ロングステイ/ロングステイ基本情報

ロングステイの基礎知識(2ページ目)

「ロングステイ」というライフスタイルが脚光を浴びて久しいですが果たして期間はどれくらいを指すのでしょう? ロングステイの基礎知識をまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

ロングステイ向けの滞在施設

キッチン付き
フルキッチンが付いた滞在施設は人気が高い
キッチン付きの長期滞在施設(コンドミニアムやサービスアパートメントなど。呼称は、国や地域により異なる)に滞在して、自炊をしながら生活を営むのが、ロングステイでは一般的です。しかし、滞在先の風土や習慣、予算によっては、ホテル暮らしをするひとも珍しくありません。例えば、屋台文化が発達するタイでは、三食外食が当たり前。自炊をするより外食のほうが安上がりなため、あえてホテル暮らしを選択するステイヤーもいます。また、海外不動産を購入して、オーナーとなって滞在するひともいます。

一般賃貸の場合、日本の商習慣とは大きく異なり、なかには不動産の仲介システムが存在しない国や地域もあります。さらにビザのステイタスによっては、賃貸不可のケースもあります。オーナー不在の期間を第三者に貸し出すバケーションレンタルやホリデーフラットといったシステムを利用して滞在するひと、ホームステイ(民泊)やルームシェアを選択するひともいます。

 

ロングステイにかかるお金

マネー
ロングステイを機に資産を海外に一部移動するひとも少なくない
出入国時には、現金等の持込制限、持出制限があるので、注意が必要です。滞在が長期になると、現地生活費をどのようにプールするか熟考しなければなりません。おおむね3ヵ月未満の滞在であれば、「国際キャッシュカード」を利用するとよいでしょう。日本に置いてある円を、現地ATM機を通すことで、現地通貨で引き出すことができます。

滞在がさらに長期に渡る場合、現地の銀行に口座を開設し、必要な都度引き出すことを検討します。しかし国や地域、銀行によっては、非居住者、とりわけツーリストの口座開設を受け付けないケースもあります。家賃の支払いなどに小切手(チェック)が必要となるため、チェッキングアカウント(当座預金)を開設するのが一般的です。いずれにしても、クレジットカードやトラベラーズチェックなどを併せ持つようにします。

海外で年金を受け取る場合は、所轄の社会保険事務所ないしは市町村役場で事前の手続きが必要です。納税義務は、滞在期間や生活の本拠によって納税国も異なります。税理士資格を有するひとに相談をするようにしましょう。ロングステイは「源泉を日本に置く」と定義されていますが、「海外転出届」を提出し、納税国も日本以外を望むステイヤーが少なくないのが現状です。
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