インテリアコーディネーターが選ぶ、2017年ベストバイ食器
インテリアコーディネーターやスタイリストの仕事をしていると、数多くのモノに出会います。一目ぼれしてしまうモノ、しばらく使って良さが出るもモノ、使ってみたらイマイチだったモノ。2017年に出会い、自宅に向かえたアイテムの中から、特に良かった器だけでコーディネートしたらどうなるのか、やってみました。なお、価格はガイド・くろだが購入した際の金額です。店舗や時期によって異なる場合があり、販売終了している場合もあります。
woodpeckerの「山桜のカッティングボード」
2017年のお買い物で最も満足度が高いのは、woodpecker(ウッドペッカー)の「山桜のカッティングボード」です。バゲットやチーズを切って、そのまま食卓にサーブできるカッティングボードは、ホームパーティーはもちろん、普段のご飯も一気に格上げしてくれる便利アイテム。長く使ううちに、日焼けなどの経年変化で色濃くなっていくとのこと、今からどう育つかが楽しみです。素材には堅くて頑丈な山桜を使い、ブレッドナイフなどのギザギザした刃が当たっても大丈夫(傷がつかないわけではありませんが、ダメージは少なめな印象です)。こちらのロングサイズのカッティングボードは、2018年1月中旬以降、ウッドペッカーのサイトで定番品として購入できます。
やま平窯の「イタリア 菊割小皿 ピューター」&瑞々の「すみきり長皿 うす飴」
「イタリア 菊割小皿 ピューター」は、表面に銀を施して焼き付けたお皿。数年前、蔵前にある「KONCENT(コンセント)」というお店で1枚だけ購入し、シルバーの渋い輝きが気に入って、機会があれば追加したいと思い続けていたものです。今年になって別のお店で見かけて、ようやく2枚になりました。なお購入方法としては、窯元のやま平窯で通販するという手もあります。小さくても存在感は抜群で、基本的にはお茶の時間に活躍することが多かったです。瑞々(みずみず)の「すみきり長皿 うす飴」は、名前の通り、薄めの飴色。スタイルストアから取り寄せました。実物は何度も見てはいたものの、自宅に届いたお皿は「記憶より薄い?」という印象。一瞬ちょっと後悔しかけたのですが、これがもっと濃いと、テーブルの上は重い感じになって、他の茶碗とのバランスが難しいことに気がつきました。このちょうどいい色合いが、食材を引き立てるのです。使ってみないとわからないなぁ、と認識を改めたお皿でもありました。
Studio Karakusaの「青い花の中鉢」&九谷青窯の「豆皿」
左: Studio Karakusa(スタジオ カラクサ)の「青い花の中鉢」:7020円(税込)。裏面の裏印(窯印)もカワイイ。右:九谷青窯(くたにせいよう)の「豆皿」:1080円(税込)※豆皿のみの価格
九谷青窯(くたにせいよう)の豆皿は、同じ吉祥シリーズのお猪口(ちょこ)と合わせて使ってみました。このお猪口は、過去の記事「おもてなしに効果的な食器、おすすめ3種」で紹介しています。お猪口はお皿の上でも使えるのがポイントでしたが、こちらの豆皿は単体でも使えるし、このようにセットでも使えるのが良いところ。手持ちのお猪口に合う小皿を出張先で見つけたのを、これ幸いと2種購入。ちなみに購入先は、金沢21世紀美術館のすぐそば、北陸三県のいいものを集めた[gift ギフト]というお店でした。
ZARA HOMEの「スレートトライアングルサービスプレート」&CHILEWICHの「コースター DAHLIA BRASS」
ZARA HOME(ザラホーム)の「スレートトライアングルサービスプレート 小」990円/枚(税込)、CHILEWICH(チルウィッチ)の「コースター DAHLIA BRASS」:540円/枚(税込)
CHILEWICH(チルウィッチ)の「コースター DAHLIA BRASS」はアクタスで購入。テーブル小さめな一人暮らしのお宅にも良いですし、大人数が集まるホームパーティーでも、御馳走が並ぶテーブルの上で使うと邪魔になりません。
ぜんぶまとめてコーディネートすると……!
woodpeckerのカッティングボードは、プレートとしても使えて何かと便利。スレートプレートもそうですが、平べったいお皿にはあまり汁気がないものを載せると簡単に使いこなせます。ほんの少ししか盛り付けていませんが、けっこう見栄えが良いですよね。お皿1枚でも気分が変わり、毎日の食卓を贅沢なものにしてくれます(たとえ普通のおかずでも!)。まだまだ紹介したい、ベストバイアイテム
私は気に入った器を追加で買うことがあり、2017年は特に買い増しアイテムが多かった年でした。先ほど紹介した瑞々の「すみきり長皿 うす飴」を入手したあとも、気に入って深めの「楕円鉢 9寸 うす飴」を追加購入、という流れでした。十分な深さがあり、煮物からカレー、フルーツやスイーツまで、どんな料理もおいしそうに見せてくれます。なお、スタイルストアで購入できます。包丁は志津刃物製作所の「pomme(ポム)ペティナイフ」。持ち手が細身なので、使い慣れるまでにちょっと時間がかかりますが、こちらはゲストの前でフルーツやケーキを切り分ける際に「素敵」と言われること間違いなし。フードプレゼンテーションのツールとして、存在感は抜群です。こちらもスタイルストアで購入できます。
*****
いかがでしたか、ガイド・くろだの私的ベストバイ。みなさんもぜひ、お気に入りの器で素敵な食卓を演出してみてください。
【関連記事】
インテリアのプロが実践する素敵なアイテムの見つけ方
テーブルの上をおもてなしモードにする3つの簡単ワザ
無印良品のラタンボックスをもっと素敵に使ってみる
おもてなしにも使える!小さな花の飾り方
シルバートレーでエレガントなお茶時間&プチコーデ術