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高金利で注目!6月発行のソフトバンク個人向け社債

発行条件の良い個人向け債券が発行されることは皆無でしたが、久しぶりにソフトバンクグループが個人向け社債の発行を2018年6月に発行が予定しているようです。利率(仮条件)は年1.25%~年1.85%、発行額は4100億円と多額ですが、早めに売れ切れる可能性があります。今から資金準備をしておくほうがよいかもしれません。

深野 康彦

執筆者:深野 康彦

お金の悩みに答えるマネープランクリニックガイド

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2018年6月に発行が予定!注目のソフトバンクグループの個人向け社債

個人向け国債の利率は、たまに10年変動が0.06%になることがあるものの、ほぼ毎月最低保証の0.05%に張り付いたままです。日本銀行が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続している以上、個人向け国債の利率が引き上げられるのは難しいと言わざるを得ません。 

個人向け国債を購入する際、一部の証券会社が「キャッシュバック」などを行っていますが、その還元割合も約1年前から減らされています。財務省から各金融機関(販売会社)に支払う販売手数料が減少したのがその要因ですが、個人向け国債を除く国債が順調に消火されていることから、販売手数料が引き上げられることはないでしょう。

個人向け国債、預貯金といった元本保証商品の利率が超低位に甘んじていることから、安全確実に運用したい資金を運用する気にはならず普通預金に滞留しているようです。個人向け国債や定期預金に預け替えてもその金利差はわずかであることから、預け替えをしてもしなくても一緒と考えられているからです。

そんな滞留資金の預け替え先に一筋の光明を与えてくれそうなのが2018年6月に発行が予定されているソフトバンクグループの個人向け社債なのです。

ソフトバンクグループの個人向け社債の償還年限は6年、利率は年1.25%~1.85%と予定

ソフトバンクグループは度々個人向け社債を発行してきましたが、前回は2017年3月発行でしたので、前期(2018年3月決算期)は発行を行わなかったことになります。それだけに今回の発行は注目度がより高まることが予想されます。

今回ソフトバンクグループが発行を予定しているのは、国内の個人向け社債が4100億円、機関投資家向けは500億円程度(需要動向を見極めながら発行額を決める予定)。個人向け社債は、過去の例から「福岡ソフトバンクホークスボンド」という愛称で発行される予定です。前回、2017年3月に発行された正式名称「ソフトバンクグループ株式会社第51回無担保社債(社債間限定同順位特約付)」では、購入者に「フェイスタオル(今治タオル)」がもれなくプレゼントされました。

プレゼントの有無はさておき、今回発行が予定されているソフトバンクグループの個人向け社債は、償還年限は6年、利率は年1.25%~1.85%の間で決める予定となっています。前回は償還期限約7年、年利率は2.03%でしたから、償還期限が約1年短い割には利率は低めに押さえられそうです。

記事の執筆時点では募集日や発行条件は正式に決められていませんが、2018年6月に発行する方針であるようです。過去の慣例から言えば、ソフトバンクグループの個人向け社債は発行額が多いため、新聞などに募集広告が打たれると推測します。取り扱う証券会社の数も10社前後はあると思われるので、購入するなら早めに動き、かつ複数の証券会社にあたるとよいでしょう。

発行額は少ないものの、個人向け社債はポツポツ発行されています。ただ、ソフトバンクグループの個人向け社債ほど好条件なものは発行されていません。発行額が4100億円と多額ですが、人気沸騰で売り切れる可能性も高いことは念頭におきましょう。なお、個人向け社債、満期償還前に換金することは可能ですが、さらに好条件の個人向け社債が発行される可能性はかなり低いため、満期償還(6年)時まで寝かせておける資金で購入するべきでしょう。
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