タトゥーの入った彼氏とは、交際や結婚はできない?

タトゥーをしている彼氏に、みなさんはどういう印象を受けますか?

タトゥーをしている彼氏に、みなさんはどういう印象を受けますか?

読者の方から、次のようなお悩み相談をいただいたのでお答えします。

はじめまして。30代の女性です。この歳になっても両親に交際を猛反対されています。理由は、彼氏にタトゥーが入っているからです。私も初めて見たときはびっくりしましたが、内面に惹かれました。

親は、彼の番号を調べて直接電話して別れろと言ったり、探偵を雇って彼のことを調べたりします。いい大人なので「自分の人生は自分で決めたい」と言ったら、「親の人生はどうなる? あんた一人のせいで周りが迷惑する。結婚したら絶対不幸になる。このまま付き合うなら縁を切る」とまで言われました。

そんな親と一緒にいるのが嫌だったのと、自立のために一人暮らしを始めました。半年ほど前に彼とは別れましたが、最近また会うようになりました。

でも、それを母親が知っていたのです。驚きました。探偵を雇って私を監視していたのでしょう。もう恐怖です。親が心配するのは分かります。親は大事ですが、自分を犠牲にしたくはありません。

タトゥーがある彼との交際はダメですか? 私は甘いですか? 親不孝ですか? 親のいいなりになるのが本当の幸せでしょうか?
  
お悩みの内容は以上です。あくまでも筆者の個人的な考えですが、お答えしていきますね。
   

タトゥーの入った男性と交際してはダメですか?

→NO
手首にタトゥーのある花嫁

一口にタトゥーといっても入れている部位やサイズ、柄によっても印象は違いそうです


タトゥー、つまり、刺青ですね。極論ですが「おつきあいしてはいけない相手」なんていない、と個人的には思います。「ダメ」ではないとはいえ、まったく抵抗を感じないかというと嘘になります。

もし娘が刺青のある男性を連れてきたらどう思う? と言えば、彼が刺青を入れた理由を聞いてみたいと答えます。

その理由が「強くなりたかった」であれば「精神的に脆い人なのかな?」と心配するでしょう。「志を表明したかった」であれば「ほかに方法があるだろう」と思います。「その当時の恋人との愛の証」であれば「将来を考えない安直なタイプかも」と心配するでしょう。むしろ、「ファッションだ」「芸術だ」「出身国では当たり前だ」と言われたら、素直に受け止められるかもしれません。いずれにしても、娘と自分自身を信用しているので、多少のことでは交際を反対しないとは思います。

ただ、親である筆者が柔軟に受け入れたとしても、世間の人々は刺青に対して、どうしてもマイナスイメージを持ちがちであることについては懸念すると思います。筆者自身、250ccのバイクに乗っていたとき、「不良なの?」といわれたこともあります。こういった偏見って、簡単に変わるものじゃないんですよね。

そう考えると「マイナスの印象を与える人」と大切な娘とをおつきあいさせても大丈夫だろうか……と心配するのは当然かもしれません。

 

私は甘いですか?

→NO

うーん、「甘い」の根拠がわかりませんが、甘いとは思いません。たとえば、結婚して子どもが生まれたとき、世間から「あの子のパパは刺青があって怖い!」と思われてしまう可能性があること自体を、「(危機管理が)甘い」というのなら、そうかもしれません。

でも、その懸念は、妻であるあなたがしっかり子どもを守ったり、世間に説明していったり、夫婦で信頼を勝ち取っていけばいいことではないでしょうか。その覚悟があれば、「甘い」とは言えません。

 

親不孝ですか?

→どちらともいえません

親不孝かどうかは誰が決めるのか……という話になると、両親にとっては親不孝なのかもしれません。「世間的に見て、親不孝なのかどうか」と聞かれているのであれば、親不孝ではないと思います。

もしかしたらあなたのご両親は、「娘の彼氏(夫)」というものに理想を抱いていて、その枠組みに入らない人は反対――つまり、刺青がなくても、自身が決めた枠組みに入らない相手を選ぶ娘は「親不孝」と判断するのかもしれません。だとしたら、あなたが親不孝かどうかではなく、問題はご両親にあります。

アドラー心理学でいうところの「課題の分離」が必要です。

刺青のある彼との交際は、親にとって“世間的に恥ずかしい”のかもしれません。ですが、そこまで介入するのは、親のエゴであり、弱さだと思うのです。

 

親のいいなりになるのが本当の幸せでしょうか?

→NO
理想的な三世代

親が理想を思い描いていて、そのイメージ通りを求め「親孝行して」と押しつけてくるのは、極論、ある種の虐待だともいえるかもしれません


相談者の方もお気づきのように、「幸せ」かどうかは自分が決めるものです。盲目的になっているときに人の意見を「参考」にするのは大切なことですが、あくまで「参考」であり、いいなりになる必要はありません。

自分で決断したことなら、大変だとしても乗り越えられます。「親の言う通りにしたから」と思うと、失敗したら後悔して親を恨み続けることになりかねません。
 

タトゥーの理非善悪と、親子関係の課題は別のもの

この相談には2つの軸があります。刺青の理非善悪と、親子関係の課題です。これらは別のものです。

「娘の交際相手の調査に探偵を雇う」「直接電話をして別れろと言う」などのご両親の行為は、介入し過ぎであり、いわゆる毒親に該当すると思います。親は「心配」はしてもいいけれど、「コントロール」はしてはいけない、筆者はそう思います。

既婚者との道ならぬ恋というわけでもないですし、親が反対する理由は本来は無いはずです。

でも、どこかで親に認めてもらいたいとあなた自身が思っているなら、「幸せ」を手に入れてから、それを見せつけるのが一番です。例えば、実は彼が世間的に見てしっかりした仕事をしているとか、あなた自身が経済的に自立するとか、「親を安心させる材料」を提示する、今それが無ければ二人で築いていくのです。

親子って、リアルタイムではわかりあえないことがたくさんあります。受け止めるのには「時間」が必要だったりします。

そして、できることなら最終的には「親に認めてもらうこと」をあきらめることです。親を大切にしつつ「認めてほしい」という気持ちを手放すのです。

筆者も親族から再婚を反対されました。「娘がかわいそう」という理由です。当時、彼が自営業をしており、それがうまくいってなかったのも大きいでしょう。でも、無理に認めてもらうより、「安心させられる状況を作ろう」と思い直してがんばってきました。

親族は、愛があればいつか「幸せな私」を受け入れてくれるはずです。いつまでも拒否をするなら、あなたの問題ではなく、親族側の問題です(これも課題の分離)。おっしゃる通り、「自分を犠牲」にしなくてもいいのではないでしょうか。


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