や企業年金のある会社員は月1.2万円まで、企業年金のない会社員や専業主婦(パート含む)は月2.3万円まで積み立てられます。また、自営業者やフリーランスは月6.8万円まで貯められます。

iDeCoは国の制度とはいえ実際のお金は民間の信託銀行にあり、確実に自分の老後の財産として将来受けられます。また、自分の老後のための積立なのに、所得税や住民税が軽くなる効果も生じます。その掛金相当額を年収から減らして税金を計算してよいからです。

iDeCoについては多くのサイトで情報発信がされています。投資をしてもいいのですが、投資をせずに定期預金だけで積立をすることも可能です。

45歳になってiDeCo口座を開設していない人は、今すぐ資料を取り寄せ口座開設をしておくといいでしょう。

45歳はもう、自分の人生の終わりまでを見通してもいい年齢です。そしてその長い人生でお金の問題で苦労しないように備えていくデッドラインかもしれません。

ぜひ、3つのテーマを考え、できるところから実行してみましょう。アラフィフだぜー、なんて笑っている場合ではないのです。
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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