名古屋を中心に40店舗以上の地域密着チェーン・支留比亜

名古屋の喫茶店チェーンというと、「コメダ珈琲店」が全国的にも有名。しかし、地元で愛されているのはコメダだけじゃありません。創業約40年、市内を中心に40件以上を展開するのが「支留比亜(しるびあ)珈琲店」。都心部の店舗は少ないため、地元以外ではあまり知られていないのですが、純喫茶としてのこだわりを守り続け、また最近はひそかに店舗数も増えていてファン層を広げている、人気・実力をともなう喫茶店なのです。

古きよき喫茶店の王道守る支留比亜の総本山
【支留比亜 徳川本店】

徳川美術館から徒歩10分足らず

徳川美術館から徒歩10分足らず

1972年創業の支留比亜の本店。レンガ風タイルに覆われた外観から、調度品から床・壁・天井まですべて茶系で統一された渋い店構えは、落ち着きと伝統を兼ね備えたまさにザ・喫茶店といった趣です。BGMはもちろんジャズ。これも昭和喫茶の基本です。

 
フードはサンドイッチやトーストなどのパン類およびデザートのみ。名古屋の喫茶店はスパゲティやはては定食まで食事メニューがやたら充実した店が多いのですが、ここはちゃんと“コーヒーに合う軽食だけ”という喫茶店の王道を守っています。

カルボトースト450円。コーヒーは330円。他、名古屋名物・小倉トーストはもちろんチーズめんたいトーストなど替わりダネもあり

カルボトースト450円。コーヒーは330円。他、名古屋名物・小倉トーストはもちろんチーズめんたいトーストなど替わりダネもあり

オーダーしたのは支留比亜独自の一品、カルボトースト。カルボナーラのトースト版で、厚切りのトーストに、ベーコン、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマンの具材が入ったホワイトソースがたっぷり。ソースはバターと玉子でコクが出してあり、ややゆるめで適度にパンに染みています。トーストは表面はこんがり、中はしっとり。これはかなり高ポイントの喫茶グルメです。


コーヒーは厚手のカップになみなみ。苦味、酸味、香りのバランスがよく、ほんのりと甘みも感じられ実に飲みやすい一杯。お湯の温度を段階的に下げながら3度に分けて抽出する独自のドリップ方によって、香りとコクを両立させるのが支留比亜ならではのこだわりだそうです。

ブラウンで統一された店内。奥にはなぜか囲炉裏型テーブルを置いた個室があり

ブラウンで統一された店内。奥にはなぜか囲炉裏型テーブルを置いた個室があり

晴天の真っ昼間に窓際に座ったにもかかわらず、茶色が明かりを吸収するのか、店内全体がシックな空気に包まれていました。これも“明るく開放的”が基本の昨今のカフェとはひと味違うところ。学生時代にちょっと背伸びして入る、懐かしい気持ちがよみがえってくるようです。まるでコーヒーのうまみを抽出するように約40年の歴史が1年1年積み重ねられた味わい深さを、店そのものから感じることができるのです。

■支留比亜 珈琲店 徳川本店
住所:名古屋市北区徳川2-12-8
TEL:052-935-6128
アクセス:名鉄森下駅より徒歩10分
営業時間:6:00~21:30
定休日:火曜
地図:Yahoo!地図情報