クルーズ客船「コスタネオロマンチカ」とは?

日本海を5泊6日で周遊するイタリア船「コスタネオロマンチカ」。カジュアル船ながらエレガントな船内。それでいて、5泊6日50,800円~(早期割引適用時・港湾税・チップ別途)、13歳未満同室無料という低価格が目を引きます。この価格で船内の雰囲気やサービスはどうなのか?と、ちょっと気になる方も多いのではないでしょうか?

クルーズコンサルタントを持つガイドが、実際に家族で乗船、乗ってわかったコスタネオロマンチカの魅力や注意点をレポート。2017年は外国船で唯一、秋冬も日本発着クルーズを実施。クルーズ乗船を検討の方、必見です。

コスタネオロマンチカ(金沢港にて)

コスタネオロマンチカ(金沢港にて)


<MENU>

■上質な船内は日本人が多く、落ち着いた雰囲気
■客室の使い勝手は?「バルコニー海側」の居心地はどう?
■イタリア料理の味はさすが。有料レストランも上手に利用
■子ども、大人それぞれに楽しめる船内施設
■コスタネオロマンチカ、乗船するなら知っておこう。注意点など
■データ&問い合わせ


上質な船内は日本人が多く、落ち着いた雰囲気

2012年に大幅に改装し、ネオシリーズというワンランク上の船に生まれ変わったコスタネオロマンチカ。インテリアや空間は、洗練された明るく女性好みの優しい雰囲気で好感が持てます。

コーヒー&チョコレートバー

生演奏が楽しめるコーヒー&チョコレートバー

ただ5万7千トンと、外国船としてはコンパクトなサイズのため、大型船にあるシアターやスポーツコートなどがありません。船内イベントは音楽やダンスなどが中心となり、年齢によって、あるいはアクティブ派には、少々物足りなく感じるかもしれません。今回乗船の日本海クルーズは毎日寄港、10月以降のコースは沖縄や石垣など魅力的な寄港地が多いので、観光をメインに船内では欲張らず、のんびり過ごすスタイルが良さそうです。

ショーなどが開催されるグランドバー

ショーなどが開催されるグランドバー

乗客は今のところ8割以上が日本人。海外は、韓国やタイなどアジアが中心で、中国の方は、別の船が配船されていることもあり、少ないのが特徴。夏休みとあって、子どもが多かったものの、比較的落ち着いた雰囲気でした。9月以降は夏休みも終わり、さらにのんびりとした雰囲気になるのではないかと思います。船内新聞や食事のメニューは日本語対応があり、日本語を話せるスタッフが多く乗船しているので、言葉のストレスはほとんどありません。クルーズが初めての方や、語学が心配な方も安心して乗船できます。

アクティビティは歌や踊りが中心

アクティビティは歌や踊りが中心

またドレスコードは、フォーマルの他に、ホワイト、イタリアン、浴衣などがあり、それぞれのテーマでイベントを開催。日本人が多いこともあり、カジュアル船の中ではフォーマル着用率は高い印象。それ以外のドレスコードはできる範囲でOK。お子さんはドレスや浴衣などを着せてもらい、フォトジェニックな船内で写真を撮って楽しそうでした。
ホワイトナイトは、白い服に照明が映えて幻想的

ホワイトナイトは、白い服に照明が映えて幻想的
 

客室の使い勝手は? 「バルコニー海側」の居心地はどう?

我が家は夫のこだわりでバルコニー付の客室を選択。コスタネオロマンチカはバルコニー付の客室が少なく、特に3名で利用できるのは「バルコニープレミアム」のみ。バルコニー付の客室が希望の場合は早めの予約がおすすめです。中に入ると、シングルベッド2つにエキストラベッドというセッティング(※客室タイプにより異なります)。
 

バルコニー側から3名利用のキャビンを眺める

バルコニー側から3名利用のキャビンを眺める

滞在した印象は、2名なら広さも充分で快適に過ごせますが、エキストラベッドが入ると思ったよりも手狭でイスとテーブルなどは利用できない状態。バルコニーは広めで快適ですが、毎日寄港するので運航は夜が中心。停泊中は貨物ターミナルで景色はいまひとつの港が多くあります。内側客室と比較して、価格が倍近くなることを考えると、開放感はあるものの評価は分かれそう。船内の滞在時間が少ないコースでは、客室は寝るだけと割り切って安く手配するのも良さそうです。

バルコニーは快適。終

バルコニーは快適。終日航海日があれば利用価値は高い

ただし喫煙する方は、シガーバーと客室のバルコニーのみ喫煙OKなので利用する価値は大いにあり。また、10月以降のコースでは終日航海日が多くなるため、バルコニー客室を選択するメリットは高くなるでしょう。

客室内のアメニティ

客室内のアメニティ。こだわりがある場合はシャンプーなどは持参を

客室アメニティは、スリッパ(バルコニーの場合。内側・海側客室はなし。子ども用もあり)、シャンプー&ソープ(髪と体兼用)、ボディクリーム、石鹸、ソーイングセットなど。他船同様、パジャマや歯ブラシはありません。お風呂は、バスタブはなくシャワーのみで仕切りはカーテン。シャワーヘッドは可動式ですが、小さなお子さんは利用しにくいかもしれません。ゆったりお風呂が恋しくなったら、寄港地の温泉地や日帰り温泉施設などを利用するのも一案です。
シャワーは使いにくい

シャワーはやや使いにくい


電源は日本と同じプラグは1か所のみ、後はCタイプとなり変換プラグが必要です。ただし客室には備え付けの湯沸し、ドライヤーがあり、それぞれ変換プラグがあるので、そちらも利用ができます(※必要に応じて変圧器は必要)。

なお部屋の水道水は飲用には適さず、レストランのウォターサーバーの水も癖があり飲みにくく、そのせいか無料のコーヒーの味もイマひとつ。ジュース類は朝食のみで、他の時間は無料の冷たい飲み物はありません。飲食物は基本的に外から持ち込みができないので、我が家はウォターファウンテン(お水5本分の価格で6本利用できるもの。1~2リットル×6=14.95ドル)やコーヒーチケットを購入しました。様々なドリンクパッケージがあるので、好みのものを購入されるといいでしょう。なお室内にはミネラルウォターが置いてありますが、有料なので注意を。

入り口側から(バルコニー客室)

入り口側から(バルコニー客室)


客室には大きなテレビ。日本語放送はNHKワールドTVが視聴可能です。船内の施設説明やツアー紹介などのチャンネルもあるので、乗船をしたら一通り確認をしておくのをお忘れなく(※乗船時の説明会はありません)


イタリア料理の味はさすが 有料レストランも上手に利用

無料で利用できるレストランは、メインレストラン、ビュッフェレストラン、夜食やティータイムにオープンするグリルの3箇所。24時間どこかが開いているのでお腹が空いても安心です。メインレストランでは、フルコースのディナーを提供。2部制で座席の指定はなく、訪れた順に席に案内されるシステム。カジュアル船では珍しく2名掛けなどのテーブルも多くあり、相席になることも少ないようです。
メインレストラン「ボッティチェッリ」

落ち着いた雰囲気のメインレストラン「ボッティチェッリ」では、毎晩コース料理を提供。


また早期予約限定で、通常よりリーズナブルな価格の「ビュッフェプラン」というのがあります。このプランは、夕食時にメインレストランが利用できません(朝食・昼食時はメインレストランも利用可能)。優雅な船上の雰囲気を楽しむのなら、有料レストランを上手く組み合わせるのもいいでしょう。
ブッフェレストランも明るい雰囲気

ブッフェレストランも明るい雰囲気

ブッフェ

ブッフェで朝食~早めに行くとフルーツが多いのが嬉しい。時間が遅くなると混み合い品薄に


有料レストラン 「ラ・フィオレンティーナ」

カバーチャージ33.5ドルで、ステーキハウス「ラ・フィオレンティーナ」が利用可能。ステーキをメインとしたフルコースに、ワンドリンクがついた価格です。白を基調とし海を眺める開放感のあるレストランで、ワンランク上のサービスが受けられます。メインのステーキは、大きすぎず日本人には丁度良い大きさ。ただ焼き加減はウェルダン気味なので、お好みよりも生に近い焼き加減でオーダーする方がよさそうです。

ステーキハウスだが、前菜などのメニューも〇

ステーキハウスだが、前菜などのメニューも〇


もう一つの有料レストラン、隠れ家的な可愛らしい空間で頂くイタリアン「マンマ・トラットリア」も、今回は利用しませんでしたが、人気とのこと。

 ぜひ味わいたい!本格的なピザ ピッチェリア「カプリ」

コスタの中でも石釜でピザを焼く施設があるのはこの船のみといい、イタリア人クルーのお墨付きという人気のピッチェリア。料金はピザとデザートがセットで7ドルとお手頃。ピザは大きく、我が家は2枚を3名でシェアしましたが、それでも若干多い印象。注文を受けてから生地を伸ばし、トッピングして石釜へ。オープンキッチンなので、行程も見られて、お子様も喜ぶこと間違いなし。航海中、ぜひ一度は楽しみたいおすすめレストランです。

カジュアルは雰囲気ながら味は本格派

スタッフも陽気。カジュアルは雰囲気ながら味は本格派