株主優待も含めると実質配当利回りはさらに向上する

2018年3月期決算が迫ってきました。決算の内容ももちろん気になりますが、決算期末は配当や株主優待の権利が確定する日でもあります。株式は買いが約定してから、受け渡しまで当日も含めて4営業日目となります。ですから、3月決算企業の権利付き最終日は3月27日となります。この時期になると配当利回りが話題になります。これは投資金額に対して、企業からもらう配当金(差し引かれる税金などは考慮せず、以下同)の割合を示した指標(年間配当金÷投資金額×100%)です。
カラオケが好きな人向けの優待もある。

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最近では株主優待を実施している企業も多く、市場関係者によれば2018年3月期に実施する企業は815社に達するとしています。優待を換金した分を配当に加えて計算すると「実質配当利回り」はさらに向上することになります。

そこで今回は、配当利回りが比較的高く、魅力的な優待を実施している5銘柄をピックアップしてみました。

なお、権利落ちとなる28日以降は配当分が株価からはく落するので、短期的には株価が下落するケースも少なくない点は注意が必要です。また、業績が不振な企業は配当を減らしたり、取りやめることもあります。

ヤマダ電機 <9831>

家電量販店の大手です。連結配当性向30%以上を目標にしています。2018年3月期の年間配当は18円(期末一括)です。業績もおおむね順調に推移しています。優待も充実。100株の保有で、500円相当の優待券を年間6枚もらえます。また、1年以上の保有で年4枚、2年以上保有なら年5枚が追加されます。最低投資金額は約7万円なので、優待を含んだ実質的な配当利回りが魅力です。

オリックス <8591>

総合リースで国内首位です。事業を多角化し、海外展開にも強みがあります。配当は第2四半期に27円配当を実施。期末配当は未定としていますが、36円程度と予想する向きがあります。これが事実だとすれば年間配当は63円程度で、利回りは高水準です。株主優待はグループの取引先が取り扱う商品をカタログギフトにし、1点を選択できます。5000円相当のようです。3年以上の保有ならグレードがアップされます。また、グループの各種サービスが割引される株主カードも発行されます。

KDDI <9433>

大手通信キャリアの一角です。経営の安定度は高いといえます。年間配当は90円で、利回りが3%を超えています。株主優待は保有100株以上で同社が注力する物販サービス「au WALLET Market」より、「全国47都道府県のグルメ品」から選べるカタログギフトを贈呈。3000円相当だそうです。5年以上の保有で5000円相当に“格上げ”されます。

シダックス <4837>

給食・食堂の運営受託大手です。車両運行や施設管理などの外注受託のほか、近年では学童保育の受託が拡大しています。年間15円の安定配当で、最低投資金額が5万円程度と低いです。配当利回り3%は500円です。同社はカラオケ店も運営していますが、100株の保有で1枚540円分の優待券が5枚もらえます。ルーム料金や飲食代に充当できます。カラオケ好きの方には魅力的かもしれませんね。

ダイドーリミテッド <3205>

アパレルの中堅で、主力ブランドは「ニューヨーカー」です。不動産賃貸が安定収益源です。優待は保有100株以上で、同社取扱商品の中から4500円相当の商品が贈呈されます。前期は「ニューヨーカーブランドの今治タオル2枚セット」でした。年間配当金は10円で、実質利回りは高水準です。ただ、このところ連続で赤字なので、業績面はやや慎重に見る必要がありそうです。

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