500円玉貯金するときに、貯金箱選びが重要な理由とは
500円玉を貯金箱に“ガシャリ”と入れるだけ。たったそれだけの方法で、3年間で100万円越えを果たしたマネーコンサルタントの市居愛さん。つまり、1日平均1000円というハイペースで貯め続けたことになります。(第1回インタビュー『お金持ちがハマる!「500円貯金」の魅力とは?』から続きます)
いったいなぜ高いモチベーションを維持することができたのか――。成功のカギは、「自分の性格に合わせた貯金箱選び」にあると市居さん。
「貯金箱の中身が見えるほうがやる気に繋がる人もいれば、見えないほうがいろいろと想像できてワクワクするという人もいます。あるいは、見えると手を付けそうだから見えないほうがいい人も。自分に合った貯金箱を選ぶことは、モチベーションを維持するために重要なポイントになります」
自分に合った貯金箱を選ぶには、自分が「視覚」「聴覚」「体感覚(味覚、触感含む)」のうち、どれを優先するタイプなのかを知ることが大切。以下のチェックテストにトライしてみましょう。
〇「ハワイ」と聞くと、イメージするものは以下の3つのどれですか?
1、白い砂浜
2、ザザーッという波の音
3、照りつける太陽の熱さ
1と答えたあなたは? →視覚派
いくら貯まったかを目で見て実感するタイプのあなたは、スケルトンタイプの貯金箱がおススメ。ガラス製やペットボトルなど、貯まっていく様子が分かるものを選ぶことでやる気が高まります。また、コレクション癖のある人なら、500円玉をはめ込んでいく「ブックタイプ」も有効。「視覚派の人にとって、貯金箱に目標金額を書く、欲しいもの、行きたい場所の写真を貼るのもよい方法です」
2と答えたあなたは? →聴覚派
聴覚派の人は、いくら溜まったかを「音」で確認できる「見えない貯金箱」を選択して。お金を入れたときに、ガシャンと音がするものがベター。気持ちにスイッチが入ります。例えば、高さのある貯金箱なら落ちたときの音が響きやすいもの。もしくは、お金を入れる際に仕掛けがあるようなものを選ぶのも手。3と答えたあなたは? →体感覚派
“体の感覚”を優先的にイメージした人は、「重さ」や「触った様子」などの感覚で貯まり具合が分かるような「見えない貯金箱」をチョイスしましょう。素材に注目をして貯金箱を探してみては?そしてもうひとつ。貯金という習慣を確実なものにするには、「どこに貯金箱を置くか」も大切な要素になります。
「自分の生活動線を考慮して置き場所を決めるのも手。カバン置き場の隣やダイニングテーブル、あるいはキッチンなど、帰宅後に必ず通るところ、よく使う場所を定位置にすることで、貯金を習慣化しやすくなります」
★第3回『貯金はわずか数十万円。絶望的な赤字家計からの脱出法』に続きます
教えてくれたのは……
市居 愛さん
取材・文/西尾英子