おめでとう世界のスーパーカブ!1億台突破!

スーパーカブ110undefinedフロントビュー

スーパーカブ110 フロントビュー


今年はホンダのスーパーカブにとってメモリアルイヤーとなりました。なんと世界生産累計台数が1億台を達成したのです。スーパーカブはタイ、インドネシア、ベトナム、ブラジル、中国、ナイジェリアなど日本を含めた14カ国15拠点で生産されており、世界中で日常の足として使われています。

2014年にはスーパーカブの形状が特許庁から立体商標として登録されることが決定しました。1958年のスーパーカブ生誕から50年以上一貫したデザインコンセプトを守り続け、一目見ればホンダのスーパーカブと認識されることが評価され立体商標登録に至ったようです。

中国で生産されていたスーパーカブundefinedデザインがカクカクしている

中国で生産されていたスーパーカブ デザインがカクカクしている


ホンダは2012年にスーパーカブ110、スーパーカブ50をモデルチェンジする際に生産拠点を中国に移しました。価格も従来と比べて2万円~4万円程安くなりましたが、熱心なスーパーカブファンや仕事でスーパーカブを使っているユーザーの評価はあまり良くなかったようです。

立体商標の登録、世界累計生産台数1億台とメモリアルが続くスーパーカブですが、2018年にはなんとスーパーカブ生誕60周年となります。

この記念すべきメモリアルイヤーを前にホンダはスーパーカブ110と50を2016年の熊本の震災から完全に復旧したホンダ熊本工場で生産することを決定。前モデルからデザインを一新し角目だったヘッドライトも伝統的な丸目に戻しました。

発売前の販売店向けの説明会ではスーパーカブユーザーの信頼を取り戻す! と力強く何度もホンダのスタッフから発言があったそうです。

片道25キロの通勤ではスーパーカブ50では走れない道も多いので、今回はスーパーカブ110をお借りして毎日の通勤で試乗してインプレッションします。

新型スーパーカブ110の価格や燃費は?仕様をチェック


中国生産から国内生産に切り替わり性能や質感は向上しましたが価格も値上がりしました。今回試乗したスーパーカブ110は27万5400円なので前モデルと比べて4万6500円値上がり。

スーパーカブ50は23万2200円なので前モデルと比べて4万4250円値上がりしました。国内生産にした事で人件費が高くなっているのはもちろんですが、仕様も改善されているのも値上げの原因といえるでしょう。

ホンダは今回のモデルチェンジで以下のポイントを向上してきました。エンジンの耐久性、メンテナンス性、静粛性、ギアチェンジのフィーリングです。

スーパーカブ110のエンジン

スーパーカブ110のエンジン


特に心臓部ともいえるエンジンの耐久性の改善などに取り組んだことで車両原価が上がり値上がりしたのでしょう。

エンジンはスペック上は最高出力、最大トルク共に変更されておらず、駆動系、タイヤサイズまでかわっていませんが、なぜか定地燃費だけは若干悪くなっており、スーパーカブ110は前モデルが63.5km/Lだったところ62km/Lに。スーパーカブ50は前モデルが110km/Lだったところ105km/Lになっています。

先代スーパーカブが販売されていた頃はスペック上の燃費に関しては定地燃費値のみ記載されていましたが、現在は更に実測値に近いといわれているWMTCモードを併記する形になっており、スーパーカブ110は定地燃費よりも優れた67km/Lとなっています。

スーパーカブ110はガソリンタンク容量が4.3Lで、今回の試乗では200km走行時に給油しましたが、前回お借りしたクロスカブと大体同じ給油タイミングでしたので、燃費に関してはあまり変わってないと言っても過言ではないかもしれません。


スーパーカブ110の装備をチェック!どこが進化した?

丸めのヘッドライトに戻った!しかもLED

丸めのヘッドライトに戻った!しかもLED


新しいスーパーカブで最も大きな変更点はヘッドライト。角型ヘッドライトが丸型ヘッドライトになっただけでなく、なんとLEDヘッドライトになりました。レトロなスーパーカブ110のデザインにLEDヘッドライトは意外にマッチしています。

小さなヘッドライトなので、大型車のLEDヘッドライトほど明るい感じはしませんが、省エネルギー、長寿命のLEDヘッドライトは歓迎したいところ。

外観は前モデルのスーパーカブ110はカクカクとしたデザインでしたが滑らかな曲面で構成されたデザインになりました。どちらかと言えばこの曲面で構成されたデザインが歴代のスーパーカブのデザインに近く、スーパーカブ110の伝統的なデザインに戻ったと言った方がよいかもしれません。

メーターも楕円形になりました

メーターも楕円形になりました

全体のデザインが曲面になると共にメーターも楕円形のメーターになりました。こちらもスーパーカブユーザーなら馴染みのあるデザインです。
大型の荷台がついていますが人間が乗ったらお尻が痛そう

大型の荷台がついていますが人間が乗ったらお尻が痛そう


110ccバイクなので二人乗りできるようにタンデムステップがついていますが、後ろは鉄製の荷台なので直接座ると痛そう。純正オプションがあるかな?と思ったのですが、まだ出ていないようです。

また中国生産だった前モデルの不満点として消耗品の交換頻度や鉄パーツの錆などがユーザーからあがっていたようです。
チェーンガードで隠れていますがサイズアップしました!

チェーンガードで隠れていますがサイズアップしました!


ホンダは今回のモデルチェンジでユーザーの声にきちんと耳を傾けて改善している印象を受けます。前述した改善点以外にもドライブチェーンをサイズアップし耐久性が向上しています。商業車両として使われることも多いスーパーカブ110ですから耐久性には期待したいところです。

更に塗装の質感も良い感じです。今回お借りしたスーパーカブ110は商業車両でも使われることの多い濃紺のカラーリングですが、カラー名はアーベインデニムブルーメタリック。

ソリッドではなくメタリック塗装です!

ソリッドではなくメタリック塗装です!

ぱっと見は濃紺なのですが、光が当たるとキラキラと光るメタリックカラーを採用しています。

サイドスタンドの先にはゴム製の安全装置が。

サイドスタンドの先にはゴム製の安全装置が。

またスーパーカブ110の特徴としてサイドスタンドを出してもエンジンが停止しない事があげられます。通常はサイドスタンドを出したまま走行すると危険ですが、安全装置がついており、サイドスタンドを出したまま走行するとスタンドが跳ね上がるようになっています。

新聞配達など、いちいちエンジンを切っていられない商売に使われることも多い商業車両ならではの機構といえます。

以前同じく中国生産でエンジンなど共通のパーツが多いクロスカブの試乗経験がありますが、アナウンス通りスーパーカブ110は静粛性やギアチェンジのフィーリングは向上しているのか? 一週間通勤で試乗してインプレッションします。

スーパーカブ110は静粛性や滑らかさだけでなく軽快さも向上している

スーパーカブ110サイドビュー

スーパーカブ110サイドビュー

乗り出してはじめに感じるのは加速の軽快さです。以前試乗したクロスカブに比べて明らかに軽快に加速します。

車両重量やエンジンなど数字に見えるところは変わっていませんが、アクセルを回した際の加速感は明らかに以前よりも軽快になっているのです。

エンジンが出力するパワーは同じでもバイクの後輪に出力が伝わるまでには様々な工程があり、その間に発生する摩擦によってパワーはロスしています。

前モデルのスーパーカブ110もホンダは摩擦によるパワーのロスを防ぐ為に様々な工夫をしていましたが、今回のモデルではエンジンの心臓部にあたるピストンやシリンダーといったパーツを変更しています。

更にギアチェンジの際も以前よりも滑らかにチェンジできるだけなく、しっかりとギアが入ったという感触が伝わり節度のあるシフトチェンジが可能となっています。ただ、ギアを下げる際のシフトチェンジは若干硬くなった印象も受けました。

もともとスーパーカブ110は荷物を沢山積むことを想定されているのでエンジンのセッティングは低中速重視で高速域はあまり伸びませんが、60km/h巡航から少しアクセルを足した際の加速は以前よりもスムーズ。静粛性にも優れています。

加速がスムーズになったので前後ドラムブレーキでは若干頼りなく感じたがエンジンブレーキを使えば問題なし!

加速がスムーズになったので前後ドラムブレーキでは若干頼りなく感じたがエンジンブレーキを使えば問題なし!


また加速のフィーリングが良くなったので、前後ドラムのブレーキは若干頼りなく感じますが、エンジンブレーキを使えば全く問題なし!

前回クロスカブに一週間試乗しただけでは、カブの乗り方がいまいちわかっておらず、クラッチがないのでギアを下げる際に回転をあわせることができず変速ショックが大きかったので、あまりギアを下げずに前後ブレーキだけで止まっていました。

諸先輩方に聞いたところ、スーパーカブ110はクラッチレバーが無くともギアを下げる瞬間に自動でクラッチが切れるので、アクセルを吹かして回転をあわせれば変速ショックが緩和されるとの事を教えていただきました。

やってみると確かに滑らかにエンジンブレーキが効きました。カブ乗りの方からすれば当たり前かもしれませんが、この操作を覚えたことで格段に乗りやすくなりました。

タイヤは前後とも台湾のタイヤメーカー、チェンシン製が採用されています。小さい排気量のバイクには純正採用されることも増えてきたメーカーなので、グリップ力等に不満はありません。

カスタムして自分だけのスーパーカブ110に仕立てたい!

スーパーカブ110undefinedリアビュー

スーパーカブ110 リアビュー


スーパーカブ110は国内生産になる事でデザインは昔からのカブのデザインを踏襲したものとなり、外装類や各部パーツの質感は大幅に向上しました。

エンジンの中身などはどんどんハイテクになってきていますが、基本的にスーパーカブ110の車体構成はシンプル。そのため大型バイクをカスタムするよりずっと手軽に楽しむことができます。

そのため昔からスーパーカブ110は出前などのデリバリーなどビジネス用途の他にカスタムを楽しむユーザーが多いことでも知られています。

ホンダの純正アクセサリーパーツはグリップヒーターやリアボックス、フロントバスケットやウインドスクリーンなど実用的なパーツばかりですが、アフターパーツメーカーからはどんどんパーツがリリースされるはずです。

今後どのようなスーパーカブ110用のパーツがリリースされていくのかも注目していきたいところです。

スーパーカブ110 関連リンク

■スーパーカブ110のエンジン音やマフラー音はこちら
■クロスカブのインプレッションはこちら
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。