男のこだわりグッズ

「箱形」の魅力を再発見できるペンケースと名刺入れ

大人向きのペンケースの多くは、柔らかい素材のものが多く、「箱」になっているものはあまりありません。名刺入れもまた、財布的なものが中心で、薄いステンレス製などの他は箱形はありません。NuAnsのWORKLIFEシリーズは、それらを敢えて箱形にすることで、「使って便利」でカッコ良い製品に仕上げています。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

「箱」の魅力を再発見する

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NuAns WORKLIFE「FLIPTRAY」2759円+税


骨董やアンティークで人気のジャンルに「箱」があります。それこそ、古いお菓子の缶なんかにもファンがいて、アンティークとして売買されることもあります。かつて、文庫本などで4冊に分冊されているような場合、4冊をセットにして箱に入れたものが、普通に書店で売られていました。価格も本4冊分、つまり、箱はサービスなんですが、これがとても魅力的で、ついつい、箱入りを選んで買ったりしたものです。

そして、今回ご紹介する箱は、「筆箱」(英語ではペンケースですが、「ペンケース」と言い換えてしまうと、それは筆記具入れであり、「箱」の部分がどこかに行ってしまいます)。この筆箱にも、かつては魅力的な製品が多かったのです。

NHKの朝のテレビ小説「花子とアン」の、女学校の授業のシーンで学生さんが持っていたのは、様々な意匠の木の筆箱でした。それはとてもカッコ良かったのですが、確かに今、ビジネスの現場で使うにはやはり大きく、持ち運びも面倒です。

大人のための、使える「筆箱」の登場

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カラーバリエーションはスエードグレイ、スエードカーキ、キャンパスホワイト、キャンパスサフランの4色。


NuAnsの「FLIPTRAY」は、遂に登場した、大人のための筆箱。メーカーのサイトには「Stationery Case」と書かれていますが、その形状からして、筆記具を中心とした文房具を入れる箱として作られているのは間違いないでしょう。樹脂素材とウルトラスエードを組み合わせて作られた縦長のケースは、あからさまに筆箱なのですが、大人の机の上に似合います。

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このように蓋を裏返して使う。傾斜がとても使いやすいのだ。


高さが27mmと、薄く作られているのがポイント。この厚みなら、カバンに入れても邪魔にならず、ノートと一緒に持ち歩いても嵩張りません。縦方向に開く蓋部分は、そのまま背面に回せば、筆箱に適度な傾斜を付けることができます。この傾斜のついたペントレイになるのが、この「FLIPTRAY」の魅力。商品名がケースではなくトレイなのは、そこがポイントだからなのです。

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筆記具を入れてみた。ApplePencilのような長いものも収納可能。内装にもウルトラスエードが貼られている。


長辺は197mmあるので、持ち歩きが面倒なApple Pencilも入ります。使用時はトレイ状態になるので、クリップや消しゴムのような小物が取り出しにくくなることもありません。最近は、ハサミやルーペ、糊、付箋など、様々な文房具がペン型になっていて、ペンケースに入れやすい形なので、このスリムな形でもほとんどの文房具を収納可能。机の上でも邪魔にならないスタイルは、大人のツールボックスとして仕事に役立つことでしょう。

名刺入れも「箱」にすると使い勝手がアップする

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NuAns WORKLIFE「FLIPHOLDER」1833円+税。カラーバリエーションは筆箱同様の4色。


同じ、NuAnsのWORKLIFEシリーズに「FLIPHOLDER」という名刺入れがあります。そしてこの名刺入れが、何とペンケースである「FLIPTRAY」と同じコンセプトでデザインされているのです。名刺入れというと、「紙入れ」や「カードケース」から派生したものが多いため、財布や手帳に似ているのが一般的。また、財布に似たペンケースもあります。しかし、筆箱に似ている名刺ケースというのは、中々珍しいのではないでしょうか。

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開き方も同じだが、筆箱は筆箱として、名刺入れは名刺入れとして使いやすいのが面白い。


「FLIPTRAY」に似ているということは、当然、この「FLIPHOLDER」も箱です。つまり、「名刺箱」なんです。名刺を紙箱に入れたまま持ち歩く人はいますし、紙製の名刺ケースもありますが、この製品は「FLIPTRAY」同様、樹脂素材とウルトラスエードで出来ています。そのため、ペンケースと同様に、ケースとしてとても軽いのです。サイズも「60×115×15mm」と、ほぼ名刺サイズ。樹脂製の箱形なので、縫い代などの余分なスペースが必要ないのです。

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名刺がほとんど露出するので、取り出しがとてもスムーズで失敗が少ないのだ。


開閉も「FLIPTRAY」同様、長辺を後ろに回すスタイル。このスタイルのおかげで、名刺はほぼ全面が露出しているため、1枚だけをスムーズに取り出して相手に渡すことができます。蓋は完全に背面に回るので、封筒型の名刺ケースのように蓋部分が邪魔になることもありません。トレイ部分は二重底になっていて、頂いた名刺は自分の名刺とは別に管理できるのも嬉しい機能です。

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名刺入れ部分が二重になっているので、自分の名刺と頂いた名刺を分けて収納できる。


名刺入れは、あまりイノベーションのないジャンルで、特に要求される機能が「何枚入るか」とか「大人の装身具として恥ずかしくないか」といった部分ばかりが注目されるため、「使いやすい」が意外に置き去りにされている状態でした。

そこに登場したのが「FLIPHOLDER」。使ってみると分かりますが、名刺の出し入れという点に関しては、圧倒的に使いやすい。そして、ウルトラスエードの肌触りも良く、持っていて心地よいのも、従来の名刺入れには無かった要素です。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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ペンケースと名刺入れが似ていて、しかし、どちらも一目で用途が分かる。面白い。


どちらの製品も、「使った時にどうか」を、とても考えて作られているのが、実際に使ってみるとよく分かるのです。ペンケースにしても、名刺入れにしても、完全に開いて蓋が後ろに回せるというのは本当に快適です。考えてみれば、ペンケースを「使う」時というのは、蓋を開けている時です。それ以外の時は持ち運んでいる時で、どうしてもそちらに重点が置かれるのかも知れませんね。それは名刺入れも同様。

つまり、このNuAnsのWORKLIFEシリーズは、「使う」時の快適さ、便利さがデザインされた製品ということです。表面に貼られたウルトラスエードの触り心地の良さと、手にした時にしっかりとホールドできて滑りにくい使い勝手も、「使う」を考えた選択。それは当然「箱形」であるという部分も同じことです。文具や装身具のメーカーでは無いところから、こういう面白い製品が出てくるというのも嬉しい話ですね。

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