株式戦略マル秘レポート/横山利香の「儲かる株価チャートの法則」

小動き続くマザーズ指数。今後は上がるの?

日経平均株価が記録的な連騰で上昇を続ける一方、新興市場銘柄が多い東証マザーズ指数は小動きの状況が続いています。これからどう動くのでしょうか?トレンドライン分析で考えてみました。

横山 利香

執筆者:横山 利香

投資をはじめてみようガイド

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東証マザーズ指数は小動きの展開

日経平均株価が10月に入ってから記録的な株価上昇を続けています。その反面、個人投資家の主戦場である東証マザーズ指数は小動きの展開を強いられています。新興市場銘柄がなかなか動かない状況にイライラする人もいれば、日経平均株価の上昇を羨ましく感じている人も多いかもしれません。

そこで今回は、新興市場銘柄がどう動く可能性があるのか、東証マザーズ指数が今後どう動く可能性があるのかを考えてみました。

東証マザーズ指数の現状を確認

東証マザーズ指数のチャートを見てみましょう。
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東証マザーズ指数。会社四季報オンラインより


株価が10月以降、ほとんど動いていないことがわかりますね!

株価の方向性を見極めるトレンドライン分析

株価は上昇と下落を繰り返しながら動きます。そのため、株価が現在どのような方向性にあるのかを分析して、今後どう動くのかを分析する方法のことを「トレンドライン分析」と言います。

株価の方向性としては次の3つがあり、3つのうちのどれにあたるのかを分析します。
  1. 上昇トレンド
  2. 下落トレンド
  3. 横ばい(もみ合い・ボックス)トレンド

参考:トレンドライン分析の基本については「記録的な上昇の日経平均株価。転換点はいつ?」

トレンドラインとは

トレンドライン分析を行う際には「トレンドライン」を引きます。トレンドラインは株価の高値や安値を結ぶことで引くことができる線のことです。
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トレンドライン

上昇トレンドの時は、安値と次の安値を結ぶことで、下値支持線(サポートライン)を引くことができます。反対に、下降トレンドの時は、高値と次の高値を結ぶことで、上値抵抗線(レジスタンスライン)を引くことができます。そして、横ばい(もみ合い・ボックス)トレンドの時は、一定幅の高値と安値をそれぞれ結ぶことで、上値抵抗線と下値支持線の二本の平行なトレンドラインを引くことができます。

株価がこれまで上値抵抗線(もしくは下値支持線)として機能していたトレンドラインを上(もしくは下)に抜けたとします。トレンドラインを上下どちらかに抜けることをブレイクすると言い、その場合、株価はこれまでのトレンドから変化する可能性が出てきたということになります。この時、上値抵抗線だったトレンドラインは役割を変えて下値支持線に、下値支持線だったトレンドラインは役割を変えて上値抵抗線に変化します。

トレンドラインで株価動向を分析

東証マザーズ指数のチャートにトレンドラインを引いてみましょう。
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東証マザーズ指数。会社四季報オンラインより


短期的なトレンドラインを引いてみると、株価が上値抵抗線を抜けてきたことがわかります。つまり、そろそろこれまであまり動きのなかった株価がいよいよ動き出しそうになってきたことがわかります。

とは言え、一日の株価の動きで、株価の方向性が変わったのかを判断することは困難と言わざるを得ません。株価のトレンドが本当に変化するのか、しばらくは注目しておいて損はないでしょう。


※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。

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