家計簿・家計管理

家計簿って必要なの?つける必要がない人とは?

「お金を貯めるには、家計簿をつけなくてはいけない」そんな風に思っている方はいませんか?ガイドはこれまで多くの家計診断をさせていただいていますが、必ずしも家計簿をつけている人がお金を貯めているわけではありません。中には家計簿をつけていても赤字の家計の方もいるのです。

飯村 久美

執筆者:飯村 久美

家計簿・家計管理ガイド

  • Comment Page Icon

家計簿をつける必要がない人とは?

 「お金を貯めるには、家計簿をつけなくてはいけない」そんな風に思っている方はいませんか? ガイド飯村はこれまで多くの家計診断をさせていただいていますが、必ずしも家計簿をつけている人がお金を貯めているわけではありません。中には家計簿をつけていても赤字の家計の方もいます。
 
家計簿をつける必要はある?

家計簿をつける必要はある?



もし、あなたが次の質問に答えることができるなら、家計簿をつける必要はありません。

「今月の家計は赤字でしたか?黒字でしたか?」

家計簿をつける理由は家計の収支額を把握することです。そのため、もし今月黒字で、しかもいくら位の黒字だったかを答えることができるのであれば、家計簿をつける必要はないのです。

お金を貯めるために大切なのはお金の流れを把握し、支出を予算内にコントロールできているかどうかです。
 

家計簿を卒業した貯金上手な人はどんな人?

貯蓄上手な一人暮らしのAさんはかつて家計簿をつけていましたが、今では卒業しています。その代わり、給料が入ったら、「現金でやりくりする1カ月の支出額=8万円」をまとめて引き出します。そして、「食費=4万円」、「こづかい=2万円」「その他=2万円」とあらかじめ決めている予算に配分する作業を行います。

これは、「1カ月の手取り収入=20万円」に対して、「銀行口座から引き落とされる支出額=10万円」を把握し、毎月の生活費の目安を持っているからできることです。家計を管理する上で大切なことは、必要な支出額を把握し、それ以内に収めることです。

家計簿をつけても、途中で続かなかったり、抜けてしまったりということはよくあるもの。

家計簿をつけることに注力してしまい、いくら使ったのか、赤字なのか黒字なのかという肝心な部分がみえてこなければ、せっかくつけていても意味がないのです。

家計簿を卒業したAさんは、財布の使い方も工夫しています。

食費の予算は4万円なので、1週間に約10000円使える計算です。毎週土曜日に、お財布に食費分として7千円をいれます。週末に食材を買いに行くため、多めに入れるそうです。なるべく水曜日までは残金を持たせて、木曜日に3千円をいれます。こうすることで、いくら使って、残りいくら使えるかというのが一目でわかるそうです。いちいち家計簿に記入しなくてもお財布を見ればわかります。家計簿は集計をしないといくら使ったのかがわかりませんが、この方法であれば一目瞭然。買う前に使い過ぎを防止できるというわけです。

それまで何度か、家計簿にチャレンジしてもなかなか貯められなかったAさんは、月に一度お金をおろし、決まった額を決まった曜日に財布に入れる方法で、特別なことがない限りは、毎月2万円の貯蓄が続けられているそうです。

この方法で家計管理にかかる時間が短縮され、財布の中に貯まっていくレシートのストレスからも解放されたと喜んでいました。

Aさんの方法がうまくいったのは食費の予算を生活にあった適切な額に設定されていたからです。そこには家計簿がとても役に立ちました。1カ月間、どの予算にいくら使っているかを把握するために家計簿をつけ、集計をしたために適切な毎週の予算額を設定できたのです。

お金を貯めるには家計簿をつけ続けないとダメだと苦手意識を持っている人は、Aさんのような方法で1カ月限定の家計簿をつけ、予算配分ができたら卒業してみてはいかがでしょうか。

【関連記事をチェック!】
今さら聞けない家計簿って必要?つけるべき10のタイプ
 
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/12/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます