モナコイン【通貨単位MONA】とはなにか
モナコインは、日本の2ちゃんねるのソフトウェア板から誕生しました。モナコイン(通貨単位MONA)は、ビットコインなどと同様に国内外で取り扱いのある仮想通貨取引所で取引を行えます。主要な仮想通貨のひとつであるライトコインをベースとして作られていますが、その後、さまざまなバージョンアップがなされて、現在ではオリジナルの形となっています。
モナコインの特徴
日本初の仮想通貨として、2ちゃんねるのコミュニティを中心に多くのサービスが作成されていることが特徴です。例えば「Monappy」というモナコイン対応のオンライン・ウォレットには、ウォレット機能以外にもさまざまな機能が付与されており、ユーザー同士が記事やイラストなどの投稿に対して気に入ったものにはチップとしてモナコインを送り合うことができたり、商品やサービスなどの出品と購入をモナコインで行うことができます。
また、「Tipmona」というサービスでは、twitterを利用してチップとしてモナコインを送信することができます。ウォレットを持っていない人にも送ることができるという便利なサービスです。
モナコインの魅力は、強固なコミュニティ
現在、世界には1500種類ほどの仮想通貨がありますが、実際にコミュニティに愛されてさまざまなサービスが誕生し、一定のユーザーに利用されているという仮想通貨はまだ数少ない状態です。この中で、しっかりとしたコミュニティが存在し、さまざまなサービスが提供されていることがモナコインの大きな特徴です。2017年10月には、秋葉原で5日間、モナコインの大型キャンペーンが行われました。秋葉原ラジオ会館や秋葉原UDXなどの大型ディスプレイにモナコインの動画が流れて、モナコインを擬人化したキャラクターが大写しで放映されるなど、大きなイベントとなりました。
モナコインはまた、国内で決済手段としての導入の試みも広がり始めています。パソコンショップアークが2017年6月より実店舗とWeb上でモナコイン決済を導入するなどの取り組みも進んでいます。ビットコイン以外の仮想通貨の決済導入は国内ではまだごく限られた状態の中で、モナコインには一定のコミュニティという大きな武器があると言えます。
Segwitを世界で初めて採用
モナコインは、Segwitという技術を世界で初めて採用した仮想通貨でもあります。Segwitとは、本来はビットコインの技術更新のために考案されたものでしたが、ビットコインがこの適用をめぐってコミュニティの中で意見が分かれ、適用までに時間がかかっていた中で、いち早くモナコインが適用する形となりました。ビットコインよりもコミュニティが小規模である分、迅速な技術改良を行えるというアルトコインならではのメリットを提示する結果となった出来事だったといえます。
日本発の仮想通貨であるモナコインは、コミュニティやその用途などの面で、ビットコインと住み分けられており、独自の魅力を持つ仮想通貨であるということができます。今後、どのような新サービスが生まれていくのか、また活用できる場所とコミュニティがどのように成長していくのかが注目されます。