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世界の年越し事情!年末年始のおもしろ習慣8選

日本では大晦日といえば年越しそばや紅白歌合戦が思い浮かびますね。実は海外にも年越しに行うおもしろい風習があります。その目的や内容は地域によって様々あります。今回は海外の独特な年越しの風習をご紹介します。

執筆者:All About 編集部

1. イタリア
花火に食事に…やることが多くて忙しい年越しに!

大きな音が出る花火は魔除けの効果があるとされている

大きな音が出る花火は魔除けの効果があるとされている

イタリアでは31日が終わる直前になると、広場やバルコニーで大量に花火をしたり爆竹を鳴らします。他にもスプマンテというイタリアのシャンパンの詮をポン!と音を立てて抜き、乾杯をする習慣があります。昔は悪いことや嫌なことは悪魔の仕業と考えられていたために、1年の終わりに大きな音を立てて悪魔や悪霊を払い、代わりに幸運を呼び寄せるためにこのような風習が始まったとされています。
硬貨に似ているレンズ豆

硬貨に似ているレンズ豆

大晦日の夜、11時をすぎるとコテキーノ・コン・レンティッケ(Cotechino con Lenticchie)というレンズ豆とソーセージの煮込み料理を食べる習慣もあります。こちらは魔除けではなく、硬貨に似ているレンズ豆を食べることで金運と繁栄を授かることができると考えられています。普通の夕食をお腹いっぱい食べた後にレンズ豆をたくさん食べるほどお金持ちになれると言われています。

2.スコットランド
イケメンのためにウィスキーとプレゼントを用意する!? 

イケメンにウィスキーをプレゼント

イケメンにウィスキーをプレゼント

スコットランドでは新年の訪れの鐘がなり終わると、その年に選ばれた背が高くイケメンの男性が家の扉を叩いてまわる、“最初の一歩”と呼ばれる幸運をもたらす行事があります。叩かれた家の住人は訪れた彼にお返しとしてウィスキーと贈り物を振る舞います。

3.オランダ
1年の汚れを落として次の1年に望む

オランダでは元旦に極寒の海や湖でみんな思い思いの衣装を着て凍てつく水に飛びこみ、寒中水泳を行っています。50年以上前から続く習慣で、毎年2万5千人以上の人々が訪れるようです。凍えながらも肌を突き刺すような水で体を清める様はまるで修行のよう。

もっとも有名なのはハーグにあるスヘフェニンゲン海岸で毎年1万人が初泳ぎをしにやってきます。そもそも凍りつく水の中を泳ぐ習慣が始まったのは、澄んだ水につかって汚れを落とし、爽やかな1年を迎えるためと言われています。

4.デンマーク
大晦日までにたくさんの食器を用意する

食器を投げつける習慣が

 

デンマークでは大晦日に玄関先にお皿やカップなどを投げつける習慣があります。これは投げつけるだけの食器がある=友達が多いとされていて、交友関係の豊富さを象徴しています。また、食器を投げつけられた家には幸運が訪れるとされています。

5.ポーランド
ニシンの酢漬けを食べて1年の豊穣と金運アップを願う

ポーランドでは新年を迎えると同時にニシンの酢漬けを食べる習慣があります。ニシンの銀色は硬貨を連想させるので金運上昇の意味も込められています。西ヨーロッパではニシンが豊富に取れることから1年を豊かに過ごせる願いをかけるとも言われています。

また、ルブリン地方では髭男とよばれる頭から顔を覆うカラフルな飾りをつけた男たちがゆく年に別れを告げる行事として街を練り歩く独特な習慣があります。

6.エストニア
とにかく食べて食べて、食の安全祈願!? 

バルト海とフィンランド湾に接する北欧の国、エストニア

バルト海とフィンランド湾に接する北欧の国、エストニア

エストニアでは7・9・12がラッキーナンバーとされており、大晦日にこの数字の回数分食事をするという習慣があります。一度に食べる量は普通の食事と同じ量なのでハードな習慣です。全て食べなくても良いとされていますが、たくさん食べれた分だけ翌年は食べ物に困らなくなると言われています。

7.フィリピン
丸いもので来年の金運を上昇させる

フィリピンでは貨幣に似ていることから丸いものが富の象徴とされています。大晦日には丸い果物などを12個飾る習慣があり、来年はお金がたくさん入って着るようにと丸い形のものを食べます。

他にもお金を表すとされ、たくさんのドット柄が入った服を身につけて豊かな富を呼び込む人も見られます。

家の中にお金を撒く習慣もあります。これも富をもたらすために行うもので、家主が1月1日になった瞬間にお金を撒き、子どもたちが回収します。このようにフィリピンでは金運にまつわる習慣が多く見られます。

8.ベネズエラ
年末はみんなカラフルなファッションで街を歩く

色で幸運を呼び込む

色で幸運を呼び込む

ベネズエラでは身につけるものの色によって幸運を呼び込む習慣があります。例えば恋愛運を高めたいなら赤の靴下を履く、金運を高めたいなら高額紙幣を身につける、旅行運を高めたいならバッグを持って外にでる、全ての幸運を呼び込みたいなら黄色の下着を身に着けたり、黄色い花を飾ります。そのため、大晦日の花屋では黄色以外の花を見つけるのが難しくなるようです。


海外の年末年始の過ごし方は面白いものから奇妙なものまでたくさんありますね。簡単に真似できるものもあるので、もしこれらのシーズン中に訪れる予定があればぜひ一度体験してみてください。旅が一層楽しくなりますよ。

■今回、世界の年越し事情を紹介してくれたのは……
酒井 彩さん
マルチ拠点フリーランサー、Webライターとして活動中。世界中を拠点として旅をしながら暮らしている。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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