Cascade Brewing(カスケードブルーイング) Elderberry Northwest Sour Ale(エルダーベリーノースウエストサワーエール)
サワーエールとは?
日本ではまだ馴染みの少ないビールのスタイルですが、端的に言うと酸っぱいビールです。サワーエールの中でも、ベルギーの「ランビック」という自然酵母を使ったビールが有名です。アメリカでは、ホップの苦味に慣れた(飽きた?)ビールマニアに、酸味と旨みが評価されていて、サワーエールが流行りつつあります。特に今回いただいたカスケードブルーイングはサワーエールの醸造所として、人気を博しているブルワリーです。造り方は通常のビールと大きく異なりませんが、発酵に使う酵母が異なります。
1本5,000円の理由
このビールが高価なのは、その醸造過程に理由があります。まず、オーク樽で12~24ヶ月間熟成させて、さらにエルダーベリーを加えて5~12ヶ月間、追加で熟成させているとのことで、最大3年かけてできるビールなんです(ただ、ラベルには 2015 PROJECT と書かれているので、このボトルに関しては2年弱でしょうか……)。通常のビールは2週間から2ヶ月程度で完成しますし、泡盛は3年熟成させると古酒と呼ばれることを考えると、この価格になってしまうことも理解できるのではないでしょうか?
Elderberry Northwest Sour Ale(エルダーベリーノースウエストサワーエール)のボトルとコルク
1本5,000円のビールの味は?
1本約5,000円ビールは、香りも楽しむためにワイングラスでいただきます。
日本にもあります、高価なビール
日本にも時間をかけて造られた高価なビールがあります。中でも高価なのは、那須高原ビールの「ナインテイルドフォックス1999年」です。1999年に醸造されたビールで、ボトルは特製の木箱に入っています。現在の価格は500mlで12,000円となっています。よなよなエールでおなじみのヤッホーブルーイングの「ハレの日仙人」はもう少しリーズナブルですが、ボトル1本(750ml)で3,000円となっています。いずれにしても、「とりあえずビール」という感覚ではいただけない特別なビールだと思います。機会があったら(もしくは機会を作って)ぜひ飲んでみて、ビールの多様性を感じていただければと思います。