この差が大きい!愛される部下になるために必要なこと
なんで自分ばっかり!あの子はひいきされている!と思ったことはありませんか?
同期入社で仕事も同じ量をこなしているのに、上司に可愛がられる人と可愛がられない人が出てくることって結構ありますよね。その2人の違いは何なのか。日常の行動、毎日どのようにして相手とコミュニケーションをとっているのかが大きく影響してきます。詳しくお伝えしていきましょう。
失敗に至るまでの過程=日常の行動が相手の反応を左右する
今この瞬間だけを切り取ると、「なんであの子は大目に見てもらえて、私はこんなに怒られるの?」と思うかもしれません。でも、実はその失敗に至るまでの過程が、ミスを起こした時にどう思われるかを左右するのです。例えば、上司から「次の会議の資料を人数分コピーしておいて!」とお願いされたとき、Aさんはパソコンを打ちながら相手の顔も見ずに「わかりました」と答えました。
一方、Bさんは一旦相手の顔を見て「わかりました。確認しておきます。○○の資料を○名分ですよね? コピーしたら会議室に持っていけばいいでしょうか?」と確認をとりました。
上司も人間ですから、これだけでAさんとBさんの印象は大きく変わりますよね。
続いてこの状況で、AさんもBさんも同じ失敗をしたらどうなるでしょうか。例えば、会議の時に違う資料を間違えてプリントしてしまったとします。
この場合、Aさんは間違いなく「Aさん! 言ったよね。ちゃんと確認してくれないと困るよ。さっきもちゃんと話を聞いていないようだったし」と言われてしまうでしょう。
でも、Bさんの場合はどうでしょうか。相手はBさんに確認をされているので、「Bさん、この資料じゃなかったんだ、ちゃんと伝えずにごめんね。次回から印刷する前にダブルチェックしよう」と一方的に怒られるのではなく、お互いの問題として改善点を考える、ということになるはずです。
あなたも、もしこの現場にいたら、きっとこの上司のように対応の仕方を変えるはずです。このように、それまでの行動によって、大目に見てもらえる度合いも大きく変わってきます。2人の関係性が良くなれば、働く方も、気持ち良く資料の準備をすることができるようになるはずです。
つまり、上司に愛されるか愛されないか、その差は何かといえば”失敗”そのものではなく、まわりの人との日常のコミュニケーションの取り方だったりするんです。
愛される部下と怒られる部下の違いは、日常のコミュニケーション
上司が失敗した時の行動も重要です
Aさんの場合は、ここぞとばかりに「ちゃんと確認したんですか? 今日予定があったのに残業なんて……」と今までのうっぷんを晴らすかのごとく上司のことも攻めました。
はい。これをしてしまうと、Aさんと上司の人間関係はどんどんこじれていきます。
では、上司が失敗をしたときにBさんはどうするか。Bさんは自分も大目に見てもらっているので、上司にも「そんな時もありますよ! 今から調整できるか私でやっておきますね!」と伝えました。そして、Bさんは文句を言わずに残業をしました。
これができると、今度はBさんと上司の関係がお互い様の関係性になって、下手したら上司はBさんに「残業させて悪かったね」とねぎらいの言葉をかけられたり、お土産を買ってきてくれたりすることもあるかもしれません。良好な人間関係と言えるでしょう。
上司も人間! されるとうれしいことを自分からしてみよう!
このように相手とのコミュニケーション一つ一つを大切にすることが、お互いに大目に見て、お互いを助け合う人間関係や社会を作っていきます。上司と助け合える関係になれれば、その後の仕事はとてもやりやすくなっていくはずです。結果、自力と他力の両方を使い物事を進めていくことができるようになるので、自分1人の力では絶対にできなかった大きな仕事も、仲間と支えあいながら進めることにも繋がっていきます。部下からすると、上司は「仕事ができるすごい大人」に見えます。私も10代の頃は、20代後半がすごく大人に見えました。30代なんてベテラン、40代50代はもはや大御所! と思っていました。
ですが……いざ自分が40歳を迎える年齢になると「いやいや、まだまだだな」と思います。中身はあの時の自分からあまり変わっていないですし、スーパーウーマンにも完璧人間にもなれていません。
でも、それでいいと思っています。みんな「そんなもんだよ♪」という言葉をぜひ頭の中に入れておいてください。
上司と部下であっても、コミュニケーションで一番大切なのは「自分がして欲しいことを相手にしてあげること」です。ぜひ試してみてくださいね。