スマホ等で遠隔診察してもらえるオンライン診療とは
スマホで受診できるオンライン診療はどこまでできるのか?
最近ニュース記事などが増えてきたオンライン診療は、遠隔医療のうちの一つで、スマホなどで診察を受けることができ、病院やクリニックに通わなくて良いため、忙しい時や、通うのが少し恥ずかしい……。という場合でも医師に診察をしてもらえる便利なシステムです。
今回は遠隔医療の中でももっとも身近なオンライン診療についての初歩的な部分や、オンライン診療が受けられるアプリについてご紹介いたします。(※情報は記事執筆時点のものです。)
【目次】
スマホで診察できるオンライン診療とは
スマホのアプリやパソコンのWebブラウザ、テレビ電話などを使用して、医師の診察が受けられる仕組みで、保険診療または自由診療(保険適用外)で使用できます。サービス(アプリ)によって提供されている範囲は異なりますが、診療の予約から、自宅に薬や処方箋が届くものまであり、「病院での待ち時間を減らせる」「移動しなくてすむので手軽」というメリットの他、人目が気になる場合や、通院が長期に渡る場合の負担を減らすことができます。
さらに、様々なデータを自分で記録し、それを持参しなければいけないような状態の症状でも、スマホやスマホと連携できるヘルス機器でデータを取得・記録し、医師と共有するというアプリも登場しています。
健康保険はどの程度適用されるのか?
以前より、スマホで診察を行うアプリは存在し、保険を適用できる場合もありましたが、厚生労働省が2018年3月に「オンライン診療の適切な実施に関する指針(PDF)」を発表し、下記のように定義付け、また4月にはオンライン診療での保険適用の範囲などを明確にしました。これにより「オンライン診療料」「オンライン医学管理料」というオンライン診療での保険診療時における決まりが制定され、保険診療とする場合は「初診から6カ月以上」「特定された疾患・患者であること」「3ヶ月連続してオンライン診療を利用できない」など、内容が少し厳しいものになりました。しかし、毎月行かないといけないという症状の方などには朗報ではないでしょうか。「オンライン診療とは、遠隔医療のうち、医師-患者間において、情報通信機器を通して患者の診察及び診断を行い、診断結果を伝達する等の診療行為をリアルタイムで行う行為」(出典:オンライン診療の適切な実施に関する指針(PDF) / 厚生労働省 平成30年3月)
また、自由診療でも保険診療の自己負担分(3割)に近い金額で受けられるサービス(アプリ)もあります。詳しくは下の「保険・自由診療で使えるオンライン診療のアプリ5選」で書いているのでそちらも合わせてご覧下さい。
遠隔医療の一つである「オンライン診療」の保険適用の範囲。管理料とつくものは決められた疾患・症状・状態により加算されます。 出典:オンライン診療の推進 / 厚生労働省 平成30年3月9日
今後ますます注目されるオンライン診療
保険診療で受診しようとすると、少し不満の残るオンライン診療ですが、今後はさらに保険適用などの幅が広がり、スマートウォッチなどのウェラブルや、家電を含めたIoTデバイスとの連携が進むなど、オンライン診療も含め遠隔医療の輪が広がってくるものと予想されます。保険・自由診療で使えるオンライン診療のアプリ5選
診察できる疾患、保険適用や自由診療ができるか? テキストのみのチャットでも可能か? なども合わせ、アプリごとの特徴をご紹介いたします。(※アプリの内容は記事執筆時点のものです。受診の際には機能のご確認をしてください)スマ診
花粉症や、ED、AGAなどのオンライン診療が受けられる「スマ診」
「抗インフルエンザ薬予防投与」「アレルギー性鼻炎(花粉症)」、オトコノスマ診では「ED(勃起不全症)」「AGA(男性型脱毛)」スマルナでは「月経困難症」などがあり、花粉症ではいくつかのプランから選べるようになっています。基本的に診察はテキストチャットで行われ、医師の判断によりビデオチャットになることもあります。薬は最短翌日で自宅に届くシステムです。
スマ診
https://sumashin.com
CLINICS(クリニクス)
内科などのほか、肥満外来のほか、心療内科など診療科目から病院やクリニックが探せる「CLINICS (クリニクス)」
受診できる項目や保険適用か否かは、病院・クリニックにより異なりますが、診療できる項目と、保険診療で受診できるか自由診療なのかを医療機関ごとに表示しているので選びやすくなっています。受診はアプリでおこないますが、PCやタブレットのブラウザから医療機関を検索し予約ができるので便利です。薬や処方箋が家に届く仕組みでアプリはiOS、Androidに対応しています。
CLINICS(クリニクス)
https://clinics.medley.life/
遠隔診療ポケットドクター
血圧計や体組成計、体温計などの機器から取得したデータなども共有できる「遠隔診療ポケットドクター」
処方箋や医薬品を配送してくれるので、薬は近くの薬局でもらいたいという人にも便利です。診察ではなく健康上の相談だけをしたいと場合には別アプリ「健康相談ポケットドクター」もあるので、気になる方はそちらもチェックしてみて下さい。iOS、Androidに対応しています。
遠隔診療ポケットドクター
https://www.pocketdoctor.jp/
curon(クロン)
かかりつけ医とビデオチャットで診察が受けられる「curon(クロン)」
curon(クロン)
https://curon.co/home?ref=header
YaDoc
Apple「ヘルスケア」と連携させたヘルス機器からのデータを共有できる「YaDoc」
YaDoc
https://www.yadoc.jp/