新モデルは対面時もさらに押しやすく
これらの特徴を踏まえ、新モデルの進化ポイントをチェックしましょう。まず1つ目は、対面時に前輪側になるタイヤのサイズを、従来の16.5cmから18cmと大型化した、ということです。
これにより2cmほどの段差がラクラク乗り越えられるように。ちなみに2.5cmの段差乗り越えテストでは、ダブルタイヤを採用した一般的なベビーカー(同社の旧モデルを使用)は13回やって一度も乗り越えられなかったのに対し、新モデルは14回中12回、乗り越えに成功したといいます。
さらに実験によると、この段差につまづいた際、一般的なベビーカーの乗った赤ちゃん頭部への衝撃は3.3Gであるのに対し、新モデルが段差を乗り越えたときの衝撃は1.5Gと半分以下に。また2cmの段差の場合、仮に一般的なベビーカーが無事乗り越えたとしても、その際に赤ちゃんの頭部にかかる衝撃は3.2G、新モデルの場合は1.9Gとなり、衝撃は40%も抑えられるそうです。
個人的にはこの結果を聞いて、乗り越えられない段差に無理やり突っ込むのは赤ちゃんのためにもやめましょう、と言いたくなりました(笑)。
2つ目は、フレーム構造の改良。対面時、赤ちゃんの重心は手元から遠くなるため、力が伝わりにくくなりますが、フレームを対面時の前輪側のタイヤに直接つながる構造に変えたことで、力が伝わりやすくなり、押しやすさがアップしたそうです。
そして3つ目は、ハンドルカバーに「ギュットグリップ」を搭載。手のひらにフィットしやすい形状と素材のもので、しっかり握れて押しやすくなったといいます。グリップの裏地には、ハンドルに密着して通気性のよい特殊素材を採用しており、取り外して洗濯もできます。
ちなみにRunfeeは、5万7240円(税込)といわゆるミドルクラスのラインになります。それでいて、対面と背面を切り替えるだけで自動でタイヤも切り替わる「オート四輪切替機能」を搭載したり、重量5.3kgと軽量化を実現するなど、価格のわりに機能も充実していると感じました。
対象年齢:生後1カ月~36カ月まで
リクライニング角度:100度~175度
サイズ:W516×D830×H1015mm(背面位)、W525×D945×H1015mm(対面位)
以上、新しいRunfeeについてお伝えしてきましたが、ベビーカー選びの基準はあくまで、ママ、パパがどんな環境で使うか、何を優先したいかによって変わってきます。ミドルクラスの価格帯で、サクサクとした走行性を楽しめるベビーカーを探している人には、新しいRunfeeも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。