家計簿・家計管理/家計管理の基本

家計管理のスタートは現状把握から

家計を管理しようにも、今どのような家計状況になっているのか、自分自身が把握していなければやりようがありません。まずは、体重計にのってみるつもりで、家計の現状把握をしてみましょう。

二宮 清子

執筆者:二宮 清子

家計簿・家計管理ガイド

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家計を管理しようとする時に最初にすることは何でしょうか?節約でしょうか?家計簿をつけることでしょうか?いえいえ、まずは、収入と支出、資産と負債、それぞれについて現状を把握することから始めます。

勇気を出して、家計の現状と向き合ってみよう!

勇気を出して、家計の現状と向き合ってみよう!

ダイエットを始める時、まずは今の体重を知るために体重計に乗りますよね。それと 同じ作業を家計でもするわけです。とても勇気のいることですが、なんとなく「やばい」とわかっているつもりでも、改めて数字で見るには勇気がいるものです。しかし、現状を知らなければ、改善策を考えることもできません。勇気を出して一歩を踏み出してみましょう。

家計の現状把握は、具体的には以下の4ステップで行います。

ステップ1:収入の把握

まずは総支給額を把握しましょう。会社員なら、源泉徴収票などで確認できます。一体いくらお給料をもらっているのか確認できたら、次に実際に手取り(可処分所得)はいくらなのか確認しましょう。そうすると驚くはすです。年収が500万円の方でも手取り額は370万円ほどになります(個人差あり)。差額の130万円は所得税と社会保険料として差し引かれているわけです。納めた金額を把握することで、税金の使いみちや年金を意識するようになるでしょう。

『 手取り額(可処分所得)=総支給額-税金(所得税・住民税)-社会保険料 』

ステップ2:支出の把握

毎月の支出だけでなく、年間で何にいくらくらい使っているのかもあわせて確認しましょう。家計簿をつけている方はすぐに把握できますが、そうでない方は、まずわかるところから確認していきます。

住居費や保険料などの固定費は、すぐに把握できると思います。通帳やクレジットカードの明細から何にいくら使ったか、確認してみましょう。現金での支出も、覚えている範囲で何にどれくらい使っているのか書き出してみてください。

手取りの収入から支出を引いた残りは、貯蓄また使途不明金となるはずです。使途不明金があまりに多い方は、いかにお金を無駄に使っているか気づくはずです。

ステップ3:資産の把握

貯蓄や資産がある場合は、どこの金融機関にどんな商品でいくら預けているかを把握します。貯蓄や株式、不動産だけが資産ではなく、生命保険の解約返戻金、車や家電など売ればお金になるものなども含めて、資産額を計算してみましょう。資産と思っていたものが実はたいした金額にはならないと知ることも大切です。

ステップ4:負債の把握

借金がある場合は、どこからいくら借りているかを把握します。残債と利息と改めて確認してください。利息は何%なのか、返済はいつ終わるのか確認することも大切です。

いかがでしょうか?これらを進めるに当たり、色んな感情がわき上がると思います。自分がこれまでどれだけお金に無関心だったか、収入の割になぜこんなに貯蓄が少ないのか、そして自分はこれまでどんなお金の使い方をしていたのか、改めて直面することで、変わらなければと思うはずです。

自分や家計と向き合った勇気が、これからの人生を素晴らしいものに変えるきっかけとなります。
簡単な作業ではありませんが、自分と家族のために幸せに豊かになりたい、と願うならばとても避けては通れません。ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してみましょう。

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