最高値更新のナスダックはどこまで上がる?
ナスダック総合指数は史上初の6000ポイントに到達!この先もまだまだ上がる!?
そもそも、長期金利の上昇と株価、景気と企業業績の上昇は、トランプ勝利前の夏場から始まっていた事で、トランプラリーはその従来の動きに、加速エンジンがついたようなものです。現在の株価上昇は期待感だけで上昇しているのではないと思います。
また、レーガン政権が1981年1月に誕生した時も、選挙前から期待で株価は就任直前まで上げていましたが、いざ8月に初の減税策が議会を通過すると、次の一年間に大幅下落していったという前例もあります。しかし結局はその後10年以上もレーガン改革によって大幅上昇して行くのですが、減税策がまとまるかどうかだけを近視眼的に追って行くと、相場の方向性を見誤ってしまうかもしれません。
世界の時価総額上位百社のうち7割近くは米国企業
米国は3月に利上げ!?米国株はどうなる?や ダウは30年ぶりの上昇現象発生!まだまだ上がるのか?でも書きましたが、トランプ氏の叫ぶ「アメリカ・ファースト」政策を待たずとも、米国企業はすでに非常に強い状態です。たとえば、2017年4月末までにS&P500社のうち約300社が2017年第1四半期の決算を発表しましたが、平均で12%増となる見込みであり、3月末時点のアナリスト予想であった9%増を大きく上回っています。まだトランプ政権による大規模インフラ投資政策等の効果は何ら出ていない段階なのにです。ちなみに、世界の時価総額上位百社を見てみると、このうち7割近くは米国企業となっており、2位の中国の15社を大きく上回ります。米国を除いた世界最大手クラスでも、米国の中では中級という程度です。例えばトヨタは米国25位のディズニーを下回ります。米国にトヨタクラスは沢山存在しますが、日本では一社だけズバ抜けた存在なのです。
そして、世界ベスト5でナスダックに上場しているアップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックは、30年前には存在していなかったか取るに足りない規模の会社で、それが現在合わせて300兆円の価値となっています。それだけ急成長していることになり、これら企業の今後12か月間の予想成長率は、残り95社の平均成長率を大きく上回る速度ともなっています(ROEなどの利益率も上回ります)。圧倒的規模を持つ企業の高成長によって、米国株の高値更新は自然な成り行きであり、「アメリカ・ファースト」や税制改革などなくても、ナスダックはこの先も順次上がって行くのが当然と考えます。
参考:米国株通信
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