タイヤ・ホイール

グッドイヤーの夏用新型タイヤ2種類を試乗で性能比較

グッドイヤー「EfficientGripComfort 」「EfficientGrip Performance SUV」2種類のニューモデルの試乗会が、2018年1 月16 日(火)17 日(水)の2 日間に渡って、茨城県「一般財団法人 日本自動車研究所テストコース(JARI)」にて、メディアに向けて行なわれました。今回は、17 日に行われた試乗会の様子をお届けします。

矢田部 明子

矢田部 明子

カーメンテナンス ガイド

自分の体験談を交え、専門的な知識を活かし分かりやすく解説。役立つ情報をお届けしていきます。

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グッドイヤーニューモデル。矢田部明子、初めての試乗会

グッドイヤーのニューモデルタイヤが登場

グッドイヤーのニューモデルタイヤが登場


2018年1 月16 日(火)17 日(水)の2 日間に渡って、グッドイヤー「EfficientGripComfort 」「EfficientGrip Performance SUV」2種類のニューモデルの試乗会が、茨城県「一般財団法人 日本自動車研究所テストコース(JARI)」にて、メディアに向けて行なわれました。私は初めてのタイヤの試乗会参加いうことで期待と緊張で胸がいっぱいでした。今回は試乗をして感じたことを伝えていきたいと思います。

試乗の詳細情報

色々な状況を想定し、試乗できます。

色々な状況を想定し、試乗できます。


試乗は新作タイヤと旧タイヤを履いた車を交互に運転することで、新旧製品の違いが体感できるという内容でした。コース前半は、ロードノイズテストの通常の路面から古く荒い路面を再現した直線を走り、緩やかなコーナーを曲がり、パイロンの間をすり抜けるスラロームと、後半は『テストドライブ1』と『テストドライブ2』の2つのコースに分けられ、『テストドライブ1』では、パイロンで中速コーナーが再現され、レクサスRX450hに新製品の「EfficientGrip Performance SUV」、235/65R18 と旧製品である「EfficientGrip SUV HP01」で試走した。『テストドライブ2』は路面に段差のあるセクションや、コース内を最大限加速し、その後、急ブレーキを踏むことでブレーキ性能を実感できるコースをトヨタMARK X に「EfficientGripComfort 」、215/60R16と旧製品である「EAGLE LS EXE」を装着し試走しました。

振動が明らかに減った!E-Grip Performance SUVインプレッション

EfficientGrip Performance SUV

EfficientGrip Performance SUV

オンロードSUVタイヤで、従来品としてオンロード走行向けのSUVタイヤに「EfficientGrip SUV HP01」という製品がありましたが、こちらの上位製品になります。人気が上昇しつづけているSUV市場に、高い静粛性と乗り心地と追及したラグジュアリータイヤです。こちらは全25サイズが用意され、価格はオープンになります。

E-Grip Performance SUVはLEXUS RX450hで乗り比べ

E-Grip Performance SUVはLEXUS RX450hで乗り比べ


■振動もロードノイズも小さく!/乗り心地について
最初に試乗したのがSUV専用でオンロード走行向けに作られたEfficientGrip Performance SUVです。旧モデルの試乗の後、改めてレクサスRX450hに乗り込みアクセルペダルを踏んだ時に、走り出しが軽くなった?と感じました。通常の路面を走り抜け、古く荒い路面を再現したセクションに入ると旧モデルとの差は歴然でした。ロードノイズが明らかに下がり、静粛性が増しているのです。これはドライバーだけではなく同乗者にも解るレベルで、ショルダーブロックの大きさと配列の適正化をおこなった効果が顕著に現われていました。

■重心の高さを感じさせないシャープなハンドリングを実現/ハンドリング性能
その後、カーブを抜け、スラロームに入りました。SUVは乗用車に比べ車高が高く、重心が上がり、タイトなカーブが苦手なのですが、ロールが減り、挙動を乱すことなく思い通りに車をコントロールでき、ストレスなくスラロームを抜けて行きました。中速コーナーも安定しており、難なく試乗を終えました。サイドウォールがしっかりしており、シャキとしたハンドリング性能を発揮していました。

走り出しが軽いことに驚く!E-Grip Comfortインプレッション

EfficientGrip Comfort

EfficientGrip Comfort

EfficientGrip Comfortは乗用車用タイヤの中でもミドルハイクラスの製品です。従来製品と比べてより快適性を重視した製品開発が行われ、全体的な性能向上を果たしました。特にノイズが大きく削減され、同社製品の中でもトップクラスの静粛性を実現しています。他には、シャープなハンドリングが実現され、エレガントな乗り心地を楽しむことができます。全51サイズが用意される。価格はオープン。
E-Grip Comfortはトヨタ・マークXで乗り比べ

E-Grip Comfortはトヨタ・マークXで乗り比べ

■ウェットコンディションでも違いが分かるほどの静粛性/乗り心地について
次に試乗したのが乗用車用タイヤのEfficientGrip Comfort。乗用車用タイヤの中でもミドルハイクラスの製品です。通常の路面を走り抜け、古く荒い路面を再現したセクションに入るとEfficientGrip Performance SUVと同様にロードノイズが明らかに下がり、水たまりを走った時の水きり音も小さくなっていました。そして路面に段差のあるセクション。段差を乗り越える時の、ドンっという音や衝撃も軽減されていました。これはショルダーブロックのピッチ数をより細かく(13パーセント増)したことで路面から伝わる音や衝撃を分散させることに成功した効果だと思います。

■まさしく「思い通りに動く」感覚/ハンドリング性能
スラロームを少し強引に走ってみましたが、雨で濡れているシビアな路面コンディションでも滑り出す感じもなくダイレクトなハンドリング感。急なハンドル操作をする場面でも、車体が膨らまずにイメージ通りに車を操れるため、楽しく運転することができました。規定速度から急ブレーキをかける制動テストでは、滑りやすい路面かつ雨で濡れたシビアなコンディションでしたが、車体が左右に振られることも無く安定して停車することができました。旧製品と比べ制動距離も短くなり、コントロール性も向上していたのもとても印象的でした。

試乗を終えて

初めての試乗会の取材。緊張しました!

初めての試乗会の取材。緊張しました!

試乗当日は雨が降っていたため、ドライな路面での走行は体感できなかったのですが、タイヤにとってシビアなウェットコンデションでの走行は充分に試せました。どちらの商品も、ハンドリング、ブレーキ性能が上がり、道路表面の凹凸によって起こる振動が軽減され、静粛性もかなり増し、なめらかな走行を体感できました。

振動の多い車に長時間のり続けると、疲労が蓄積したり車酔いの原因になります。助手席や運転席に座ることの多い女性や、後部座席に座ることの多い子供にとっては静粛性の高いタイヤを選ぶと喜ばれますよ。タイヤの交換を検討している方は、価格だけでなく、性能にも注目して自分や家族に合ったタイヤを選んでください。

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