亀山早苗の恋愛コラム

既婚女性と知らず“騙され不倫”…男性側の言い分は?

既婚と知らずに女性とつきあって夫にバレた芸能人の記事が週刊誌に載った。一般的にもこういうことはある。夫にはバレていないが、プロポーズして初めて既婚だと知らされた男性の話を聞いた。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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芸能人も? 既婚女性と知らずにつきあって修羅場に……

既婚と気が付かないことなんてあるの? 突然の出会いで燃え上がり……

既婚と気が付かないことなんてあるの? 突然の出会いで燃え上がり……


週刊文春によれば、EXILEのメンバーがロサンゼルスで相手が既婚と知らずにつきあい、そのことが夫にバレて揉めごととなり、300万円を支払ったという。
「女性が既婚だって知らずにつきあうなんてことがあるの?」

知人はそう驚いていたが、男女問わず、こうしたことは珍しくない。つい最近、つきあっていた女性が結婚していたことを知った男性に話を聞いた。


出会いはネットの書き込みで。友達にも紹介する仲に

ネットをきっかけに出会い、すんなりと付き合うことに

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ダイキさん(32歳)が、ミチルさんと知り合ったのは1年半ほど前。音楽が好きな彼が参加していたネットのグループで、ミチルさんの書き込みに対してコメントを返したのが始まりだった。

「お互いロックが好きで、僕は趣味でバンドもやっているんです。彼女も昔はバンドをやっていたということで盛り上がって。そのグループのオフ会で会ったのが最初でした」

オフ会の後、連絡先を教えあい、ふたりで会うようになった。そのとき彼女はダイキさんと同い年だと言っていたという。

「週に1~2回会うようになりました。僕のひとり暮らしの部屋に彼女が来るようになって、週末は泊まっていくこともあった。彼女は自宅で親と同居していると言っていましたね」

なんら不自然なところはない、30代前半の同い年の恋人同士だったのだ。彼女はダイキさんの友だちに会うこともあった。お酒が好きで明るくて、彼の友だちにも人気があったという。

「僕は特に結婚願望はなかったんですが、つきあっているうちに彼女と一緒に暮らしたいという思いが強くなっていった。つきあって8ヶ月くらいたったとき、『一緒に住まない?』と言ったことがあるんです。そうしたら『定年退職したばかりの父の具合があまりよくないから、母とふたりで看護している。今は家を出られない』と。それならそれでしかたがないなと思っていました」


サプライズ旅行で、親に紹介も済ませた

つきあって1年が経過したころ、彼はミチルさんを旅行に誘った。

「行き先はサプライズ……実は僕の親に紹介しようと思って。東京駅で会ってチケットを渡したとき、彼女はようやく行き先がわかった。そうしたら急に戸惑い始めたんです。『そんなつもりじゃなかった』とかなんとか言って。うちの親に会う心の準備ができていなかったんだろうと思って、『大丈夫、ホテルに泊まるんだし、ちらっと会ってくれればいいから』って説得しました」

彼の実家は北海道。彼女の気持ちを考慮して2泊3日の行程の最後に少しだけ実家に連れていくつもりだった。

「旅行は楽しかった。彼女も楽しんでくれたと思います。3日目にうちに来たときだけは彼女が相当緊張しているのがわかった。彼女を友だちと紹介しましたけど、親はすっかり舞い上がっちゃって(笑)。お茶だけ飲んで帰ろうとしたら、うちの母親が『お昼くらい食べていきなさいよ』って。彼女も覚悟を決めたのか、手作りの料理をおいしそうに食べて、作り方まで聞いていました。『今度作ってね』とその場で言ったら、彼女も『うん』と。親はそれを見て、僕たちが結婚するんだろうと思ったはずです」

この時点でも、ダイキさんは彼女をまったく疑っていなかった。帰ってきてからも親密な関係は続いた。


プロポーズしたら突然の告白「隠していることが……」

旅行から帰って3ヶ月。ダイキさんはついに彼女にプロポーズをした。

「シンプルに、『結婚してください』と。そうしたら彼女が『あなたに隠していることがある』って。ドキッとしました。離婚歴があるとか子どもがいるとか、そういうことならオレは引き受けようと覚悟しました。『実は年齢で嘘をついていた。あなたより6歳年上で38歳なの。なかなか言い出せなくて……』と。なんだそんなことと思いました」

ネットで知り合ったから、本当の年齢を言う機会がなかったのはわかる気がしたという。

「そんなこといいよと言いました。そうしたら彼女、目を伏せて『もうひとつある。実は結婚している』って。はあ? 思わず聞き返しました。それはさすがに想定外だったから」

いったいどういうことなんだ、とダイキさんは彼女に詰め寄った。彼女は学生時代から友だちだった彼と結婚して15年、子どもはいないのでお互いに自由な生活をしているのだという。行き先さえ告げておけば旅行にいくこともできるし、外泊するよといえば夫は特に何も聞かないのだという。

夫婦のあり方も多様化しているので、結婚している女性が必ずしも時間的に不自由だとは限らないのだ。

「じゃあ、なんで僕とつきあったんだと彼女を責めました。『好きだから』と彼女は泣くんです。だったら離婚して一緒になってほしいと言ったら、『夫のことも好きなの。夫と離婚する理由がない』って」

夫はふたりの関係は知らない。知ったらどうなるかもわからない。ただ、彼の彼女への気持ちも冷めてはいない。

「知ったからには不倫関係ということになるわけだし、もし彼女の夫が知って怒ったら僕は訴えられるかもしれない。それでも彼女と別れられないんです。彼女も別れたくないと言う。騙されていたのに怒れない。この先、どうなるんだろう」

不安を抱えながらも、彼はミチルさんと会うことをやめられずにいる。

いずれにしてもつきあうなら、相手が独身か既婚かはきちんと把握しておかなければならない。「好きになったから言い出せなかった」は既婚者がよく言うセリフでもある。共通の友人知人がいないまま、「突然始まった恋」は、特に要注意である。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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