バブル前夜の様相を示す世界的な株高
世界的な株高局面が続いています。米国はニューヨークダウ、S&P500、ナスダックの主要3指数が揃って史上最高値を更新しており、欧州についても英国、ドイツなどの主要株価指数が史上最高値を更新。アジアにおいても、インドや韓国の主要株価指数が史上最高値を更新しており、香港、台湾も年初来高値を更新しています。
この世界的な株高の要因は欧州中央銀行と日銀の大規模金融緩和政策による「お金あまり」が原因です。世界の長期金利は景気が良くなってきたにもかかわらず、欧州を中心に数年前から比較するとある種、異常な低金利となっています。欧州中央銀行と日銀の政策が急激に転換されない限りは、この状況はしばらく続くと思われます。
日本株には割安感も
日本においてもジャスダック総合指数や東証マザーズ指数は連日のように年初来高値を更新しており、日経平均もついに2万円を超えてきました。前述にあるように、世界的に過去最高値や年初来高値を更新していない株価指数を探す方が苦労する状況です。世界全体の時価総額も2年ぶりに過去最高を更新しているのですから当然です。そうなると、日経平均は2万円を超えたとはいえ、30年近く前の高値の約半分でしかないことに割安感が出てくると思います。
今の段階で言えば笑い話に映ると思いますが、「日経平均は10年以内に史上最高値を更新する」という長期目線を持っておきたいところです。世界の株価状況や経済状況を見れば、日本株だけ最高値を更新できずに居続ける方がよほど不自然です。
1989年末の日経平均3万9000円よりも、2000年のナスダック5,132ポイントの方が、よほどバブル価格(PER数百倍、千倍銘柄ばかり)に見えましたが、17年してこれを大きく抜いてきています。実際そう成るかというより、こうした長期目線を持つのと、日経2万円で時すでに遅し(今から買うものなどない)と見るのとでは、今後の投資成果に劇的な差を生むと思います。2万円は2016年半ばから始まった新たな長期上昇波動のスタート段階に過ぎないのではないかとの見方もできると思います。
参考:日本株通信
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