家計簿・家計管理/家計管理の基本

2020年家計の未来予想図を作ろう

毎月の家計簿とは違って、今年1年間の収入・支出・資産・負債といった家計の全体像を把握することで、家計管理の意識も高まり、具体的に資産形成ができるようになります。年始めにおすすめです!

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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1年間の家計の未来予想図を作ろう

家計簿は月単位で家計を管理していくものですが、収入や支出、資産と負債を現状把握したうえで、今年の見込み額を想定し、1年間の家計の全体像を描くことができれば、金銭面での目標設定が可能になっていきます。
 
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家族の笑顔の為に

 

収入の把握をしよう

まずは、今年1年間の収入見込み額を確認しましょう。この時、注意してほしいのは、「実際に使えるお金」がいくらか確認すること、会社員なら、総支給額から社会保険料や所得税・住民税を差し引き、さらに組合費等のお金を差し引いて、自分の口座に実際振り込まれる金額です。

<注意点>
  • 会社員の場合……支給額ではなく、手取り額
  • 自営業の場合……売上額から経費を差し引いた、家計に入れることができる金額
<収入の種類>
  • 毎月の手取り額
  • ボーナスの手取り額
  • 児童手当
  • 保険の満期金
  • 住宅ローン控除の還付金等

支出の把握をしよう(予算を立てる)

次に、毎月の生活費等、何にいくらかかるのかを確認し、予算を立てます。この時の注意点は、毎月の生活費以外にも、誕生日や結婚記念日、旅行、帰省、お歳暮・お中元、車検、タイヤ交換といった、毎月は発生しないが年に何回か発生するお金も確認し予算を立てることです。

<支出の種類>  

未来のライフイベントを想定しよう

さらに、今年はかからなくても、数年後にかかるお金を想定します。例えば、車の買替や引越、マイホーム取得、大学進学、海外旅行など、どれも数百万円かかるものばかりです。いつ、何に、いくらかかるのかわかれば貯蓄に組込み、計画的にコツコツとお金を貯めていくことができます。
 

現在の金融資産額を把握しよう

次に、今の資産額を確認しましょう。預貯金は少ないけど保険で貯まっていた、投資信託や株式の評価額が増えていたなどの発見や気付きもあることでしょう。

<金融資産の種類>
  • 預貯金
  • 財形貯蓄(一般・住宅・年金)
  • 学資保険、個人年金、終身保険等の貯蓄型保険
  • 確定拠出年金、持株会
  • 投資信託、株式等の金融商品
 

現在の借金額を把握しよう

借入れの残高、金利、残りの返済年数を改めて確認しましょう。金利が高い場合は金利の引下げ交渉や、借換え、繰上げ返済を考える必要があります。

<借金の種類>
  • 奨学金
  • 車のローン
  • 住宅ローン
  • リボ払い等

目標貯蓄額を決める

今後、いつ、何に、いくら、かかるのかわかれば、次は貯蓄計画です。
  • 毎月いくら貯蓄できるのか?
  • ボーナスからいくら貯蓄できるのか?
  • 年間の目標貯蓄額  など

そして、どこにいくら貯めていくのか? も検討しましょう。以下のように、100万円を貯めるのにも、分散させて貯めることは、お金を守ることにも繋がります。

<目標年間貯蓄額100万円の貯蓄計画>
  • 預貯金  毎月1万円(ボーナス時20万円×2回)
  • 一般財形 毎月1万円(ボーナス時3万円×2回)
  • 学資保険 毎月1万5千円
  • 積立型の投資信託 毎月1万円

また、預貯金が貯まっているのに、借金があるという場合は、繰上げ返済や一括返済も検討できるでしょう。緊急予備資金といった手元に置いておくべきお金と、繰上げ返済や投資など、バランスをとりながら貯蓄を有効に活用していきましょう。

全体像が見えると、将来を見据えて計画が立てやすくなり、さらににしっかり家計管理していこうと意識付けになります。年始めにおすすめです。


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