利回り12%超も!4万円台の株主優待ランキング
好調な日本の株式市場ですが、4万円台で購入可能な銘柄もたくさんあります! 4万円台で購入可能であれば、手が出しやすいのはもちろん、少しずつ色々な銘柄を買うこともできますし、同一銘柄であっても時間を分散させて買ったり、売ったりすることもできます!そこで今回は4万円台で購入できる銘柄の中から、配当に加え、株主優待品を額面通りで評価した場合の金額(※)も含めた総合利回りを算出。その利回りランキングを参考に、株主優待の利用のしやすさなどを加味したガイドが選ぶトップ3をご紹介したいと思います。
なお、2万円台で購入可能な株主優待ランキングも発表しておりますので、併せてご覧下さい。
利回り10%超続出!2万円台の株主優待ランキング
※利回りを計算する上での株主優待の評価方法は、額面として記載されている数字を参考としています(一部ガイドが推定)。予想配当+予想優待利回りはあくまでも参考としてご覧ください(2017年6月16日の終値で計算しています)。
それでは、第3位から順にご紹介していきましょう。
第3位 ディア・ライフ(東証1部<3245>)
予想配当+予想優待利回り:6.1%【2017年6月16日株価】 407円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=4万700円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 15円
【株主優待権利確定月】 9月末
【優待内容】クオ・カード
100株以上 1,000円分
5,000株以上 10,000円分
第3位はディア・ライフ(東証1部<3245>)です。首都圏で投資用マンションを開発、販売している企業です。不動産業界向けの人材派遣業も手掛けています。同社の株主優待はクオ・カードです。今回は100株を購入し、1000円分のクオ・カードを獲得したケースを想定しています(株主優待は1000円で評価し、利回り計算しています)。利回り自体は1位や2位の銘柄と比較して低めですが、金券の株主優待ですので、使い勝手が良く、妙味があると思います。
超低金利の恩恵を受けて不動産市況は活性化しており、同社の業績も堅調に推移しています。17年9月期上半期のセグメントごとの業績を見てみると、主力のリアルエステート事業は6棟の都市型マンションが完成し、販売が順調に進んだ様子。売上は3.0%減の41億3612万円、営業利益が2.5%減の6億9510万円となっています。セールスプロモーション事業は人材派遣が好調で売上が71.3%増の1億6500万円、営業利益が108.9%増の4798万円、アウトソーシングサービス事業もビジネスソリューションサービス(セルフストレージ事業会社向け滞納保証付きアウトソーシングサービス)を始めとした各種サービスの導入が堅調に推移して、売上は145.4%増の7億5845万円、営業利益が117.5%増の8126万円となっています。
一方、同社全体の通期の業績予想は経常利益が16.2%増の18億円、純利益が8.0%増の11億円となっています。不動産開発用地の取得も前期を上回るペースで、開発プロジェクト・収益不動産の仕入を実施しており、もちろん、不動産市況にもよりますが、当面は堅調な業績成長が期待できるところだと思います。
第2位 シダックス(東証ジャスダック<4837>)
予想配当+予想優待利回り:10.2%【2017年6月16日株価】 432円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=4万3200円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 15円
【株主優待権利確定月】 3月末
【優待内容】レストランカラオケ優待券
100株以上 ルーム料金税込540円割引券 5枚
500株以上 ルーム料金税込540円割引券 25枚
今回の第2位はシダックス(東証ジャスダック<4837>)です。給食とレストランカラオケが柱の企業です。今回は100株を購入し、レストランカラオケ優待券540円を年間で5枚獲得したケースを想定しています(つまり株主優待は2500円で評価し、利回り計算しています)。
業績については、前期、前々期と最終損益は赤字が続いています。これは不採算店舗の撤退を積極的に推進したことによるものです。しかし、コスト管理などの徹底もあり、営業利益は黒字化を達成しており、今期も黒字見通しです。
大まかな株価の傾向としては、株主優待の権利確定に向けて株価は上昇していき、確定後に大きく調整するという流れとなっています。今のタイミングであれば、まだ権利確定までに時間がありますので、できれば100日移動平均線や200日移動平均線などまで調整したところで購入できると良いと思います。
第1位 ダイドーリミテッド(東証1部<3205>)
予想配当+予想優待利回り:12.6%【2017年6月16日株価】 435円
【株主優待獲得最低投資額】 100株=4万3500円
【今期予想現金配当(1株あたり)】 10円
【株主優待権利確定月】3月末
【優待内容】自社関連商品
100株以上 4,500円相当の自社関連商品
1,000株以上 12,000円相当の自社関連商品
第1位はダイドーリミテッド(東証1部<3205>)です。中堅アパレル企業で、主力ブランドは「ニューヨーカー」、「ブルックスブラザーズ」です。その他、不動産賃貸も手がけており、これが安定収益源となっています。同社の株主優待は自社関連商品です。今回は100株を購入し、4500円相当の自社関連商品を獲得したケースを想定しています(つまり株主優待は4500円として評価し、利回り計算しています)。
業績ですが売上は概ね横ばいなのですが、アパレルは競争が激化していることなどから、営業利益は赤字が続いています。リストラは継続しているようですが、黒字転換までにはもう少し時間がかかるかもしれません。
株価は業績を反映して軟調な状況が続いています。傾向としては株主優待の権利確定の3ヶ月前、年明けぐらいから上昇し始め、権利確定後に下落する傾向があると思いますので、その傾向を上手に利用するのが良いと思います。
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