2018年に起きている仮想通貨市場の変化とは?
今、仮想通貨市場は大きな変貌を遂げつつあります。2017年末から価格が大きく上昇し、仮想通貨市場全体の時価総額が急成長していることと、もうひとつは市場全体に占める仮想通貨のシェアが変化している点です。Coin Market Capという1,500種類近い仮想通貨の価格や時価総額データを収集するサイトによれば、2017年初の仮想通貨市場全体の時価総額から見て、2018年1月16日時点の時価総額は約17倍となっています。
また、仮想通貨市場全体の時価総額に占めるビットコインのシェアは2017年初には87%以上でしたが、2018年1月16日時点では約36%と、大幅に低下していることがわかります。
これは2017年に、ビットコインの価格急騰と共にその認知度が拡大し、金融商品が多く誕生したことによって機関投資家などの市場参入が起こったことと同時に、ビットコイン以外の仮想通貨もその知名度を上げたことが大きな要因と考えられます。
ビットコインは0.01BTCなど小さな単位からも購入することは可能なのですが、2017年に価格が高騰したことで、購入する際の心理としてやや敷居が高くなったといえるでしょう。それに比べて、単価が安く、今後さらなる成長の可能性を秘めているその他の仮想通貨に注目が集まりやすくなったという要素はあり得ます。
また、2017年にはビットコインの取引量が急増したことで、取引処理能力や取引にかかる時間など、ビットコインの課題点にさらなる注目が集まることになりました。ビットコインはもっとも最初に誕生した仮想通貨であり、その後に開発された仮想通貨はその課題を解決しようと取り組まれているものが多く存在します。そうした新たな仮想通貨への可能性も注目を集めることとなったといえます。
2017年1月16日時点で、ビットコインにはSegwitやLightning Networkなど、前述の課題をいかに解決するかという技術的な解決策が開発を進められています。こうした動向が、今後のビットコイン価格や仮想通貨市場全体に影響していくことになりそうです。