便利な韓国・ソウルの地下鉄!日本語表記もあり安心
韓国ではソウル特別市、仁川広域市、大田広域市、光州広域市、大邱広域市、釜山広域市の6つの都市で地下鉄が運行しています。地下鉄路線の規模は違いますが、路線が色別になっている点や、各駅に駅番号があり、駅名標にハングルの地下鉄駅名だけでなく、アルファベット表記がある点は同じです。また、券売機には日本語表記があるので、操作も難しくありません。
日本のSuicaのように使える「T-moneyカード」は、韓国全ての地下鉄路線で使用可能です。ソウル、仁川、大田、釜山では、地下鉄構内およびコンビニでのチャージが可能ですが、大邱、光州ではT-moneyの表示がある一部コンビニでのみ可能です。
また、各地域で T-moneyカードと同じ役割を果たす交通カードが利用されています。釜山や大邱でよく使われているキャッシュビー交通カード、光州ならハンペイカードがよく利用されており、地下鉄構内でもチャージができます。
地下鉄の利用の仕方もほとんど同じですが、1回用乗車券の形態が地域により異なります。
交通カードの種類や料金などの違い以外は、地下鉄の利用方法に大差はありません。続いて首都圏の地下鉄について詳しく解説していますが、地方での地下鉄乗車の際にもご参考いただけるので、ぜひご覧ください。
首都圏は地下鉄の利用が便利
複雑に入り組む路線。でも、利用の仕方は意外と簡単、慣れればとっても便利な交通手段です
水色は4号線のカラー。駅名の上には駅番号が。次の駅もこの駅名標から分かります
車両によってディスプレイの種類は違いますが、必ず停車駅を案内する日本語による駅名が表示されます
乗車券の種類と買い方
首都圏の地下鉄の乗車券は、紙の切符ではなく カード(ストラップタイプもあり)です。■ 1回用交通カード
1回使いきりのカードタイプの乗車券です
※基本料金(10km以内):一般(満19歳~)および 青少年(満13~18歳)1,350ウォン、子ども(満6~12歳)450ウォン
※料金体系:基本料金枠を超えたら、10~50kmまでは、5 kmごとに100ウォン、50 kmを超えると8 kmごとに100ウォン追加。
<1回用交通カードの買い方>
1:日本語を選択
日本語で操作できるので簡単に買えます
目的の駅をあらかじめ指定して買えます
路線の色を見ながら選ぶのもアリですね
日本語表記ならここも簡単にクリア
1枚はもちろん、複数枚のまとめ買いもできます
保証金は後で返却されます
おつりは出るので、紙幣だけでの支払いもOKです。あまりゆっくりしていると、キャンセルになり画面が最初のページに戻ってしまうので、あらかじめお金を用意しておくといいですよ
1回用交通カードが買えました! いざ出発です!
■チャージして何度も使えるT-moneyカード
コンビニで買える一番シンプルなもの(写真上)は2,500ウォン程度で購入可。デザインによりカードの値段は異なります
※カード料金は、デザインや購入場所により異なります。
※基本料金(10km以内):一般(満19歳~)1,250ウォン、青少年(満13~18歳)720ウォン※外国人使用不可枠、子ども(満6~12歳)450ウォン
※韓国6都市の地下鉄で使用可能
<T-moneyカードの買い方>
ディスプレイをタッチしながら買える。日本語選択可
T-moneyカードは地下鉄駅窓口、構内にある T-money販売(チャージ)機、
さまざまなデザインと内容の交通カードが自動で販売されています
デザインはいろいろあります。何度もチャージしながら長く使えるものなので、気に入るものを選びたいですね
티머니카드 주세요.
(ティーマニーカードゥ ジュセヨ)
と言えばOK。カードだけでは使えないので、このときついでにチャージしておきましょう。
交通カードをチャージする方法
主に地下鉄構内のチャージ専用機械でチャージする方法と、コンビニでチャージする方法があります。※一部駅構内窓口でも可能。地下鉄構内のチャージ専用機は、日本語ガイダンスがあるので、それに従って入力すれば、簡単に希望の金額をチャージできます。
1:日本語に設定した後、交通カードのチャージを選択
T-moneyのチャージを選択します
2:ランプが点いた場所に自分のT-moneyカードを置きます。
自分のT-moneyカードを指定の場所に置きます
次回のソウル旅行の予定がまだない方は、あまりたくさんチャージしすぎないのが得策です
コンビニでチャージする場合、 T-moneyを出して英語でchargeと言うか、 韓国語で
충전해주세요.(チュンジョン ヘジュセヨ)
と言ってみてください。 チャージする金額は紙に書いて伝えると間違いがないですね。
旅行の間にどれくらい地下鉄やバスを利用するか、また、タクシーなどでも利用する予定なのか、事前にある程度の見積もりをたててから、必要な分だけチャージしましょう。チャージ可能な最高額は9万ウォンですが、万が一紛失しては大変です。あまり多めに チャージすることはやめておきましょう。
他にもあるよ! 観光に便利でお得な交通機能つきカード
交通カードの機能+αがあるタイプのものは、訪れる施設や観光名所が割引きの対象かどうか確認しておくことが大事です! 条件に合わなければ逆に高くついてしまいます
1日最大20回まで公共交通機関を利用できる交通カードです。地下鉄やバスをたくさん利用する方にお得なカードです。
■ディスカバーソウルパス
T-moneyカードと同様、交通カードの機能の他に、ソウル市内の人気観光スポットの入場料が含まれている外国人専用カードです。24時間、48時間と時間制限がありますが、観光予定の場所が使用対象であればお得かも!
いざ乗車!地下鉄の乗り方
1:改札の端末機へカードをかざして通り抜ける自分の1回用交通カードまたはT-moneyカードをピッ!
2:ホームに降りて電車を待つ
(両サイドに車線がある駅の場合は、待っている間にどちら側で乗車するか、進行方向を確認しておきましょう)
電車が到着するとスクリーンドアが開きます
←の方向を確認しましょう!
3:下車後、改札へ。端末機にカードをかざして通りぬける。残高が表示されるで、T-money利用者はこのとき確認しておくといいですよ。
残高はときどき確認しておきましょう
4:1回用交通カードを利用した方は、改札を出た後、保証金払い戻し機にカードを挿入。
1回用交通カード利用者は、保証金を返してもらうのをお忘れなく!
5:保証金500ウォンを受け取る
1回用交通カードは吸い込まれて戻ってきません
残高不足だと、この画面が表示されます
改札を出る際に、 T-moneyカードの金額が乗車料金に未たない場合は改札が開きません。
残高不足でも焦らずに! チャージすれば解決です!
私もうっかり間違えて、このゲートを利用することがあります……
出口はオレンジ色のこの看板が目印です
乗り換えだって怖くない!
路線カラーを確認して、矢印の方向へ進みましょう!
乗り換えが必要な時も、路線カラーと案内標示板に従って進めば迷うことなく移動できます。
大きくて分かりやすい案内板もあります
要所に必ず案内板があるので都度確認して進んでください
地下鉄のエレベーター
駅によりエレベーターが設置されている場所が異なるものの、必ず設置されています
ロッカーを活用しよう
だいたいどこの地下鉄駅にもロッカーがあります。観光地で利用客の多い駅のロッカーは、空きがないことも……
日本語での案内があるロッカーが増えてきて、観光客でもだいぶ利用しやすくなりました
路線や時刻、料金もわかる!便利なアプリを使ってみよう
地下鉄利用の際、便利なアプリを2つご紹介します。■ Subway korea
iOS/Android
このアプリは心強い味方です! 日本にいる間にダウンロードしておくといいですよ~
アプリを起動すると地下鉄路線図が出てきます。
出発地点を地図上でタップ→出発駅指定ボタンを押す→目的地も地図上でタップ→到着駅指定ボタンを押す。すると目的地までの所要時間などのデータが出てきます
目的地までの所要時間や、停車駅の数も一目で分かります
表示も見やすく分かりやすいので、初めて地下鉄を利用する人ほど便利かも!
車両とドアの番号は、ホームの各位置に表示があります
■T-money balance check
Android
いつでもどこでも残高を確認できるのが便利です。
自分のスマホのNFC機能がONになっているかを確認します。
NFC機能がOFF状態では使えません
スマホのNFCセンサー部位が携帯カバーで隠れている場合は外します。T-moneyカードをセンサーにかざすと、
センサー部位がカバーで隠れているようなら、カバーを外します
このように残高が表示されます。
残高を確認し、早めにチャージを!
アプリが使用できない方は、地下鉄構内の券売機で日本語選択した後、”交通カードのチャージ“を選択し、指定の場所にカードを置けば残高が表示されます。チャージが必要な場合はそのままチャージを。残高確認だけしたい場合は、キャンセルをタッチすればOKです。
優先席は空けておきましょう
必要な方が座れるように配慮が必要。写真右は妊婦さんのための優先席です
物売りの対処法
地下鉄に乗っていると、時々車内販売を行う業者がいることがあります。乗客に商品のアピールをした後、勝手に乗客の膝の上に商品を置いていくことがありますが、触らずそのままにしておきましょう。しばらくするとまた戻ってきて商品を回収していきます。「へえ!こんなものもあるの?」と見ていると面白くなることもある……かもしれませんが、販売している商品に品質の保証はないので、購入はオススメしません。初めて物売りに遭遇するとちょっと驚くかもしれませんが、慌てずそのまま放置しておけば大丈夫です。オリジナル T-moneyカードを作ってみよう
通常のT-moneyカードと比べると値段は高いものの、自分だけの1枚が作れるのが魅力です
<作成順序>
1:日本語を選択し
2: MY PHOTO 交通カードをタップ 。
日本語を選択し、希望のカードの種類を選びます。キャラ入りにしたい場合は左を、自分の選んだ写真だけで作成したい場合は右を選びます
3:機械画面のQRコードをスキャンし、専用サイトへ移行。あるいは、待機中に機械のWi-Fiにアクセスして専用サイトへ移行することも可。
自分のスマホで機械画面上のQRコードを読み取ります
ここからは、自分のスマホ上での作業です。
スマホ上に専用サイトを開きます
4:カメラのマークをタップ。
タップすると自分のスマホのファイルから画像を選べます
5:自分のスマホ内にあるフォルダから好きな写真を選ぶ。
6:サイズや向きなどを微調整後、編集完了をタップ。
写真の位置なども確認しましょう
7:自分が作りたい写真デザインのQRコードが完成 。
8:7で完成したQRコードを、機械のQRコード読み取り口にかざす。
スマホ画面上に生成されたQRコードを読み取らせます
クレジットカードか、現金(5,000ウオン、1,000ウォン)で支払い可能です
10:ディスプレイに表示されたデザインでよければ、「確認」を押す。
完成まであともう少し!
画面が切り替わるまでディスプレイを触らず待ちましょう~
12:完成品が出てくる 。
あっという間にできあがり!
私はALL ABOUTのロゴでシンプルなものを作ってみましたが、いかがでしょうか! もちろん、家族写真、好きなアイドル、好きな絵など、どんなものでも作れます。
じゃじゃん!完成です!自分だけのオリジナルなら、愛着が湧いて使うのがちょっと楽しくなるかも……ですね!
操作自体は簡単ですが、初めて作成する時は勝手が分からないものですね。韓国の利用者でも、迷いながら操作している方が多いようでした。事前に準備できる方はコチラのサイトで、 T-moneyカードに載せたい写真やイラストのQRコードをあらかじめ作成しておくと、機械前での作業がよりスムーズになりそうです。
韓国の地下鉄の利用法、いかがでしたか?
出退勤の時間や、場所によっては慢性的に渋滞がある場所もあるので、地下鉄をうまく活用しながら旅を満喫しましょう!