「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」の意味は?
このサイトは安全ではありません、など警告文が変わる場合もあります
Webサイトを見ていて違うサイトへ移動すると、「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」とエラー表示されWebサイトが開けません。
海外などのWebサイトであれば、サイトそのものが怪しいのかなと思いますが、日本企業のWebサイトで表示されたら理由がわからず不安ですよね。その先に進んでも良いのか悪いのか、それともパソコンのトラブルなのか不明です。
今回は、「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」エラーの意味と対処法をレポートしましょう。
【目次】
・深刻な警告文なので要注意です!「セキュリティ証明書」とは
・パソコンが問題のケースも。その確認方法
・警告が出てしまったサイト、開くとどうなる?
・それでも閲覧するしかない場合は
・私は1ヶ月で2件のエラーに遭遇しました
深刻な警告文なので要注意です!
「セキュリティ証明書」と聞くとピンと来ない方も多いかと思いますが、「セキュリティ証明書に問題があります」とは、つまりで表現すれば「Webサイトのセキュリティ対策に問題が生じている」というかなり深刻な警告文です。具体的にセキュリティ証明書とは暗号化通信の核です。セキュリティ証明書イコール暗号化(https)と読み替えても間違いではありません。ちなみに暗号化することで、通信内容の盗聴や改ざんの心配がなくなり、暗号化の仕組みの関係で、偽サイトではないことも証明されます。
Webサイトの設定ミスでも起こりますが、異常であることに間違いありません。よくフリーWi-Fiのセキュリティで「http://~のWebサイトを見ると盗聴されたり改ざんされた情報を送り付けることが可能性であるため注意が必要。https://~の暗号化されたサイトを見ている分には安心」なんて言います。httpsは本来、そのようなセキュリティを高めるものです。エラーが起きているとすれば、むしろ、攻撃を受けているような非常事態という解釈になります。
パソコンの問題もあり、その確認方法
まずは深刻な警告文と判断したいところですが、Webサイトではなく、パソコンの問題というケースもあります。GoogleやYahoo!、All Aboutといったhttpsのサイトを開いてみて、他のサイトでも同現象な場合は、お使いのパソコンにトラブルが起きています。Webサイトの問題ではありません。パソコンのトラブルだった場合ですが、解決方法はパソコンの初期化しかないでしょう。ただ、パソコンの時計が合っていないという軽度なトラブルが原因の場合もあり、時計だけはチェックしておきたいところです。
警告が出てしまったサイト、開くとどうなる?
「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」と表示されたWebサイトを開いたらどうなるのでしょうか。暗号化になっていないため、もしパスワードやクレジットカードを登録してしまったなら、入力した情報が漏えいする可能性があります。また表示されたURLとは違う、偽サイトに接続している可能性もあります。それでも閲覧するしかない場合は
特別な事情などで閲覧するしか選択肢がない場合ですが、ブラウザ内に表示される「詳細情報」から進むと警告のあるWebサイトを閲覧できます。またWebサイトの設定によっては、https://をhttp://に直しても閲覧できます。どのWebブラウザでも「詳細情報」から進むと警告のあるWebサイトを閲覧できます
私は1ヶ月で2件のエラーに遭遇しました
httpsのWebサイトは爆発的に増えました。セキュリティの向上ですから当然のバージョンアップと言えますが、加速させたのはGoogleがhttpsを検索結果で有利にすると発表したからでしょう。ただ爆発的にhttpsが増えた反面で、「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」などのエラーを起こしているWebサイトが増えたように感じます。この記事を書いている1ヶ月間で2件のエラーに遭遇しました。co.jpは日本企業を表します
2017年9月、Googleの発表によると、管理に不備がありシマンテック社の発行するセキュリティ証明書をエラー表示にするとのことです。Mozilla Firefoxも検討中とのこと。Google Chromeは、2018年4月のアップデートから同社のセキュリティ証明書がエラー表示になる予定です。同社のセキュリティ証明書を使うWebサイトは更新が必要ですが、そこまでに作業が間に合うのかどうかとても心配なところです。しばらくは「このWebサイトのセキュリティ証明書に問題があります」のようなエラーメッセージが続くかもしれませんね。
このようにちょいちょい目にすると、「実際のところとしては、Webサイトの設定ミスレベルの話しなんだろうな」なんて軽く考えてしまいそうですが、油断せずに立ち止まりたいところです。この警告文が表示されただけでは、それでも開こうとクリックしなければ、問題ありません。
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