タイヤ・ホイール

プロに聞いた、初心者にも分かりやすいタイヤの選び方

そろそろタイヤの溝が減ってきたし、交換したい。だけど、どんなタイヤを選べば良いか分からないと悩んでらっしゃる方も多いと思います。価格・性能など、自分のカーライフに合ったタイヤを選びましょう!

矢田部 明子

執筆者:矢田部 明子

カーメンテナンスガイド

タイヤの専門家、日本グッドイヤー株式会社の『中島希光さん』にタイヤの選び方について聞きました!

「そろそろタイヤの溝が減ってきたし、交換したい。だけど、どんなタイヤを選べば良いか分からない……」と悩んでらっしゃる方も多いと思います。価格・性能など、自分のカーライフに合ったタイヤを選ぶことが大切です。そこで今回は、タイヤの専門家!日本グッドイヤー株式会社の『中島希光さん』に、タイヤに関してのギモンや、ここを押さえておけば安心というタイヤ選びのコツをお伺いしました。
インタビューに快く応じてくれたのは、日本グッドイヤーの中島さん。新製品は最終的に中島さんが品質チェックを行い、合格してはじめて販売されるそうです。

インタビューに快く応じてくれたのは、日本グッドイヤーの中島さん。新製品は最終的に中島さんが品質チェックを行い、合格してはじめて販売されるそうです。



タイヤの交換時期の目安は?

■スリップサインが出たら交換
溝が浅くなったらスリップサイン

溝が浅くなったらスリップサイン


タイヤには溝があります。どんなタイヤも、走行することでタイヤの磨耗により溝が浅くなってくるので、タイヤを目視して溝が浅くなってきたら交換と言うのが目安です。運転の頻度や距離、癖などによってタイヤの減り方は変わってくるので期間でみるよりも、こまめなチェックで交換時期を自分で見極めるのがベストです。例えば、無理な運転やスピードを出す運転はタイヤが早く磨耗する原因にもなります。安全運転することが、タイヤの磨耗を抑えることに繋がるといえそうです。より安全な運転をしたいと思ったら、スリップサインが出ていなくても溝か浅くなったと思ったら早めに交換しましょう。

自分の車のタイヤサイズの確認方法は?

■その1:車の取り扱い説明書を確認
車の取り扱い説明書

車の取り扱い説明書


『車の取り扱い説明書』に必ずタイヤサイズが記載してあります。指定してあるサイズを購入することが1番間違いないと思います。

■その2:運転席の扉をあけた所のシールを確認
運転席の扉をあけた所のシールが貼ってあります

運転席の扉をあけた所のシールが貼ってあります


『車の取り扱い説明書』を見るのが面倒臭いという方は、運転席の扉をあけた所のシールを確認しても良いです。

■その3:付いているタイヤの側面に表記されたサイズを確認
写真部分がサイドウォールです

写真部分がサイドウォールです


タイヤの側面(サイドウォール)を確認しましょう。ここに、現在装着されているタイヤのサイズが表記してあります。今使っているタイヤサイズを購入すれば、サイズが合わなくて使えないという事はないかと思います。ただ、中古車で購入した場合だと、タイヤのサイズが適性のものを履いていない可能性もあるので、『車の取り扱い説明書』を確認することをオススメします。

タイヤの価格と性能との関係は?

価格が高いタイヤの方が性能は優れているという認識は、大まかには間違ってないといえるそうです。価格の安いタイヤは、お手頃な値段で購入できるというメリットはありますが、コストダウンのため性能の面で我慢している場合が比較的多いそうです。

だからといって、価格の高いタイヤを購入すれば良いかという訳でなく、ハンドリング性能・ブレーキ性能など、自分が一番欲しい機能・性能を満たしたタイヤを選ぶことが重要です。

街のりとして車を運転することが多い場合、タイヤの価格によって「燃費性能」や「乗り心地」に大きな差が出てくるそうです。

初心者が知っておきたい、タイヤの選び方のポイント

■ポイント1:車の使用頻度、ドライブスタイルをショップ店員に伝える
まずは、自分がどのくらい運転するか(毎日使うか、週末だけか等)、どんな運転をすることが多いか(運転は荒い方か、慎重な方か等)をショップの方に伝えましょう。ショップ店員が、あなたに合ったおすすめのタイヤを選んでくれるはずです。車にどう乗るかによって、合うタイヤも変わってくるからです。タイヤに詳しくないという方には、1番良い方法かもしれませんね。

■ポイント2:燃費性能、ウェットブレーキ性能に特に注目!
最近注目されているのは、『燃費性能』だそうです。燃費の良い車種に注目するだけではなく、燃費性能の良いタイヤに履き替えてあげると相乗効果で燃費向上も期待できます。あとは、安全性という面から『ウェットブレーキ性能』の2つは注目すべきポイントだそうです。

この『燃費性能』と『ウェットブレーキ性能』は相反関係にあります。一般的に、燃費を追求するゴム材料を使うと、結果的にグリップが下がりブレーキ性能が低くなってしまいます。その相反する両性能をどう高くバランスさせるかが、各メーカーの腕の見せ所であり、開発競争のポイントになっています。

特に中島さんは、ウェットブレーキ性能を1番に考えて欲しいと言っていました。「いざという時に、ちゃんと止まれるかということは事故にも直結してきますし、家族を守るという意味でも大切だと思います。」と熱く語ってくれました。

■ポイント3:家族向けには『快適性』『安全性』が高いタイヤを選ぶ
家族と良く一緒に車に乗る場合は、『快適性』や『安全性』の高さもポイントになります。例えば、小さなお子様がいる家庭や女性の方は、車内で快適に過ごせる乗り心地を重視する場合が多いそう。同乗者も車内で快適に過ごせるかどうかを検討したい所です。

中島さんは「グッドイヤーは海外のメーカーですが、日本の車・道に特化したタイヤを幅広く取り揃えています。希望に沿ったタイヤをご提案できると思います!」と仰っていました。

インチアップについて、注意点とは

インチアップは、ファッションと考えて良いと思います。インチアップを簡単に説明すると、タイヤのサイドウォールの面積を少なくしてホイール面積を増やすことで、よりスタイリッシュな雰囲気を演出することです。インチアップすると、ホイールの大きさが変わってしまうので、車の取り扱い説明書に書いてあるタイヤサイズとは異なるもサイズを選ぶ必要があります。インチアップした際は、周長(タイヤが1回転したときの長さ)が一緒であれば大丈夫なので選ぶ際の参考にしてみて下さい。

自分に合ったタイヤを選ぼう!

いかがでしたか?タイヤの専門家!日本グッドイヤー株式会社の『中島希光さん』に、ここだけ押さえておけば安心というタイヤ選びのコツをお伺いしました。基本の選び方さえ押さえておけば、失敗してしまったということも無くなると思うので是非参考にしてみて下さい。安全に快適に走るために、愛車に合ったタイヤを選びましょう。
快適な運転を!

快適な運転を!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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