男のこだわりグッズ

幅広い用途に使える薄マチの革製バックパックの魅力

バックパックは荷物が軽く感じるし、両手が空くし、歩きやすいし、カバンとしてはメリットが多いのですが、大人としては背負いにくいデザインだったり、モノの出し入れが面倒だったりと、使いにくい部分も多いのが困りモノ。しかし、薄くて革製のトライオンの「AA226」は、大人が使えるバックパックでした。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

大きなバックパックは疲れないけど使いにくい

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トライオン「AA226」25920円(税込)。色は写真のダークタンの他、ブラック、ネイビーがある。


実は、ガイド納富はバックパックが苦手です。移動中、歩きながらでもカバンの中身を出し入れすることが多いため、背負ってしまうとカバンが開けにくいリュックは、ちょっと使いにくいと感じてしまうのです。また、それほど多くの荷物を持ち歩かないため、リュックである必要性があまりないのです。背中側に大きくカバンが突き出すのも、自分が感知しないところで他人に迷惑を掛けている気がしてしまいます。

実際、最近は電車の中などでもリュックを背負ったまま立っている人が多く、ちょっと気になってしまうのです。とはいえ、いちいち背負い直すのが面倒というのも分かるし、重い荷物はリュックが楽だというのも分かります。ガイド納富も苦手とはいえ、全く使わないということはありません。やはり両手が空くのは楽ですし、外取材の時など、リュックだと楽だなあと思うことが多いのです。

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マチ幅5cmの薄型革製バックパックなので服装を邪魔せず、ビジネスにもカジュアルにも使える。


最近は、薄マチのスマートなビジネスリュックも増えて、これなら、アウトドア用のように周囲に迷惑を掛けることもなく、スーツやコートの上からでも背負えるし、カバン自体が薄ければ、背負ったり下ろしたりも楽だということに気がついて、時々、使うようになりました。その中で気に入っているのが、トライオンの「AA226」。これ、デザイン的にはブリーフケースのスタイルを元にしたバックパックなんですね。

バックパックなのにブリーフケースのように使える

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手に提げて持つと、縦長のブリーフバッグに見えるデザイン。


幅30cm、高さ40cm、マチ幅5.5cmという、縦型のA4ファイルサイズのブリーフケースのようなサイズ感は、背中への収まりも良いし、上部に付いたハンドルで手に提げても、あまり違和感なく使うことができます。何より、革製なのに、約810gと軽量なのが嬉しいところ。基本的には全体が革なのですが、背中に当たる部分を布製にしたり、ストラップを細くしたりして、軽量化を図っているようです。

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細身だがパッドが厚く背負いやすいストラップと、しっかり持てる革製のハンドル。


ストラップは細いといっても、クッションの入ったパッドをたっぷりと使っているので、背負った時の負担は少なく、ストラップ自体も滑りにくいので歩いても快適。ハンドルも革製で持ちやすく、いざという時のではなく、手に提げて持つことも想定した作りになっています。大容量ではないし、それほど重くならないため、お客様の前などでは、ブリーフケースのように使えるわけです。

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マチが薄いので片方のストラップだけを使ってワンショルダー風に背負っても様になる。


マチが薄く軽いので、背負うのではなく、ワンショルダーにして片方の肩に掛けるだけの使い方もできます。ガイド納富が、主にこの片方掛けで使うことが多いのは、歩きながらモノを出し入れするためですが、カバン自体の形がよいので、ワンショルダーにしてもだらしなく見えないのが有り難いところです。

絶妙な位置に付いたポケット類の機能性

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明るい色のファブリックが張られた内装は見通しが良い。


内装は、明るい色の布が張られていて見通しが良く、縦型でコンパートメントはやや深いのですが、口が広く開くこともあり、底部までしっかり見通せます。内部は、背中側に大きなオープンポケット、外側にマチ付きの手帳類が入るサイズのポケットと、スマホやデジカメが入るサイズのポケット、あとペンを挿すループが付いています。

この小物を入れるマチ付きポケットの位置が絶妙で、開口部の開くラインのすぐ下にあり、歩きながらでもサッとアクセスできるのが気に入っています。

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外側のポケットは、文庫本や筆記具とメモ帳などを入れるのに向いている。


表側にはファスナーポケットが付いているのですが、このファスナーが露出しないように少し覆いのようになったフラップで隠されているのも良いアイディアだと思います。これなら、背中を向けた状態でも、ファスナーを開いて中に手を突っ込んで、といったことが簡単には行いにくいので、階段やエスカレーターの昇降時にも安心です。それがデザイン的にもアクセントになっていて、上手く作られていると思うのです。

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開口部は大きくモノの出し入れはスムーズ。薄マチといっても、写真のように厚手の本も入るし、折り畳み傘や水筒も入る。


メインコンパートメントは、下にいくにつれてマチ幅が広くなる構造なので、底部にはそれなりの幅があり、折り畳み傘はもちろん、水筒なども十分入るので、荷物が増えても、それなりに対応できます。

実際に使っていると、ちょっと本を買い過ぎたり、瓶詰めのものを頂いたりしても、カバンに収納できるので、その意外な収納力に驚かされます。革が柔らかいので、多少の無理が利くというのもありますが、まあ、型崩れしない程度の収納で使いたいものです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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トライオンのAシリーズに使われているグラブレザーは、滑らかな肌の質感が良く、革カバンを持っていると実感させてくれる。


ご存知の方も多いと思いますが、トライオンは有名な野球用グローブ製造メーカーです。そのグローブ用の牛革を使ってカバンを作っているのですが、その革が、あまり他のカバンメーカーでは見られない、何とも革らしい質感のもの。しかも、グローブ用ですから、柔らかいけれど耐久性も高く、衝撃にも強いのです。

なので、この「AA226」というバックパックも、持っていて、とても充実感があります。良い革のカバンを持っているという気にさせてくれるのです。しかも、このカバンでも税込みで25920円。

実際、リュックとはいえ、かなりフレキシブルに使えるカバンですし、書類が多少増えても楽に歩けます。散歩用にもビジネス用にも使える汎用性の高さは、革のリュックならではですし、服装によってカジュアルにもフォーマルにも見える、曲線をうまく使ったデザインが見事です。

写真も何枚か出してますが、男性が背負うと男性用に、女性が背負うと女性用に作られたように見えるのには、使っているガイド納富自身も驚いてしまいました。リュックが苦手な人にも使ってもらいたいカバンです。

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