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見た目は個性的!レブル250試乗インプレッション

次々とアメリカンスタイルのバイクがカタログ落ちしていく中で復活を遂げたホンダのレブル。排気量は単気筒250ccとパラレルツイン500ccの二車種がラインナップされました。今回はレブル250を試乗してインプレッションします

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

レブル250復活!

初代レブル

初代レブル

ホンダが1985年に発売したアメリカンスタイルのバイクREBEL(レブル)。乾燥重量137kgのボディとシート高660mmの良好な足つき性、低中速から力強いパワーとフラットなトルク特性の扱いやすく、燃費に優れた2気筒エンジンを搭載したバイクでした。

元祖レブルは1994年に最後のマイナーチェンジをすると、1998年に施行された自動車排出ガス規制によって生産終了となりました。日本では生産終了から20年近くが経過していますが、北米向けの輸出仕様はその後も継続して生産され続けて一定の人気を維持していました。

アメリカにはハーレーダビッドソンやビクトリー、インディアンなどのバイクメーカーが存在しますが、基本的に排気量の大きいバイクを製造しており250ccの軽量なバイクは近所を走る手段として人気となっていたようです。
レブル250

レブル250

アメリカでモデルチェンジされることなく販売され続けてきたレブルですが、2016年についにモデルチェンジが発表されました。並列2気筒エンジンから単気筒エンジンに変更され、スタイルも大幅に変更されたレブル。以前は250cc仕様のみでしたが、免許制度の関係で日本国内向けには250ccと500ccに、海外向けには300ccと500ccという形で発表されました。

先日ヤマハのドラッグスターシリーズの生産終了が発表され、アメリカンスタイルの車両が減ってきていますが、ホンダが新しくリリースしたアメリカンスタイルのバイク・レブルの性能はどうでしょうか?今回はレブル250の広報車を借りて都内の通勤で試乗しつつ、ゴールデンウィークだったのでちょっとしたツーリングにも出かけてみました。

 

まずはレブル250の装備をチェック

レブル250の国内仕様はタンデムシート付

レブル250の国内仕様はタンデムシート付

レブル250は日本よりも先に海外で発表され販売が開始されていましたが、海外と国内では仕様が異なります。特に大きなポイントとして、海外仕様はシングルシート仕様、国内仕様はタンデムシートが装着された二人乗り仕様になっています。

ホンダのホームページを見てもシングルシート仕様の写真が使われているところがありますが、レブル250の国内仕様はタンデムシートが装着されているのでご安心を。早速シートに跨ってみると、身長165cmの筆者でも両足がべったり。シート高は690mmとかなり低いので足つき性は抜群です。

イグニッションのスイッチはタンク左下にあり、ハンドルロックはタンク右下にあるアメリカンバイクならではのスタイルですが、暗い場所でハンドルロックをかけるのに苦労するので個人的にはこの点はあまり評価できません。
レブル250のメーターはシンプルな丸型メーター

レブル250のメーターはシンプルな丸型メーター

シンプルな丸型メーターはエンジンの回転数やシフトポジションなどは表示されませんが、視認性には優れており見やすくなっています。エンジンに目をやるとCBR250Rのエンジンをベースにレブル250用にチューンされた単気筒エンジンが搭載されていますが、タンク下はかなり空いておりスカチューンをしたような見た目になっています。
横から見るとエンジン周りがスカッとしてる

横から見るとエンジン周りがスカッとしてる

レブルのデザインコンセプトは「シンプル」「未加工の素材」と位置づけられており、見た目的にもコンセプトどおりという印象です。
タイヤは前後共に太いタイヤが採用されている

タイヤは前後共に太いタイヤが採用されている

前後のタイヤはフロント130mm、リア150mmの16インチタイヤが採用されており、排気量に対してかなり太目のタイヤが採用されています。このタイヤサイズはハーレーXL1200X【フォーティーエイト】と同じタイヤサイズです。

レブル250のローロングスタイルはフォーティーエイトと似たスタイルといえますが、ステップの位置は足を自然におろした位置にステップがあるミッドコントロールです(フォーティーエイトは前の方にステップがあるフォワードコントロール)。

レブル500とフレームを共通としているだけあり、車格は250ccとは思えないほど大きいレブル250ですが、実際に試乗するとコントロール性はどうなのか? 早速試乗してみました。

 

レブル250は意外とスポーティーで軽快に走る

早速レブルに跨ってみると両足べた足なのもありますが、跨ったままで押し引きするのが驚くほど楽です。これだったら近所のちょっと離れたコンビニに行く際にも、駐輪場などから出すのが億劫にならないでしょう。タコメーターがついていないので走行中にエンジンがどれぐらい回っているのかはわかりませんが、CBR250Rのセッティングと比べるとガンガン高回転までまわして走るセッティングにはなっていません。

低速からトルクがしっかりとあるので速めにシフトチェンジして低い回転で走るのがレブル250にはあっています。しかし、加速にパンチがないかと言われればそんなことなく、元気よくスロットルを回せばスルスルと加速します。気持ちよく走れるのが60km/h~80km/hぐらい。もちろん高速道路を100km/hで巡航しても余裕はありますが、ゆったりと走る方がレブル250にはあっているように思います。

ゴールデンウィーク期間だったこともあり川崎市の自宅から鎌倉まで走ってみましたが、途中でちょっとしたワインディングが続く道があります。それなりに車体を倒して走ってみましたがステップをすることがありませんでした。
サスペンションは短めだけど簡単にはすらない

サスペンションは短めだけど簡単にはすらない

これには正直驚きました。この手のスタイルのバイクはちょっと倒しこむと簡単にステップをすってしまうように思いますが、レブル250はわざとがっつり倒しこまない限り簡単にステップをすることはありません。
ブレーキのタッチも良い

ブレーキのタッチも良い

ブレーキはフロント、リアともにディスクブレーキが搭載されており、フロントが2ポッド、リアが1ポッドキャリパーが装備されています。ブレーキのタッチはとても素直ですが、かなりしっかりと効くイメージです。まだレブル500は試乗していないので細かいことはわかりませんが、どうやらレブル250とレブル500はブレーキも同じ物が使われているようです。500ccのバイクでも使えるブレーキが装着されているならよく効くはずです。

 

レブル250は下道のツーリングには最高の一台!

ゴールデンウィークの鎌倉はとても混雑していましたが軽くて押し引きが楽なので渋滞が苦になりませんでした。エンジン以外のほとんどがレブル500と共通のようですが、500ccのパワーに耐えるタイヤ、足回り、フレームが採用されているのでレブル250の安定感はかなりのもの。

それでいてコーナリングも軽快なのであらゆるシチュエーションが気軽に楽しく走れちゃうのがレブル250のすごいところ。いざとなれば高速道路だって問題なく走れちゃうし、私のように通勤メインでたまにツーリングという用途の人にはまさにピッタリの一台だと思います。

高速道路を使って遠くまで走りに行くのも良いですが、レブル250で下道ツーリングに出かければ新しいツーリングの魅力を発見できるかもしれません。
 

レブル250を少しカスタムするなら……
おすすめアイテム

 ■より多く荷物を積むための「サドルバッグサポート」 レブル250はクルーザースタイルなので積載量を増やすならリアキャリアも良いですが、サドルバッグサポートを装着して左右にバッグをつけるのもオススメです。キャンプツーリングなども視野に入れるならバッグとリアキャリアの併用がよいでしょう。

■ 風よけで疲労を軽減!「スクリーン」 レブル250の乗車姿勢は比較的直立になります。そのため長時間高速道路などを走行すると風による疲労がたまってしまいそう。こぶりな物でも充分効果を得る事ができるのでスクリーンはオススメです。

 

レブル250関連リンク

レブル500の試乗インプレッションはこちら
 
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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