ガバちゃんが教える“狙い目の懸賞”は?
懸賞を知り尽くした達人、ガバちゃんこと長場典子さんの自宅には、豪華な当選品がズラリ。海外旅行も20回以上当てているというからスゴイ! 懸賞歴30年、当選総額4000万円をゲットしてきたガバちゃんが教える“狙い目の懸賞”は?(第3回『懸賞達人ガバちゃんが教える!ネット懸賞を当てるコツ』から続きます)――“当たりやすい懸賞”の見分け方を教えてください。狙い目はどこでしょうか?
ガバちゃん:“応募者が限定されるもの”を狙うのが一番です。ライバルは少ないほうがいいですよね。誰もが応募できるオープン懸賞よりも、購入した人のみが応募できるクローズド懸賞が基本。地域限定の「ローカル懸賞」も狙い目です。そして、応募期間は長いものより短いほうがいい。期間が短い分、人の目に触れる機会も少ないですから、応募者も減ります。例えば、フリーペーパーや週刊誌、夕刊ですね。なかでも、私のいち押しは、「フリーペーパー」です。
――確かにフリーペーパーは、持って帰ってじっくり読むというより、その場で読み捨てられるケースが多いですね。プレゼントページまで読む人は、なかなかいない気がします。
ガバちゃん:「人がやらないことをやる」が懸賞の必勝法ですよ(笑)。出張や旅行の時こそ、穴場の懸賞に触れるチャンスです。例えば、新幹線や駅構内に置いてあるフリーペーパー。ほとんどの人が読まないか、読んでも置いて帰りますよね? ああいうフリーペーパーには、毎月必ずプレゼントのコーナーがあります。
私は、乗り物に乗ったらまずフリーペーパーの懸賞欄をチェックするんです。新幹線のフリーペーパーでは1万8000円の絹のショールを当てました。もちろん、宿泊先
でもまずフリーペーパーを確認。地域限定ですから、さらに応募者が少なくなって本当に狙い目。
――旅先での行動がまず違う(笑)。さすがですね。
ガバちゃん:旅先にもハガキを持っていきます。そして、駅で記念スタンプを押すんです。新幹線のフリーペーパーで絹のショールを当てた時は、岩手でスタンプを押したハガキを使って、現地のポストから出しました。どういうことかというと、単にフリーペーパーを見て応募したわけではなく、「旅行に来た」ことを証明できるんですね。そしてコメントも書くこと。その時は、「岩手に旅行に来て、新幹線の中で貴誌を読ませてもらいました。その中の特集で山形の特集があったから、今度は山形に行ってみたいですね」といったコメントを添えて応募しました。
――高度なテクニックですね。確かに、ハガキを選ぶ編集部の目に留まりそう。
ガバちゃん:スタンプと現地の消印で、「実際に旅に来た」ことをアピールし、その雑誌に対するコメントをきちんと書く。これが私の必勝法です。本当はあまり教えたくないんですけどね(笑)。私は、旅先のフリーペーパーで当てることが多いのですか、スタンプを押したハガキで出すと、当選確率がグッと上がります。雑誌やフリーペーパー、ラジオなど、確実に担当者がハガキを読んで選ぶようなケースは、コメントがカギになってきます。
――「刺さるコメント」を書くコツはなんでしょうか?
ガバちゃん: プレゼントのテーマやキーワードにきちんと絡めることがポイントだと思います。キーワードがない場合でも、文章の中に必ずヒントがあります。
懸賞歴30年で最高額となる200万円の指輪
コメントは、テーマが“受け継がれる秘宝”でしたから、“受け継がれる”に絡めて、「子供にこのジュエリーを受け継いでいきたい」といった内容のエピソードを書きました。ただ、「欲しい」「素敵」だけでなく、できるだけテーマに寄せることで、読んでもらいやすくなります。
シチュエーションが浮かぶようなコメントもいいと思いますよ。8000円くらいのタスマニアサーモンを当てた時は、「10年ぶりの仲間とホームパーティーをします!御社のプレゼント商品があったら盛り上がるだろうな」といった内容に。そしたら当選通知に、『ぜひホームパーティーに弊社の商品も参加させてください』と粋なコメントに感激しました。ちゃんと読んでくださっているんだなと。
――逆に、コメントで気を付けるべきこと、タブーがあれば教えてください。
ガバちゃん:「お金がないのでぜひ欲しい」と書いてしまうのはNGですね。意外と多いらしいんです。正直すぎると損をします(笑)。
★ガバちゃんのインタビューは次回に続きます
教えてくれたのは……
懸賞ライター 長場典子さん
取材・文/西尾英子