家計簿・家計管理/家計管理の基本

今さら聞けない家計簿って必要?つけるべき10のタイプ

お金を貯めたり家計管理をしようとする時、まず思い浮かぶのは家計簿です。とは言うものの、家計簿のつけ方を習ったことはないし、「これでいいのかな?」と思いながらつけている人も多いはず。そもそも、家計簿は本当に必要なのでしょうか? 意外と気づいていない家計簿の役割や目的を確認していきます。

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

  • Comment Page Icon

家計簿の本当のゴールは?

あるマネーセミナーで「この中で家計簿に挫折したことがある人」と聞くと、半分くらいの方の手があがりました。みなさん、家計簿をつけたことはあるけれど、それを使いこなしている人はとても少なかったのです。
家計簿 

家計簿をつける理由を考えてみよう


そもそも、なぜ家計簿をつけるのでしょうか?

「日々のお金の出入りを知るため」
「ひと月のお金の流れを知るため」
「何にいくら使っているか知るため」
「使途不明金を洗い出すため」
「節約するため」

いろんな答えが返ってきます。どれもとても大事。でも、家計簿をつける本当のゴールは、お金が出て行った事実を確認することではなく、「お金を貯めること」です。だれも現金出納帳をつけて、会社に提出するために記帳するわけではありません。お金を貯めたいから、家計簿をやってみようかなと思うのです。

ところが、家計簿をつけ始めると、記帳することや続けることがゴールになってしまいます。もし、お金がちゃんと貯まるようになれば、家計簿をつけなくもいいのです。どうしても、毎日買ったものをきちんと記録して家族の成長のあかしにしたいという人や、1年間で何リットル牛乳を飲んでいるか調べて、わが家の平均購買価格を知りたい! という方以外は、家計簿は卒業です!
 

家計簿は体重計と一緒でお金のバロメーター

体重計に乗ったことがない人は、自分が太っているのか、痩せているのかを客観的に判断できません。体重計にのれば、身長160センチに対して80キロは太りすぎですし、40キロは痩せすぎだとわかります。

家計簿はお金のバロメーターです。家計簿をつけると、収入に対してお金を使い過ぎなのか、逆に貯め過ぎなのかが一目瞭然です。だから誰でも一度は家計簿をつけたほうがいいのです。

間違えないようにしたいのは、体重計と同じように家計簿は魔法のアイテムではありません。体重計に乗ると、脂肪が燃焼して体重が減るわけではないように、家計簿を必死につけているだけでは口座残高は増えません。あたり前ですね。

家計簿をつければお金が貯まる! のではありません。家計簿をつけて、行動が変わる」お金が貯まるのです。ここ、すごく大事です。

毎日体重計に乗らなくても、何年も体重が変わらない人は、ステーキランチを食べたから、夜はお茶漬けにしとこうとか、ホイップクリームたっぷりのパンケーキを食べたから、ちょっと甘いものは控えようとか、そんなさじ加減が自然にできているはずです。

ところが、すぐに体重が増えてしまう人は、このさじ加減ができない人。レコーディングダイエットがブームになりましたが、自分がダイエットをしていることを忘れずに、気持ちと行動をセーブするために、体重計に何度も乗ることが有効なのです。

いくら家計簿をつけていても、それまでと行動が変わらないと本当のゴールのお金は貯まりません。
 

家計簿が必要なタイプ10

1.ひと月にいくら固定費がかかっているかわからない
2.ついお金を貯めていることを忘れてしまう
3.お財布の中の
お金がなくなるたびに、ATMに走る
4.クレジットカードの明細を見てびっくりする
5.年収はそれほど低くないのに貯金がない
6.今までなんとなくお金を使ってしまっていた
7.言い訳消費が多い
8.自分へのごほうびが大好き
9.収入が上がったら支出も増えた
10.収入が減って生活が苦しい


いかがですか? 1つでも思い当たるものがあれば、まず1ヶ月だけ家計簿をつけてみましょう。

【関連記事をチェック!】
【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2024/3/31まで)を実施中です!

※抽選で30名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます